先日、学生時代の友人
と言うか予備校時代の友人数名と集まりました。
年に1~2回集まるいつものメンバー4人なのですが
一人は女医で外科医
一人は開業している歯科医
一人は元ミノルタの社員で今は親から相続した
資産を管理・運用している男性
そして私です。
普段の仕事では何の接点も無い4人ですが
結構何年もこの4人の集まりは続いています。
話題は外科医と歯科医がいるので
医学に関する話が多いのですが
全く普段考えていることと違う非日常的な話題なので
結構興味深い話が多いです。
先日は歯科医の話が私の仕事と共通する部分があって
興味深かったです。
彼は岐阜の歯科大を卒業後阪大の歯学部の大学院へ進み
医局に勤務した後、奥さんと開業した(奥さんも歯科医)のです。
ここまでは普通の街の歯医者さんなのですが
少し違います。
歯医者さんは普通地域の患者を診るものですが
彼の患者は大阪以外の人が6割以上を占めています。
北は北海道から南は九州・沖縄までどころか
一番遠い患者はアメリカのカリフォルニアと言うから驚きです。
彼は医局勤務時代から金属アレルギーを研究していたそうで
今も開業医ながら多数の論文を執筆し海外の学会でも発表しているそうです。
地方の国立大学歯学部の非常勤講師もしているそうです。
でもそれだけなのです。
ホームページを持っているわけでもなく
もちろんチラシを打つわけでもなく
歯科医院の看板を上げていたら
勝手に患者が全国から集まってくるのです。
要するに全てクチコミです。
本人曰く「金属アレルギーと言う研究者の少ないニッチな世界を追求しているとこうなった」
とのことです。
このことは私たちの業界にも応用できるのではないでしょうか。
医学・歯学の世界を我々企業人が商売の世界と同列視するのは
良くないかも知れませんが
専門性を高めた高品質の工事をすることで
クチコミが広がるかもしれません。
たとえニッチな分野でも他社がやらないことを専門的に取り組めば
広告費などかけずにどんどんクチコミで広がるかも知れません。
今後の会社運営を考える上で参考になる集まりでした。