知っていますか?介護に最適な間取り

家族に介護が必要になった場合やご自身の将来のことを考えて行う、介護リフォーム。バリアフリー工事や間取りの変更など、大掛かりになることも多い改装は、絶対に失敗したくないもの。家族がいつまでも、笑顔で暮らせるために、介護リフォームを行う際に、考慮すべきポイントを間取りや設備の面から紹介していきます。


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介護には適切な間取りがある

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高齢の方が暮らしやすい住まいを実現するため、また万一介護が必要となった場合に、介護者の負担をできる限り軽減するために、住まいの間取りはとても重要です。

介護しやすい間取りとは?

高齢の方が過ごすことが多いのは寝室。介護が必要となった時も、生活の中心がベッドの上となりますので、介護を重視したリフォームや改装を行う際は、寝室を中心とした間取りを考えていく必要があります。

■家の中に袋小路を作らない工夫
高齢の方にとって長時間の歩行は何かと辛いもの。廊下の突き当たりや、ドアが1つしかない部屋があると、寝室までの距離を往復しなくてはなりません。できれば、ドアを部屋の複数の面につけ、住まいの中を回遊できるような動線にしておきましょう。

■トイレは寝室からアクセスしやすい場所に
高齢になるとトイレの回数は増える傾向にあります。当然トイレへの行き来にはご自身の足で歩いていくことになりますので、その際に転倒による怪我のリスクを軽減するためにも、寝室とトイレはできるだけ近い位置に配置しましょう。また、寝室からトイレへの壁伝いに手すりを設けるなど、歩行を補助するためのバリアフリー施策も有効です。

■浴室もできれば寝室の隣に
冬の浴室の温度差で起こるヒートショックは、高齢の方が亡くなるケースも少なくありません。浴室や脱衣所を寝室の近くに配することで、温度差をできるだけなくすことはヒートショックの防止につながります。また、高齢の方が一人で入浴するのが難しくなった場合、浴室までの距離が短いと車椅子での移動や、入浴の介助もしやすく家族の負担も軽減することができます。

■キッチンはガスよりもIHが安心
間取りとは少し異なりますが、介護を見据えたキッチンのリフォームを行うのであれば、ガスよりも電気がオススメ。消し忘れによる火災や思わぬ火傷を防ぐためにも、IHの設備の導入をご検討ください。またその際、キッチン台は高齢者の方にも使いやすい低めのものにしておくと、毎日のお料理の楽しみも広がります。

ゆとりある老後には、住まいの余白が必要

また、寝たきりや介護が必要な高齢者の方の寝室を、リビングの一角に作るというのも良い方法です。寝室にこもりきりで、家族との接点が少なくなってしまうと、どうしても孤独を感じてしまうもの。日常的に家族と顔を合わせられる空間に介護スペースを持ってくると、家庭の中に自然と笑顔が生まれます。

介護が必要となった場合だけでなく、将来を見据えてリビングに、リフォームできる余白となる空間を用意しておくことは大切。家族が元気なうちは、子どもの遊び場や趣味のスペースに、階段の上り下りや歩くのが辛いと感じるようになったら、寝室や休憩スペースに作り変えるなど、家族構成に合わせた余白を間取りの中に作っておくと、リフォームの方針も立てやすくなります。

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介護リフォームの事例

ナサホームは年間7750件を超えるリフォームを手がけるプロ集団。
その事例の中には、もちろん数多くのリフォーム事例もございます。

トイレの介護リフォーム


トイレのドアが引き戸から折れ戸にすることで、軽い力で開閉か可能に。
また将来的に車椅子での利用も想定した広々とした空間を実現しました。

より詳しい事例はこちら

玄関のバリアフリーリフォーム

玄関からお部屋までの段差をなくし、靴の履き替えの際にもスムーズに行えるよう手すりを設置しました。

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住まい全体のバリアフリーリフォーム


二世帯住宅の全面改装のご依頼で、一緒に住まわれる高齢者様のことを考え、手すりの設置やリビングと隣接した和室など、暮らしやすさや介護のしやすさにこだわったリフォームを行ています。

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このほかにも、バリアフリーや介護を見据えたリフォーム事例がございます。
皆様の住まいへの思いに近い事例をご確認ください。

ナサホーム のバリアフリー・介護リフォーム施工事例

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プロと一緒に家族の将来を設計しよう

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介護リフォームを行う際には、将来を見据えたプランづくりが不可欠。また、介護目的のリフォームには、補助金の利用も可能です。

介護リフォームに利用できる補助金

介護保険制度には「居宅介護(介護予防)住宅改修費」があり、介護リフォームを行う場合はこの制度の利用が可能です。

補助金の対象となるのは要支援1~2、要介護1~5のいずれかの認定を受けている介護保険の被保険者であること。また、リフォーム対象となる住宅は介護保険被保険者証に住所が記されている必要があります。

また助補助金は被保険者1人につき改修費用20万円まで利用可能で、そのうち1割が自己負担となります。例えば20万円のリフォームを行った場合の、自己負担学は2万円。それ以外の18万円を補助金で賄うことが可能です。さらに上限の20万円を超えてしまった場合は、補助金の自己負担額2万円に加え超過分の金額が必要となります。

さらに、この補助金は上限の20万円に達するまで分割して利用することも可能です。

保険制度を利用したリフォームの流れ

こうした介護保険制度を利用する場合、工事開始前に市区町村の担当窓口に事前申請を行う必要があまります。

そのためには、

1)ケアマネージャーに相談し、ケアプランを作成していただいたうえで事前申請

2)その後施工業者に見積もりを取り、設計や施工

3)リフォームが完了したら、施工業者に工事費を全額支払い

4)保険者への支給申請書類を提出

5)住宅改修費の還付

という手順を取る必要があります。

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まとめ

誰もがいつかは経験する、高齢化や介護の問題。
できる限り長く、高齢者様が質の高い毎日を送り、健康でいるために、また介護の負担を減らすために。
リフォームを考える際には、やはりプロの目から見たアドバイスが必要です。

失敗できない、介護リフォームは、数多くの実績と経験を誇る、ナサホームにおまかせください。ご家族様の願いや思いをしっかりと汲み取り、家族が笑顔でい続けられるためのプランを共に考えてまいります。