使い道は多種多様!生活にゆとりを生むインナーバルコニー

最近の住宅リフォームや新築設計で注目を集めているインナーバルコニー。このインナーバルコニーは、従来の「外に張り出したバルコニー」とは異なり、屋根や壁に囲まれた半屋外空間となっており、天候に左右されにくく、多彩な活用方法をもつという魅力をもっています。 本記事では、ナサホームでの施工事例などを元にしながら、インナーバルコニーの基礎知識からメリット・デメリット、作り方や広さの目安、さらにリフォーム費用までを徹底解説してまいります。


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インナーバルコニーの魅力とは?

インナーバルコニーとは?

インナーバルコニーとは、建物の内部に組み込まれる形で設けられたバルコニーのことを指します。インナーバルコニーは屋根や壁で囲まれているため、従来のバルコニーと比べてプライバシーが守られ、利便性や快適性が高いのが魅力です。この設備は一般的に、2階部分に設置されるケースが多いですが、平屋でも吹き抜けや屋根形状を工夫することで実現することができます。

インナーバルコニーのメリット

インナーバルコニーを導入するとどのような良いことがあるのでしょうか。

◼️天候に左右されにくい
インナーバルコニーは屋根付きなので、雨の日や風の強い日でも洗濯物を干すことができます。

◼️プライベート空間の確保
屋根と壁を有しているため、道路や隣家からの視線を遮りやすく、洗濯物を干す際やお子さまを遊ばせる際でも、プライバシーを保護しながらのびのびと使用することができます。

◼️多目的に使える
洗濯物を干すだけでなく、アウトドアリビングとして食事をとったり、子どもの遊び場としたり、家庭菜園の鉢を置いたりなど、ご家族様のスタイルに応じた活用が可能です。

◼️資産価値の向上
利便性の高い空間であるため、住宅の付加価値として魅力を高める要素にもなります。

活用方法の例

◼️リビングとつなげて セカンドリビングに
◼️子どもの遊び場やペットの休憩スペースに
◼️観葉植物やハーブを育てる ミニガーデンに
◼️カフェ風にアレンジして 趣味のスペースに

インナーバルコニーの注意点

さまざまなメリットがあるインナーバルコニーですが、導入に当たって幾つか留意しておかねばならないポイントもあります。

◼️建築コストが高くなる場合がある
◼️居住スペースを削る必要がある(室内を犠牲にして面積を確保することも)
◼️半屋外なので汚れやすく、防水工事や排水処理が欠かせない

リフォームを検討する際には、これらを十分に確認したうえでリフォーム会社と一緒に計画を進めていくようにしましょう。


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インナーバルコニーはどうやって作る?場所や広さの目安

リフォームで作る場合の注意点

◼️間取りの工夫が必須
インナーバルコニーは屋根や壁に囲まれるため、外壁の一部を内側に取り込む形で計画されます。また、柱や耐力壁の配置を考慮しないと実現できないため、構造計算が必要です。

◼️位置の選び方
インナーバルコニーは、一般的には日当たりがよく、洗濯物や植物の活用に最適とされる南向きが理想とされています。その一方で、西向きは夏場の西日が強すぎるという思わぬデメリットが生じることも。こうした場合は、オーニングや庇、スクリーンで日差しを調整すると快適に使用することができます。

◼️広さの目安
スペースとしては、2〜3畳程度であれば洗濯物干しに十分であると言えます。
インナーバルコニーを趣味や家族の団らんに使うケースであれば、4〜6畳程度が推奨されます。

リフォーム方法の具体例

リフォームでインナーバルコニーを導入する場合、以下のように既存の部屋やバルコニーを作り替えるという選択肢が考えられます。

◼️屋根付きバルコニーに改造
既存のバルコニーに屋根を追加してインナーバルコニー化するのが最も手早い方法です。
◼️部屋を間取り変更して導入
2階の部屋の一部を改装して、中庭的スペースを確保するというのも比較的多くみられる方法です。
◼️新規に増設
2階の一部を増築することも選択肢の一つ。費用は大きくかかりますが、スペース採りに自由が利き理想に近いインナーバルコニーが実現します。


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インナーバルコニー実現にかかる費用相場


それでは、インナーバルコニーを実際に導入するとなった場合、どのくらいの費用がかかることを見込んでおくべきなのでしょうか。

費用の目安

◼️新築時の設置:50万〜150万円程度(大きさ・仕様による)
◼️リフォームで追加:150万〜300万円程度(構造補強、防水工事含む)
◼️フルリノベーションの一部として導入:300万円〜

費用が変動する要因

インナーバルコニーは、広さや設備のこだわりのよって費用が大きく変動します。その中でも下記のような項目で価格の変動が大きくなります。

◼️広さ(2畳と6畳では資材・施工費が大きく異なる)
◼️屋根や庇の有無、サッシやガラス扉などの仕様
◼️防水・排水工事の規模

ナサホームの施工事例

◼️インナーバルコニーのある平屋の全面改装

木造の平屋住宅で、屋根裏として使っていたスペースを取り払い吹き抜けの空間にしました。

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◼️今ある家をより住みやすく 開放的なLDKで家族と過ごす

長年全面的なリフォームを検討されており、今の家をより快適にするべく計画を進めました。LDKの間取りを変更し、子供たちの帰省時も10人ほどの大人数でも楽しく過ごせる空間を実現。動線にも配慮した住まいをつくりました。

この施工事例の詳細はこちら

◼️拡張したリビングにエコカラットやクロスでおしゃれなアクセントをプラス

インナーバルコニーを室内に取り込み、リビングを広く拡張させました。随所にあしらったエコカラットやクロスによるアクセントが映える、おしゃれなリビングが完成しました。

この施工事例の詳細はこちら


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まとめ

インナーバルコニーは、洗濯や物干しだけでなく、趣味や団らんの場、ペットの遊び場など 多様な使い道を持つ半屋外空間です。ナサホームでも多くのお客様から、インナーバルコニーへのリフォームのご相談を頂いております。便利なインナーバルコニーですが、皆様の理想とする空間として作り上げていくためには、まず皆様のご要望をしっかりとお聞かせいただくことが不可欠です。インナーバルコニー導入のリフォームをご検討の方は、ぜひナサホームのお問い合わせフォームより、ご意見やご予算、疑問点などをお寄せください。