新しい収納場所はどこに作る?事例と費用も解説
新しい収納場所はどこに作るのが最適なのでしょうか。事例と費用もあわせて解説します。
壁面
壁面収納では、主にリビング・廊下・玄関などの壁面を活用します。
壁面収納のメリットは、床から天井まで、壁一面を無駄なく使え、部屋の雰囲気と調和した統一感のあるデザインで作ることができるという点です。
扉無しのオープン収納なら、見せる収納でセンスの良いおしゃれな部屋作りができるでしょう。
ただ、一度造り付けると移動できない、壁一面の収納は圧迫感を与えることがある、ホコリがたまりやすいなどのデメリットもあります。
見せる収納に不安がある方は、扉付きにすると掃除が楽になります。
費用
壁面収納は、収納幅およそ2.0m程度なら30万円から40万円ほど、3.6m程度なら46万円から60万円ほどかかります。ただし、設置面積、使用する材料・材質によって変動するので注意しましょう。
事例
① 壁面に棚を埋め込み、お気に入りの小物や本をディスプレイして見せる収納を作りました。
https://nasahome.co.jp/works/w_living/20180113wallstoret
②壁面に引き出しやさまざまな大きさの棚を作り、細かく収納できるようになりました。
https://nasahome.co.jp/works/w_other/r_other_001.html
階段下
階段下の収納は、デッドスペースを活用できる合理的な収納場所です。
掃除機などの掃除用具や、普段使わないものなどを収納する物置として活用できます。リビングに階段がある場合は、リビング用の収納スペースにもなるでしょう。
ただ、階段の形状によってスペースが決まるため、大きなスペースを取れない、入口が狭くなる、天井が低くなるなどのおそれがあります。使い勝手の悪い収納になってしまうと、物の出し入れが面倒になってしまうため注意しましょう。
費用
階段下の収納にかかる費用はおよそ7.5万円から10万円程度です。広さによっても異なるので事前に見積もりを取っておくことをおすすめします。
事例
①使いにくい段差も、大きな収納と小さな収納で分けてふたつの収納スペースにしました。
https://nasahome.co.jp/works/w_other/other_006.html
②階段下のオープン収納は、扉付きの収納で隠すことも可能です。
https://nasahome.co.jp/works/w_other/storage-space-under-stairway.html
利用していない部屋
普段利用していない部屋を、物置やウォークインクローゼットなどに活用することもできます。その際は、きちんと収納スペースに適したリフォームをしなければなりません。
なぜなら、使っていない和室や換気の悪い部屋は、そのまま納戸のように使っていると畳や壁がカビの温床になることがあるからです。リフォームで物の保存・保管に適した収納に作り替えましょう。
使っていない部屋を物置にする場合は、収納棚やクローゼットの設置など、あなた好みの収納スペースが作れることが大きなメリットです。
広い収納スペースを確保できるので、家族全員の衣類や荷物、使用頻度の低い道具類を片付けることもできます。
費用
たとえば、利用していない部屋をウォークインクローゼットにリフォームするなら、およそ50万円の費用がかかります。棚などを造り付ける場合はさらに費用が必要になります。
ウォークインクローゼットのリフォームの費用などの詳細は、以下の記事を参考にしてください。
「後悔しないウォークインクローゼットのリフォーム。その特徴・費用を紹介!」
床下
床下も収納スペースとして使うことができます。キッチン・洗面所の床下、小上がりなどに設けられることが一般的です。
小上がりはステップフロアとも呼ばれ、通常の床面の高さから一段か二段高くするなど、部屋の床の高さに変化をもたせる構造のことを指します。
床下収納は、その上で生活することになるため収納が目立つことはありません。また、生活スペースを狭める必要がないこともメリットです。
戸建の場合は、点検口として使えるので家のメンテナンスに活用できるでしょう。
一方でマンションの場合は、キッチン床下収納の増設は、天井高を2.1m以上確保できる場合かつ、専有部分だと認められている場所に限るなどの条件付きで可能です。
それが満たせない場合でも、部分的に小上がりを作って簡易的な床下収納を作ることができます。
費用
キッチンの床下収納を増設する場合はおよそ10万円から15万円、床の高さを上げて収納をつくる場合は30万円からの費用が必要です。小上がりなら3畳15万円から、4畳半20万円からと広さに応じて金額が変動します。
事例
① 和室を小上がりにすることで、床下に十分な収納スペースを確保することができます。
https://nasahome.co.jp/works/w_other/storage-spaces.html
玄関
玄関には壁面収納、カウンター、カウンターと吊戸棚のセット、フロート、土間収納を設けるといったリフォームが可能です。
壁面収納は、天井から床までの壁に棚を造り付ける方法です。最も収納量が多い方法なので大家族に向いています。
カウンター収納は、腰の高さほどの棚を使った収納方法です。カウンターには物を置くスペースもあるので、置物や花を飾るなどおしゃれな玄関を演出することもできます。
カウンターと吊戸棚は、前述のカウンターと間を空けて天井に戸棚を造り付けるタイプの収納です。収納量を確保しつつ、玄関のディスプレイも楽しむことができます。
フロートタイプは、床から少し浮かした位置から天井までの棚がある収納です。壁面収納ほどの圧迫感がなく、棚の底から床までのスペースには間接照明を置くなどおしゃれな玄関を演出することも可能です。
土間収納は、玄関の一番低い土間を使った収納です。掃除道具やゴルフ道具など、床に上げずに地面に直置きしたい物を収納するのに向いています。
玄関の収納は何足入るかだけでなく、ブーツや長靴などの高さのある靴も収納できるように設計することが大切です。家族の人数と靴の量に合わせると収納力のある玄関収納になります。
ほかにも趣味の道具、傘やレインコートなど、室内まで持ち込まずに収納したいものがある場合は、それらも踏まえて設計すると、すべて上手に収納できるスペースになるでしょう。
費用
費用は、壁面収納とフロートタイプがおよそ20万円から34万円、カウンターと吊戸棚のセットが19万円から25万円、土間収納が30万円から50万円になっています。家族の人数や収納したい量を考えて設計してもらいましょう。
事例
①高さと収納力を確保した収納で、趣味の道具も簡単に片付けることができます。
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/20160819entrancereceiptt
②L字型の収納棚で、さまざまな大きさのものを楽々収納することが可能です。
https://nasahome.co.jp/works/w_entrance/entrance-excellent-storing-effect.html
ロフト・屋根裏(小屋裏収納)
天井と屋根の間の空間を活用して収納を作るという方法もあります。これは、クリスマスツリー、暖房器具、扇風機など、通年使わない季節性のものを収納するときに便利です。
しかし、ロフト収納は、階段・はしご・内装・照明・換気など、費用負担が大きくなります。また、天井高が1.4m以下という高さの制約があるため、天井が低くなってしまいます。
ロフト・屋根裏へ上がるために階段を作る費用もかかります。はしごにすると大きなものを持って上がるのが大変なので、慎重に検討するようにしましょう。
費用
6帖のロフトで19万円から24万円程度、10帖で27万円から32万円程度かかります。そのほか換気扇が約3万円、開口手すりが約3万円、固定階段が約15万円と、リフォーム以外の設備にも費用がかかります。
事例
①無駄になっていた屋根裏スペースも、ロフトにすることで立派な収納スペースになります。
https://nasahome.co.jp/works/w_other/loft-strage-space.html
②リビングから吹き抜け風のロフトを作り、一体感を持たせつつ収納力を上げたリフォームです。
https://nasahome.co.jp/works/w_other/livingspaceloft.html
リフォームで収納を増やすときに気を付けたいこと
リフォームで収納を増やすときには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
システム収納か造り付け家具か
収納を増やす場合、システム収納か造り付け家具のどちらを選ぶかで費用が変わります。
システム収納の場合は、自分の家に合わせて既存のパーツを組み合わせて制作するもので、パーツの種類も多様で、好みの組み合わせにすることができます。
造り付けの場合は、収納を作りたい場所に合わせて完全オーダーメイドで家具を造り付けるため、システム収納よりも割高になることがあります。
すべての収納を造り付けにすると非常に予算がかかってしまいます。こだわりたい部分だけ造り付けにして、あとはシステム収納にするなどで予算を抑えるのもひとつの方法です。
収納容量を大きく取る
収納スペースを設ける際は、容量を大きく持たせるのもポイント。収納を増やして物を収納した直後に、まだ余裕がたくさんあるくらいで設計するのがおすすめです。
今収納できていないものを入れたら容量がいっぱいになってしまう収納では、将来また収納が足りなくなってしまいます。ゆとりのある容量を確保しておきましょう。
収納扉の種類と特徴を理解する
収納扉は、引き戸、折れ戸、観音開きタイプがあります。
引き戸は扉を真横に開けることができるため、扉のレールギリギリまで物を置くことができるというのがメリットです。一方で、開口部が狭くなってしまうというデメリットもあります。
折れ戸のメリットは、扉を折りたたみながら開閉するので、開口部が広くなり、出し入れがしやすい点です。一方で、扉の周辺に一定の空間がなければ、開閉しにくいというデメリットもあります。
観音開きは、扉を回転させながら開くので折れ戸よりも開口部が広く取れることがメリットです。デメリットは、扉の周辺に開閉のためのデッドスペースができてしまうことです。
扉選びは間違えると、開けられない、生活動線のジャマになるなどの支障が出てしまうので、注意しましょう。
マンションの場合
マンションで収納を増やすリフォームをする場合は、マンションの構造に影響が出てしまうような、共用部分に関連する施工内容が発生する可能性もあります。
マンションの管理規約を確認し、管理組合へのリフォーム申請・工事仕様の確認などが必要かをあらかじめ調べたうえで計画しましょう。
信頼できるリフォーム会社を選ぶ
信頼できるリフォーム会社を選ぶためにも、Webサイトなどで収納リフォームの施工実績を確認したり、口コミ評価を調べたりしておくことをおすすめします。
施工実績を見ることで、その会社のセンスや得意な施工内容を知ることができます。さらに自分がしたい施工内容があれば、過去の実績から今回の自分の施工イメージに合わせて提案してくれる可能性もあるでしょう。
また、口コミはリフォーム会社を利用した方の実際の意見を知れる、信頼できる情報のひとつです。
ナサホームなら、お客様のニーズに沿った収納リフォームの提案をすることが可能です。リフォーム専門業者なので、リフォームに関するノウハウや知識には自信があります。
リフォーム実績は年間約9,200件で、20年以上積み上げてきた経験と技術によって、多くのお客様の笑顔を生み出すリフォームを心がけています。
そして、お客様が気軽に相談しに足を運んでいただけるよう、関西地方や名古屋を中心に、駅近くにショールームを設置しています。
また、Webサイトに施工事例を多数掲載し、オンラインでのお見積りにも対応していますので、リフォームをお考えの方はぜひナサホームにご相談ください。
まとめ
今回はリフォームで収納を増やすために気を付けたいポイントやおすすめの収納部屋などを紹介しました。
狭い家でも収納を増やす方法は、実はたくさんあります。何を収納したいか、どこに収納したいかをよく考えることが大切です。収納したい量よりも多くの物を収納するゆとりができる最適な場所に、新しい収納スペースを作りましょう。