機能充実、進化し続ける宅配ボックス
少し前まではマンションのエントランスにあるのみだった宅配ボックスですが、現在では、分譲マンションや戸建の玄関前などにも設置できる商品が増えてきました。
宅配ボックスとは?
宅配ボックスとは、住まいの玄関先や外構部分に据え置きしたり、壁にかけたりして設置する設備。宅配された荷物をこの中に配達員が入れることができるため、在宅・不在にかかわらず荷物を受け取ることができるものです。
宅配ボックスがあることで荷物の置き配(不在時に玄関先に荷物を放置する配達方法)を防止することにもつながります。
宅配ボックスに求められる機能
宅配ボックスはいつでも荷物が受け取れる反面、家の外に設置する必要があるため、大切な荷物を他人に持ち去られることがないよう、ある程度の防犯機能が求められます。
■堅牢性
重量があるものや壁面や地面に固定できるもの、ワイヤー錠で門柱・門扉などに固定できるものなど、宅配ボックスそのものが持ちさられない対策がとられています。また屋外に置くことを想定されているものの場合は簡易的な防水機能がついているものも少なくありません。
■捺印機能
宅配ボックスの内側に、受領印が押せるスペースが設けられているもののことです。
■ロック機能
ボックスに鍵をかけられる機能はほとんどの宅配ボックスに設置されています。多くの場合はダイヤル式で、配達時に荷物を入れた配達員がロック番号を設定し、不在伝票にロック番号を記入して伝えるという方法を取ります。
■タッチパネル
集合住宅などに設置される宅配ボックスには、タッチ式の操作パネルが設置されており、これで暗証番号を設置して荷物の受け渡しができるシステムが設けられていることもあります。
■スマートフォン対応
近年は宅配ボックスに、スマートフォンとリンクしているものも登場しています。アプリ上で配達状況や配達ボックスの開閉などが確認できる、内部のカメラなどで荷物の姿や配達員の顔を確認できるため、的確に受け取れるだけでなく、持ち去りなどの防犯対策にもつながります。
実はいろいろな種類がある宅配ボックス
戸建などにも設置できる宅配ボックスは、そのサイズだけでなく形状なども多彩。皆さんの住まいに適したタイプはどの宅配ボックスでしょうか。
宅配ボックスの種類
■専有タイプ・共有タイプ
集合住宅のエントランスなどに置かれる共有タイプは、複数の宅配ボックスがロッカーのように積み重なった形状。一方で、専有タイプは個人宅用途となることが多いため、出し入れ口が一つの箱形をとることがほとんどです。
■屋内型・屋外型
玄関周りや外構部分に置くのを想定した屋外型と、マンションのエントランスや集合住宅の玄関先など水に濡れない場所への設置を想定した屋内型の2種類があります。
■簡易型・固定型
簡易型はビスや錠で止めることなく、玄関先などに置いておけるもの。安価で必要に応じて組み立てられるものもあり、設置しやすいのがポイントですが防犯上の問題があります。固定型は玄関周辺に固定するタイプで、地面にビス留めしたり、壁に郵便受けのように掛けるように固定します。この場合盗難の恐れは少なくなりますが、施工費用がかかる点や移動ができない点に注意が必要です。
■機械式・電気式
ダイヤル錠などで開閉できるのが宅配式、コンピューター制御で開閉できるものが電気式の宅配ボックスです。機械式は電気配線工事が不要であるため施工費が安いのが特徴。電気式は操作しやすく、防犯性が高いのがポイントです。
宅配ボックスの設置場所
宅配ボックスを設置しする場合、特に重視したいのが設置場所。
玄関や門扉のそばに置く場合は、扉の開閉の邪魔にならないよう注意が必要。大きな荷物を受け取れるタイプのものであれば、出し入れ時に周囲のものにぶつからないか確認しておくことを忘れずに。
また、周囲の道路から宅配ボックスが丸見えになっている場合は盗難のリスクが高くなります。できれば家の玄関に近づいた時点で、宅配ボックスがあることに気づけるような配置場所を選びましょう。
宅配ボックスは安全性を考慮して選ぼう!
宅配ボックス選びの注意点
■簡易型より据え置き型や壁掛け型
持ち去りの可能性が高い簡易型の宅配ボックスよりも、固定できる据え置き型や壁掛け型が圧倒的におすすめ。マンションの管理規約などによって玄関周りに固定できない場合のみ簡易型を選ぶと良いでしょう。
■金属製のものがおすすめ
宅配ボックスには金属製のものや樹脂製のものがありますが、できれば金属製のものがおすすめ。サビに強いステンレス製のものは、堅牢でのこじ開けなどにも強く盗難対策にもなります。
■余裕があれば大きめのサイズを選ぼう
一般的な宅配用段ボールのサイズは縦24.5mm横31.0mm幅11.5mm程度、大きいものであれば縦37.0mmm横47.0mm幅27.0mm程度となります。この大きさが十分に入るかどうかを確認し、さらにスムーズに出し入れができる設置スペースが取れるかどうかも確認しましょう。
宅配ボックス設置にかかる費用
それでは宅配ボックスを実際に設置するとなった場合、どのくらいの費用が必要なのでしょうか。
■簡易式宅配ボックス 0.5〜1万円
簡易式の宅配ボックスは購入して置くだけのものが多く施工費などは必要ありません。
■据え置き型・壁掛け型 3.5〜10万円
壁掛け式や地面に固定するタイプの場合は、製品費用に加え施工費用が必要になります。また、電気式の宅配ボックスは電気配線工事が必要になることもあるので、まずはリフォーム会社などに相談してみましょう。
まとめ
荷物の受け取りに便利な宅配ボックス。盗難などのリスクを考えるとしっかりとした素材の据え置き・壁掛け型を選ぶのがおすすめです。
なお、門扉や壁に掛けたり埋め込んだり、地面に固定する場合にはプロの手による工事が必要となります。
ナサホームにご相談いただければ、住まいのスペースや形状に合わせた宅配ボックス選びから設置までを一貫してご依頼いただくことが可能です。
宅配ボックス設置をお考えの際はぜひ、私たちにお声がけください。