台所が寒い!キッチンの冷気を遮断する方法

冬になると、台所の寒さに悩む方は多いのではないでしょうか。台所が寒いと、風邪を引く原因になったり、ご飯を作るのが面倒に感じたりしてしまいます。 そんな悩みを解決し、冬でも快適に台所で過ごせるようになる対策法を紹介します。


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『足元が冷える・・・』台所(キッチン)が寒くなる原因

台所が冷えるのには、次のような原因が考えられます。

換気扇がある

どの家庭の台所にも、天井近くに換気扇が設置されているかと思いますが、この換気扇から冷気が入り込むことによって、台所が寒くなってしまいます。

冷気は床に溜まりやすく、換気扇を回すと床の冷気が吸い寄せられ循環するため、台所の室温が低くなるのです。

台所に窓や勝手口がある

窓や勝手口を開け閉めすることで、室内の熱は半分以上外部に漏れ出してしまいます。そのうえ、外気が台所に入ってくるのでさらに寒くなります。

また、窓が大きくなるほど、部屋の空気は冷やされるので、暖房の効率が下がってしまいます。

特に、ガラス面に暖房の温かい空気が触れると、冷やされることで冷気となって床に溜まります。これを「コールドドラフト」といいます。暖房を入れていても、部屋が温まらないと感じる場合は、コールドドラフトが起きている可能性があります。

窓は、屋根や壁と比べて熱が出入りしやすいため、台所が寒くなる原因となるのです。

台所の設備が古くなっている

築年数が長くなり老朽化が起こると、ゴムパッキンや建材の劣化によってすきま風が入ってくるようになります。

特にゴムパッキンは、すり減ったりひび割れが起こったりすると、機能が低下するため、すきま風が入る原因となるのです。

さらに、アルミサッシは構造上わずかなすきまができ、これもすきま風となって室内が寒くなることにつながります。

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【すぐにできる!】この冬を乗り切る台所の寒さ対策

寒さの原因が分かったところで、すぐにできる寒さ対策にはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめの寒さ対策をいくつか紹介します。

窓のサッシにすきま風防止シートを貼る

手軽にできる方法として、ホームセンターなどで売られている、すきま風防止シートやパネルなどを、窓のサッシに貼る方法があります。

値段も手頃で、誰でもすぐにできる対策法です。冷気が室内に入るのを防ぎ、台所が冷えるのを防ぎます。

ただし、シート・パネルによって見栄えが悪くなるという欠点があるほか、季節が変わったときに張替えが必要になるなどの手間が増えることも覚えておきたい点です。

窓のガラス面に断熱シートやエアパッキンを貼り付ける

室内の暖房で温められた空気が窓ガラスで冷やされるのを防ぐには、ガラス面に断熱シートやエアパッキンを貼るのもおすすめです。

梱包用の気泡緩衝材(プチプチやエアーキャップなどと呼ばれることが多い)は防寒対策のほか、節電・結露防止・防音などに効果があります。ホームセンターなどで手軽に購入でき、おしゃれなデザインの商品も増えていますので、楽しみながら選ぶことができます。

ただし、断熱シートやエアパッキンを貼れないタイプのガラスもあります。

すりガラスは、表面にデコボコがあるため、シートとの間にすき間ができ、はがれやすくなります。また、くもりガラスも、色が剥がれる・テープの糊の跡が残りやすいので、避けた方が良いでしょう。

ワイヤや網が入った窓ガラスや真空二重構造の窓ガラスは、断熱シートを貼ることでガラスと鉄部分の温度差が起き、熱でガラスが割れる恐れがありますので、シートを貼らないように注意してください。

また、シートを貼ることで室内に日光が入りづらくなるため、部屋が暗くなったり、見栄えが悪くなったりすることも覚えておきましょう。

身に着ける防寒器具・グッズを変える

身に着けて防寒対策を行う器具やグッズもたくさん売られているので、これらを併用して使う方も大勢います。
なかでも、キッチンマット、ヒーター、スリッパ、レッグウォーマーなど、調理を行う妨げにならないものが好まれています。

さまざまなデザインや機能の器具がありますが、家の中で物が増え、管理が大変になるほか、季節が変わったときに片づけるスペースも確保しなくてはいけません。

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【根本から解決!】リフォームで台所の防寒対策!

台所が寒いという悩みを根本から解決できるのはリフォームです。今年だけではなく、毎年の冬を快適に過ごせるようになります。

具体的にはどのようなリフォーム方法があるのでしょうか。

窓の交換・増設リフォームをする

ひとつめの方法は、窓の交換および増設のリフォームを行うことです。交換できる箇所は複数ありますが、それぞれに効果の違いがあります。

ガラスだけを交換

費用が安価で、工事時間も数時間で完了するため、比較的手軽にできる交換方法です。特に、ガラスを2枚使ったペアガラスにすると、断熱性や遮熱性の効果がアップします。見た目や使い勝手は、交換前と変わりません。

サッシごと交換

台所のサッシは、費用を抑えられるアルミサッシが主に使われます。しかし、アルミサッシは熱伝導率が高く、断熱性が低い性質をもつため、窓付近から冷えやすくなってしまいます。

そのため、熱伝導率が低い樹脂製サッシを使うことがおすすめです。先ほど紹介したペアガラスを併用すると、さらに断熱性が高くなります。

ただし、樹脂サッシへの交換には内外壁の修繕も行わないといけないため、費用が高額になる傾向があります。

内窓の増設

既存の窓の内側にもう1枚窓を増設することで、高い断熱効果が期待できます。人間で例えると、空気を含んだダウンジャケットを着用したような状態です。

ナサホームで実際に施工した事例では、トステム社の断熱二重窓(内窓)「インプラス」を設置しました。

樹脂製で断熱性が高く、室内の暖かさを持続できるとともに、結露対策としても効果的です。また、遮音性もあるためお客様が悩んでおられたベランダ側の騒音も気にならなくなりました。

断熱・防音に長けた内窓でゆっくり寛げる空間

床暖房リフォームをする

キッチンにいる時間が長い方には、床暖房の設置もおすすめです。初期費用はかかりますが、毎日の作業を快適に行えるようになるでしょう。

床暖房には、「電気式」と「温水式」の2種類があります。

電気式は、部屋の一部分だけを温めるといった部分暖房におすすめの方法です。床下にヒーターを設置するという比較的簡単な工事のため、初期費用は安く抑えられます。

温水式は、広範囲や複数の部屋を温めたいときにおすすめです。熱源機の設置や床全面をはがして床下に温水を通すといった複雑な工事が必要なため、初期費用は高額となります。

ただし、ランニングコストは抑えられるため、新築の場合は温水式を採用するケースが多いです。

間取りを変える

部屋が広い間取りであったり、吹き抜けになっていたりする家庭では、台所まで温かい空気が届きにくくなります。

間仕切りを設置したり間取りを変えたりすることで、空気のめぐりも変えることができます。

間仕切りに使われることが多いのは、カーテン・パーテーション・アコーディオンドアなどです。間仕切りを設置するときは、エアコンの空気の巡りを遮らないように注意しましょう。

効果的な間仕切りの設置や、間取りの変更をするには、リフォーム会社に相談すると良いでしょう。

ナサホームでは、床暖房に対応した床材や仕上げ材を多数取り揃え、豊富なラインアップの中からお選びいただけます。機能性を高めるのはもちろん、お部屋のインテリアに合わせた色選びやコーディネートの提案をさせていただきます。

ナサホームのホームページはこちら

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まとめ

台所は、家の中でも長時間立ったまま過ごすことが多い場所です。足元が冷えてしまうと、毎日の料理や洗い物もおっくうになってしまいます。

毎日の家事を行いやすくためにも、冬の寒さ対策は欠かせません。今回紹介した方法を取り入れて、快適に過ごせる台所にしましょう。