人気の電動ブラインドは後付けできる?リフォーム費用は?

住まいやオフィスで導入される人気の設備である電動ブラインド。 手軽に素早くプライバシーを守るパーソナルスペースが出来上がるだけでなく、防音や断熱などにも効果がある電動ブラインドですが、リフォームの際に後付けですることはできるのでしょうか。電動ブラインドの基本的な情報と共に、リフォームで導入するためのコツや設置・施工価格について解説してまいります。


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電動ブラインドがある暮らし


電動ブラインドは、リモコンやスマートフォンを使用することでブラインドの開閉や角度調整ができる設備です。また、電動ブラインドはいくつかの種類があります。

電動ブラインドにはどんな種類があるの?

■縦型ブラインド(バーチカルブラインド)
住まいや施設の大きな窓に設置されることが多いタイプで、ブラインドの羽(スラット)がカーテンのように縦に並んでいるタイプを「バーチカルブラインド」といいます。リモコンなどでこの羽を開閉&角度調整することで採光量をコントロールできます。

■横型ブラインド(ベネチアンブラインド)
ブラインドの羽が横に並んでいるものは、ベネチアンブラインドと言います。縦型のものと同様に、自動で羽の上げ下げ&角度の調整が可能です。ベネチイアンブラインドの場合、サイズのバリエーションが多彩で、大きな窓や小さな窓、高所にある窓などさまざまな形状の窓に使用することができます。

■ロールスクリーン
ロールスクリーンは羽ではなく、一枚の布やシートを巻き上げて使用するブラインドの一種です。ロールスクリーンの魅力としては、窓全体を覆うことができるため遮光性が高い点。ただし、細かな角度の調整ができないのが難点です。

■番外編:瞬間調光ガラス
オフィスやホテルのシャワールームなどで使用されることが多い、瞬間調光ガラスもブラインドの一種と言えるでしょう。ガラスの中に液晶や、ガラス面に貼った特殊なフィルムに電圧をかけることでガラス面を不透明にし、瞬時に部屋内の光の調整やプライバシーの保護を行うことができます。瞬間調光ガラスの設置は他のブラインドとリフォーム方法が大きく異なり、また費用も150万円〜と非常に高価なものとなります。

電動ブラインドの注意点

手軽にブラインドの開閉が可能な電動ブラインドですが、リフォームを行う際には、以下のような点に注意が必要です。

■電源の確保
電動ブラインドですから、当然設置には電源の確保が必要です。バッテリータイプの電動ブラインドもありますが、一般的なものは電気配線をつなぐ必要があります。そのため、窓周辺で電源が確保できるかどうか、またない場合は電源を用意できるかどうかの確認を行なっておきましょう。

■設置場所や窓の種類によって対応ブラインドが違う
大きな窓や小さな窓、窓の設置する位置などによって対応できるブラインドが異なってきます。購入した後に、窓のサイズと合わなかったり、高所に設置しようと思って購入したはずが、スイッチで操作するタイプのブラインドであったりなど、ミスマッチが起きないように製品の仕様は必ず確認しましょう。

■メンテナンスの手間がかかることも
電動ブラインドの耐用年数は5〜8年とされています。長期間使用することで、開閉不良やモーターの不具合が発生することがありますので、製品を選ぶ際にはメンテナンスが容易にできるものを選ぶと良いでしょう。またロールスクリーンの場合は、スクリーンが取り外せたり洗えたりするものを選ぶんのもメンテナンスの手間を省く良い方法です。

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電動ブラインドは後付けできる?


電動ブラインドは、リフォームを行う際に既存の窓に後付で設置することもできます。
なお設置タイプには簡易なものや壁や天井に、埋設する必要があるものなどいくつかのタイプがあります。なおこちらでは、バーチカルブラインド・ベネチアンブラインド、ロールブラインドなどの一般的な住まいやマンションに設置可能なタイプのブラインドの取り付け方に関してお話をしていきます。

ブラインドの取り付け方法とタイプ

■簡易的に取り付けられる電動ブラインド
プチリフォームに最適なのが、既存の窓に簡単に取り付けられるタイプのブラインドです。タイプとしては電源コードやコンセントが不要で、窓枠に直接取り付けることができる、バッテリー式のブラインドや壁面のコンセントにケーブルを繋ぎ電源を確保する
タイプがあります。また、例外的なものではありますが既存のブラインドにモーターを後付けして電動化するという方法もあります。これらのタイプであればリフォームに際して大きな工事を行う必要がなく、気軽に導入が可能です。

■埋設が必要な電動ブラインド
電源コードやバッテリーを見せることなくすっきりとした見た目のブラインドを実現したい場合は、壁面や天井付近に設備や配線を埋設するブラインドが適しています。
ただし埋設式の場合、壁の内部や下地に手を加えるやや大掛かりなリフォームが必要になります。そのため、住まいの壁や壁紙、天井材の張り替えなど全体的なリフォームの際に電動ブラインドも一緒に設置するといった、トータル的なリフォームの希望があるときに導入することをおすすめします。
なお、壁面や天井に埋設するタイプのブラインドは、リモコンで操作するものから、壁面にスイッチを取り付けて操作するもの、スマートフォンのアプリと連携して操作するもの、音声認識のもの、タイマーが設定できるものなど、多彩なバリエーションがあります。

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電動ブラインドへリフォームする際に必要な費用

電動ブラインドの本体価格とリフォーム費用

電動ブラインドのリフォーム費用は、ブラインド本体の価格と、設置にかかる工事費用の合計で決まります。

■本体価格
電動ブラインドの一般的な本体価格の相場は、

縦型ブラインド(バーチカルブラインド):3万~10万円
横型ブラインド:2万~8万円
ロールスクリーン:1.5万~7万円

■リフォーム施工費用
電動ブラインドのリフォーム費用に関しても、窓のサイズや配線工事の有無、配線工事取り付け方法の難易度によって上下します。

簡易的に取り付けられるものの場合:1.5万~3万円
埋設配線が必要なものの場合:5万~10万円(配線工事を含む)

■オプション費用
リモコンやスマートホーム連携機能を追加する場合:5,000~2万円程度。

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まとめ

毎日の窓の開け閉めの手間の軽減を考えたり、住まいのプライバシー保護を検討したり、あるいは高窓など手の届きにくい場所での採光計画を考えるのであれば電動ブラインドは非常に良い選択肢となります。ナサホームでは、電動ブラインドの導入に関して、施工はもちろん、製品選びの段階からお客様のお声に耳を傾け提案してまいります。リフォームをご検討の際はぜひ、お気軽にご相談ください。