リビングが暗いとこんな悪影響が起きるかも
明るい自然光のなかで過ごすと、すがすがしい気持ちになるものです。反対に、日当たりが悪い暗い部屋で長時間過ごすと、気持ちだけでなく健康や家計にも悪い影響を与えてしまうかもしれません。
生活リズムが崩れやすくなる
人間は朝に活動を始め、夜は休息状態に切り替わる24時間周期の「体内時計」が備わっているとされます。人間の体内時計に大きく影響しているのが「光」です。
人間の体にとって朝日を浴びることは活動を始める合図となり、日が落ち暗くなることは休息状態に入る合図です。光が入らない部屋の中では昼夜の変化を感じにくくなり、体内時計のリズムが乱れやすくなります。
体内時計が乱れることで最も影響を受けるのが睡眠です。夜寝付けなかったり、日中に眠たくなったりなどの睡眠の質の低下は、部屋の暗さが関係している可能性があります。
光熱費がかかる
部屋の暗さを解消するには、電気に頼るしかありません。日中も過ごすリビングが暗いと、1日中電気を付けておく必要があります。
また、日当たりが悪いと冬場以外でも寒さを感じることが多く、エアコンや床暖房の稼働時間が長くなりがちです。
特にエアコン暖房は、冷房より電気代が高いといわれています。初期費用が安いという理由で日当たりの悪い物件を選んでしまい、結果的に光熱費の負担の方が大きくなった、ということもあります。
カビが生えやすい
日当たりが悪い部屋では、湿気に悩んでいる方も多いでしょう。日当たりが悪いうえに、風通しの悪い環境はカビが生えやすいです。梅雨の時期や結露が発生しやすい時期は、特に注意しなければなりません。
空気中に飛散するカビは、人間の体に入ることでさまざまな悪い影響を及ぼします。アレルギー症状や、ぜんそくなど呼吸器系の病気の原因となる場合もあるようです。
特に、小さいお子様やお年寄りがいるご家庭では湿気対策を行い、カビの繁殖に注意しましょう。
暗いリビングをぱっと明るくする6つの工夫
暗いリビングでも、工夫次第で明るく開放的な空間にすることができます。ここからは、リビングを明るくする6つの工夫を紹介します。
比較的簡単にできる工夫から、リノベーションやリフォームが必要な大掛かりな工夫まで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
照明を設置する
自然光を部屋に取り入れることに限界がある場合は、メインの照明以外に照明を増やすと良いでしょう。
効果的な照明の設置は、部屋を明るくするだけでなく、リラックスできる空間の演出に一役買ってくれます。たとえば、フロアライトやアッパーライトを使って、壁や天井の広い面に間接照明を反射させると、部屋全体にやわらかい光が拡散します。
ただ、照明を多く設置すると気になるのは電気代です。照明をLEDに交換すれば、電気代が安く長持ちします。長い目で見ても取り入れる価値はあるでしょう。
壁や床、インテリアを白に統一する
清潔感があり、さわやかな印象を与える「白色」は、光を反射する効果があります。少ない自然光を最大限に活用するなら、白をベースにインテリアを整えてみてはいかがでしょうか。
たとえば、床がダークな色合いの場合でも、白系のラグマットを敷くと自然光を拡散し明るく広々とした印象になります。壁紙を白系に変えるのも効果的でしょう。
また、背の高い家具は光を遮り、部屋を暗くすることもあるので、光を遮らないように背の低い明るい色の家具を選ぶのがおすすめです。
窓を増設する
部屋を明るくする最もシンプルな方法は、窓を増やすことです。「天窓(トップライト)」や「高窓(ハイサイドライト)」など高い場所の窓は、より多くの光を部屋いっぱいに届けてくれます。
特に天井に取り付ける「天窓」は、壁面の窓の3倍もの採光効果があります。午後からしか日が入らない西向きのリビングでも、午前中から明るい日差しを届けてくれることでしょう。
また、リビングと日当たりの良い部屋の間仕切りの壁に「室内窓」を取り付けるのもおすすめです。リビングが明るくなるだけでなく、風通しも良くなります。
吹き抜けをつくる
吹き抜けとは、上下の階がつながっている空間のことです。お住まいの構造上問題がなければ、思い切ってリビングに吹き抜けをつくるのも良いでしょう。
吹き抜けの高い位置から注ぐ光は、1階のリビングまで届きます。十分な明るさと上下の空間の広がりで、実際の面積よりも広々と感じる視覚効果もメリットです。
もし、リビングに隣接している階段があれば、階段スペースに吹き抜けをつくるのもおすすめです。スケルトン階段なら圧迫感がなく、スペースの有効活用にもなります。
リビングを2階へ移動させる
特に都心部の住宅密集地では、1階のリビングは暗くても2階は明るいという住宅が多いのではないでしょうか。その場合、リビングを2階に移動させることもおすすめです。
2階は1階より日照時間が長く、立地によっては空や遠くの景色も楽しめます。また、外からの視線が届きにくいので、プライバシーを確保したくつろぎの空間を実現できるでしょう。
間取りを変更する
部屋が細かく仕切られている住宅の場合は、間取り自体を変更するのもひとつの手です。たとえば、リビングと隣接する部屋との壁を取り払えば、隣の部屋の光も取り入れられるでしょう。
明るさだけでなく、リビング自体が広くなるので、家族が自然と集まりやすい開放的な空間へ生まれ変わります。
明るいリビングのリフォーム施工事例
ここからは、暗いリビングから明るいリビングへ大きく変貌を遂げたリフォームの施工事例を紹介します。
光と風が自然に入り込む明るいリビング
こちらの施工事例では、古い平屋の日本家屋の間取りを大きく変更しています。最も変化したのは、暗かったダイニングを広々としたLDKにしたことです。ダイニングの南側の壁を取り払うことで、日当たりの良い南向きのリビングを実現しています。
また、LDKが南北に渡っているので、それぞれの窓から心地の良い風の通り道ができ、通気性も抜群です。採光・採通の両立を実現した居心地の良い空間へ生まれ変わりました。
ホワイトで統一されたエレガントなリビング
こちらは、リビング全体をホワイトに統一したことで明るさを実現した事例です。以前は、板張りの暗く圧迫感のある印象の部屋でしたが、壁紙や床材、家具をエレガントな白ベースにすることで開放感のある空間になりました。
天井のダウンライトは、均一に光が行き渡るように等間隔で設置されており、部屋全体を明るく照らしています。
リビングを2階へ移動して明るく開放的に
リビングクロークを設けてスッキリと整理ができる明るいリビング
こちらのリフォームは、リビングを2階に移動した事例です。以前のリビングは、1階の区切られた狭い場所にあり、日当たりと通気性ともに良いとはいえない環境でした。
リビングを2階の東側に配置し、キッチンとの区切りもなくすことで、広々と明るく風通しの良いリビングダイニングを実現しています。
暗いリビングを明るくリフォームするなら
暗いリビングを明るく快適な空間にリフォームするなら、ぜひナサホームにご相談ください。
ナサホームでは、「壁紙を白いものに変えたい」といったご依頼から間取り変更をともなう大規模な工事まで幅広く対応しています。丁寧にご希望をうかがい、お住まいに合った最適なリフォームをご提案いたします。
ナサホームは、創業以来約62,000件、年間約7,750件もの豊富な施工実績があるリフォーム業者です。20年以上積み重ねてきた経験と技術力で、暗いリビングを快適空間へと生まれ変わらせます。
まとめ
暗いリビングを明るくする方法を紹介しました。快適な生活をおくるには、部屋へ自然の光を効果的に取り入れることが不可欠です。家族全員が快適にくつろげる明るい空間を実現するために、リビングのリフォームを検討するのも良いでしょう。