キッチンの色合い、どうしよう?
キッチンの色選びには、配色のルールや周囲との相性がとても大切。そのポイントを詳しくご紹介します。
1.色の配色比率を考える
部屋をカラーコーディネートするときは、部屋全体のイメージをあらかじめ決めておいて、カラーは3色までに絞るとまとまりやすくなります。
そして、配色のルールである「色の配色比率」を守って選択すれば失敗を防げます。
色の配色比率「70:25:5の法則」
ベースカラー70%(最も大きな面積を占める色:壁、床、天井など)
メインカラー25%(デザインの中心となる色:カーテン、システムキッチン、ベッドなど)
アクセントカラー5%(アクセントを持たせるための色:小物やクッションなど)
2.壁や床との色の相性を考える
キッチンのカラーは壁や床と同じ色で揃えると全体に統一性が出て、部屋が広く感じられます。特に、キッチン扉を木目調にしたい場合は、床がフローリングなら近い色合いにすると良いでしょう。
また、濃淡の違う同系色でまとめるのもおすすめです。床が薄い茶色、つまりベージュのフローリングの場合、キッチンの色を濃いめのブラウンにすると空間に濃淡が生まれ、落ち着きが良くなります。床がダークカラーなら、キッチンは明るい色でコーディネートするのも良いでしょう。
3.LDK全体の色や家具の色と合わせる
家具やLDK全体と色を合わせてみましょう。
キッチンはリビングやダイニングと隣り合っていることが多く、テーブル、キャビネット、テレビ台、ソファ、カーテン、ラグなどの色との相性も大切です。同系色を選ぶと家全体に一体感が生まれます。
迷った場合は、ホワイトやベージュをメインにコーディネートするとまとまりが良いでしょう。
4.食器棚や冷蔵庫、調理家電の色合いに合っているか?
食器棚や冷蔵庫、調理家電とのカラーコーディネートも大切です。
最近はレッドやミントグリーンなど、華やかな色合いの家電も増えていますが、色数が増え過ぎないように気を付けましょう。色数が多いとバランスが取りにくく、落ち着きも損ないます。
5.ワークトップのカラーも大切
システムキッチンのワークトップ(天板)の色も部屋の印象を左右する大切な要素です。ワークトップはホワイト系やブラック系、シルバー系が多いのですが、キッチン扉の色合いに近い色を選べば全体的にまとまりやすくなります。
でも、例えば扉がベージュの木目なら天板はブラック、といったあえて反対色にしても個性的で遊び心がうかがえます。
6.日当たりや照明の色を検討する
お部屋のイメージは、日当たりや照明の色によって変化します。それはキッチンも同じ。
あまり日の光が入らない場合や、暖色系の電球色だと、ダーク系のキッチンは重い印象になる恐れがありますので、ナチュラルカラーがおすすめです。
逆に、日当たりの良いとか、電球が昼白色や昼光色などの白っぽい照明なら、明るい色合いにすると日中は眩しくて落ち着かないかもしれません。
7.素材や模様にもこだわる
同系色が揃っていても素材や模様が異なると印象が変わります。例えば、キッチン扉。
ツヤ消し仕上げなら周りに馴染みやすく、落ち着いた印象を与えます。
鏡面仕上げは、光沢感がキッチン全体をラグジュアリーな雰囲気にしてくれます。
他にワークトップを石目調や人工大理石にすれば重厚感と共に高級感ある印象を醸し出すでしょう。
8.実際に目で色合いを確認する
インターネットやカタログで好みの色を見つけたら、実物を確認することをおすすめします。写真と実物とでは、色合いが異なることが多いからです。
キッチン完成後に「イメージと違う」とならないためにも、ショールームを訪れ、自分の目で確かめましょう。
人気の色合いと、色がもたらす効果とは?
キッチンにおいて人気のカラーは何でしょうか。また、キッチンにおすすめの色や避けたほうが良い色はあるのでしょうか。色の効果と共にご紹介します。
人気を集めているキッチンの色合いとは?
人気が高いのが次の2色。合わせやすい色味なので、参考にしてみてください。
■一番人気は「白」
システムキッチンの定番色であり、多くの方に支持される人気カラーは、白です。白はどんな色、素材とも合わせやすく、コーディネートしやすい色です。
白でまとめると清潔感がアップします。さらに、白は明るく開放的な空間を演出できるため、暗さが気になるキッチンや、スペースがあまり広くないキッチンにも向いています。
ただし、汚れや日焼けが目立ちやすいという難点があります。こまめにお手入れをし、日当たりには気をつけましょう。
■家具と調和しやすい「木目調(ブラウン系)」
木目調のシステムキッチンも人気が高く、落ち着いた雰囲気や柔らかな空気感を演出できます。インテリアや家具、フローリングと馴染みやすいのも魅力的です。
ブラウン系をベースとする木目調は汚れが目立ちにくいのもメリットかもしれません。
色のイメージと効果
色は私たちにさまざまな心理的効果をもたらします。どんな効果があるかをまとめてみました。
〈暖色系〉
ピンク、イエロー
淡いピンクやイエローのパステル系の色味は女性に人気があります。淡い色は空間に開放感を与えますし、パステルカラーのシステムキッチンはかわいらしいイメージに仕上がります。また、白と合わせると上品に、グレーと合わせるとシックな雰囲気になります。
黄色
有彩色の中で一番明るく、心を元気にしてくれる色です。日当たりが悪いキッチンを明るく見せてくれるでしょう。
赤・オレンジ
鮮やかな色味は、体温の上昇を促すといわれ、食欲を増幅させる効果があるそう。特に赤は、料理がおいしそうに見えるのだとか。
◇赤や黄色は膨張色なので、キッチンを赤や黄色で統一すると狭く見えます。周囲の色とのバランスも難しくなるので気をつけましょう。
〈濃色系〉
黒
男性に人気の高い黒は重厚感があり、高級感の漂うキッチンにしたい方におすすめです。
青
金属製のものと相性が良い青。金属素材の家具が多いお住まいやコンクリート打ちっぱなしの壁に似合います。その際、取手は金属のものを選ぶと良いでしょう。
◇濃色系は油やホコリなどの汚れが目立ちやすいため、こまめに掃除することを心掛けましょう。
〈中間色〉
緑
暖色と寒色の中間色である緑。自然をイメージさせる色であり、天井やフローリングなどに木材を多く使用している部屋と相性が良い色です。
心を穏やかにする効果があるので、落ち着きを重視するリビングにも合わせやすいです。
〈避けたほうがいい色〉
青や紫などの青系の色は寒色といい、料理が冷めているように見えるますので、食欲を減退させます。なかでも紫は食品が傷んでいるような印象を与えるのでキッチンでは敬遠されがちです。
事例付き ナサホームでコーディネートするキッチン
実際に、どのようなカラーコーディネートをすれば素敵なキッチンが実現するのでしょうか。ナサホームの事例を見てみましょう。
こんな失敗に注意!
キッチンの色を選ぶ際の失敗例でよく耳にするのは、好みの色というだけで何も考えずに決めてしまったというケース。
特に奇抜な色、個性的な色を選んだがために、キッチンだけが浮いてしまい後悔したという例もあります。
部屋に馴染みやすく飽きのこない色を選ぶことが、失敗しないための基本といえそうです。
どうしても気に入った色合いがない場合は、オーダーキッチンを検討しては?
あれこれ探し回ったけれど、好みの色合いのキッチンがどうしても見つからないという方は、オーダーメイドや造作のキッチンを検討してみてはいかがでしょうか。
理想のキッチンをお届けできるよう、ナサホームのスタッフが心を込めて提案します。
参考:ナサホームマガジン
自分好みの使いやすいキッチンへ! 造作&オーダーメイドキッチンのすすめ
ナサホームの施工事例
■ブラウンで統一した落ち着きのあるキッチン
パナソニックSクラスを設置しました。落ち着いた色合いでシックな雰囲気に。
■こだわりのタイルが目を引くⅡ型の対面キッチン
壁付けキッチンから、作業スペースが広くなりリビングを見渡すこともできるⅡ型の対面キッチンへ変更。腰壁には奥様こだわりのブルーのタイルを施し、インダストリアルテイストのキッチンへ生まれ変わりました。
■オーダーのカップボードが際立つキッチン空間
既存のキッチンを活用しつつ、大容量のカップボードを新たに設置。扉の面材を揃えスタイリッシュでお洒落なキッチン空間が完成しました。
まとめ
キッチンリフォームを満足のいくものにするために大切な色選び。居心地の良いキッチンをつくるために、ぜひ一度ナサホームのショールームへお越しください。豊富な知識を持ったスタッフがご案内いたします。実物のキッチンの色や質感を見て、イメージを膨らませてみてくださいね。