床暖房は後付けできる？リフォームの方法＆費用を大公開

公開日：2021.9.2 更新日：2023.6.23 リフォーム

現在の新築物件では標準装備となっていることも多い床暖房。寒い時期に安全に暖かい空間を作ることができるため人気の高い設備ですが、新築当時に床暖房を導入していなかった住まいでも、リフォームなどによってこの床暖房を後付けすることは可能なのです。リフォームで後付けできる床暖房の種類や、マンション・戸建それぞれの床暖房取り付けにかかる施工方法など、新たに床暖房を住まいに設置する際のポイントを詳しく解説していきます。

この記事は約5分で読み終わります。

1 床暖房は後付けできる？
2 床暖房を後付けする際に確認しておきたいポイント
3 気になる床暖房後付けの費用は？

床暖房は後付けできる？

結論から言ってしまえば、マンションであれ、一戸建てであれリフォームによって床暖房を後から設置することは可能です。ただし、床暖房を新規に設置する場合はいくつか注意すべきポイントがあります。

床暖房には2つの種類がある

■設置も簡単、初期費用が安い電気式床暖房
床下に電熱線の入ったパネルを組み込む電気式の床暖房。
リフォームの施工も比較的簡単で、床暖房自体の製品コストも抑えることができ、何より工事も最短1日と素早く施工できるのが魅力です。その反面、温まるまでにやや時間がかかることと、床に体を密着させたままでいると、低温やけどを起こしてしまう可能性があるなど、取り扱いにはやや注意が必要です。

■ランニングパフォーマンスに優れた温水床暖房
床下に配管を設置し、暖かいお湯を流すことで床全体を暖めることができる温水床暖房。電気式床暖房と比べるとリフォーム費用は高くなる傾向にありますが、ランニングコストは温水式の方が低い傾向があります。
また、お部屋を均一に素早く暖めることができ、40℃程度までしか温度が上がらないため低温やけどの心配もほとんどありません。家族で過ごすリビングや寝室などに床暖房を設ける場合には温水式床暖房が向いています。

床暖房の施工方法も2通りある

床暖房のリフォーム方法には、直張りと張り替えの2種類の工法が存在します。直張りは既存の床の上に床暖房の設備を直張りする方法で、メリットとした施工費用が抑えられる点。反対にデメリットとしては、直張りする分、床が高くなってしまい他の部屋との間などに、段差が生じてしまうことが考えらえます。

張り替えの場合は、既存の床を剥がして床暖房を設置し、新たに床を上からかぶせていく工法。作業工程が多くなる分費用は高くなりますが、その分室内の段差などがなく美しい見た目が実現できます。

それぞれの家族のご要望にもよりますが、純粋に床暖房だけがほしいという場合は直張り。床全体を含めたリフォームを検討するのであれば張り替えの工法をおすすめします。

マンションの場合は施工が難しいことも

マンションで、床暖房を新たに設置する場合、そのマンションの「管理規約」によっては施工ができないとされている場合があります。特に床の張替えが許されていない場合や、遮音性の高いフローリングを使っているというマンションでは、床を剥がす張替えができません。
また、床下にパイプを通さなければならない温水式床暖房も、マンションの規約によっては設置することができません。リフォームを依頼する前に、まずは管理規約をご確認いただき、施工が可能かどうかを確かめください。