リノベーションとは
「リノベーション」とは、もともとある建物に機能や付加価値を与えて改修することを意味します。住む人に合わせて新しく作り変えることで、以前よりも住みやすくすることが目的です。
住宅はその時代を反映した作りになっています。そのため、築年数が経過した古い物件は現代のライフスタイルに合っていないこともあるでしょう。
そんな日々変化する人々のニーズに合わせて家を作り変えることがリノベーションといえます。
例として挙げられるのが、間取りの変更です。ファミリー向けの部屋を一人暮らしに適した作りに改修するなど、内装を解体して作り直すことも可能です。
住宅が骨組みの状態にあること、また住宅の内装をすべて解体することを「スケルトン」や「フルスケルトン」と呼ぶことから、内装全体を含めた改修を「フルリノベーション」「スケルトンリノベーション」といいます。
また、リノベーションと似た言葉である「リフォーム」は、欠陥箇所の修繕に近い意味合いで用いられます。古い壁紙の張替えや設備の交換など、原状回復として行われる工事を指す場合が多く、リノベーションよりも複雑でない施工内容であることが一般的です。
リノベーションとリフォームは、「建物に新たな価値を加えるか」という点で異なるといえるでしょう。
リノベーションの種類1：パッケージ型リノベーション
パッケージ型リノベーションとは、間取りや床、壁などある程度決まったものや設備などの中からセレクトしていくリノベーションの方法のことをいいます。
ほかには「定額リノベーション」「セミオーダーリノベーション」とも呼ばれることがあります。この場合のメリットとデメリットについて、見ていきましょう。
パッケージ型リノベーションのメリット
■完成時のイメージがしやすい
システム上あらかじめ厳選された仕様や設備が揃えられており、その中から好きなものを選んでいくため完成時のイメージがしやすいメリットがあります。
知識がない状態で、すべての材料やデザイン、仕様を考えていくのは容易ではありません。リノベーションのイメージがしにくい方はパッケージ型リノベーションを選ぶと安心でしょう。
■失敗しにくい
決まっているデザインから選ぶため失敗しにくく、デザインを統一しやすいこともメリットに挙げられます。
それぞれの設備のデザインを個別に選んでいると、何となく統一感のない印象になっていることもあるでしょう。
その点、パッケージ型は仕様を選ぶだけでトータルデザインの優れたオシャレな空間に仕上げられるので、失敗の不安がある方にはおすすめです。
■少ない打ち合わせ時間で決めることができる
リノベーションでは間取りや壁、材料やデザインなど多くの打ち合わせが必要になります。
しかし、パッケージ型の場合は仕様を選び、オプションを考える程度なので、打ち合わせ時間の短縮が可能です。
■費用がある程度把握できる
パッケージ型リノベーションでは、仕様や設備、素材のグレードなどに応じて目安となる費用が設けられていることが多いです。
そのため、プランによって必要となる費用がある程度把握できることが多く、工事内容の変更なども比較的少ないので、金額の変動も大きくありません。
また、材料や設備は業者がメーカーから一定の量を一括で仕入れていることが多いため、コストが割安になる場合があることも魅力のひとつです。
パッケージ型リノベーションのデメリット
仕様が決まっているため安定感はありますが、その反面、細かい点までこだわりたい人にとっては選択肢が少なく、物足りないと感じることもあるでしょう。
細かいところをこだわる場合は有料オプションとなるので、こだわる箇所が多くなれば、かえって費用がかさむ恐れもあります。
ただ、業者によって自由度が異なり、オプション価格にも違いがあります。理想の間取りなどの構想がある場合は、対応できる会社を探しておく必要があるでしょう。
リノベーションの種類2：フルオーダー型リノベーション
フルオーダー型リノベーションでは、間取りや床・壁・天井など好きなものを選んでリノベーションができます。物件をスケルトンにして行うため自由度が高いのが特徴です。
「オーダーリノベーション」「自由設計」と呼ばれることもあります。この場合のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
フルオーダー型リノベーションのメリット
■間取りの自由度が高い
自由設計という言葉どおり、間取りや内装を自由に決めることができるため、パッケージ型では対応できないことができる自由度の高さが最大の魅力です。
リノベーション本来の目的が、フルオーダー型リノベーションでは実現できます。間取りのイメージやこだわりがしっかりある人にとっては、重要な部分といえるでしょう。
■床や壁などの素材もこだわれる
フルオーダー型リノベーションでは、床や壁などの細かな素材にまでこだわることができます。
部屋の雰囲気や目的別に変化をつけられるため、材質など好みのものが決まっている場合や既存のプランにない組み合わせを考えている方には魅力的です。
■ライフスタイルに合った設計が可能
現代の多様化しているライフスタイルに応える設計ができることもメリットです。
・友人を呼んでパーティーをしたい
・趣味や仕事の部屋を作りたい
・ペットと快適に暮らしたい など
多くの要望や希望がある方は、フルオーダー型リノベーションと相性が良いでしょう。
■好きなデザインを選ぶことができる
インテリアやデザインなど、オシャレな内装・外装にもこだわりがある人にとっては、好きなデザインを自由に選べることは大きな利点です。
既存のスタイルではなく、オリジナリティを追求でき、世界にひとつだけの空間を作り上げられます。
フルオーダー型リノベーションのデメリット
■打合せに時間がかかる
パッケージ型と比べると、考えることや取り決める部分がとても多く、業者との打ち合わせに時間がかかります。
自由度が高い反面、手間や労力が必要なので、強いこだわりがない方や比較的短い期間で終えたい方には不向きだといえます。
■こだわりによっては予算を超えることもある
自由度が高いからといって、こだわる部分を増やせば必要な工事箇所も増えます。それにともない、もちろん費用も高くなります。
フルオーダー型リノベーションをされる方の多くは、ある程度まとまった資金があると思われます。しかし、予算オーバーにならないよう、こだわる部分にも優先順位をつけなければなりません。
■費用感がつかみにくい
設備や素材を自由に考えることができる反面、プランが完成するまでは費用感がつかみにくいというデメリットもあります。
予算が決まっているのであればあらかじめ業者に伝えておくと、予算に合った工事内容が検討できるでしょう。
リノベーションをお考えの際は
リノベーションを検討中の方は、実際自分の希望がどれくらい叶うのか、費用はどの程度かなど、わかりづらい部分が多いかと思います。お悩みの際は、ぜひお気軽にナサホームにご相談ください。無料見積もりやオンライン相談も行っております。
リフォーム専門工事会社として、創業以来62,000件以上もの施工実績があり、豊富経験に基づいた施工例をホームページ上にもご用意しております。ご自分の理想に近いものがあるかぜひ確認してみてください。
まとめ
今回はリノベーションの種類について、それぞれのメリットやデメリットを紹介しました。
パッケージ型リノベーションは決められた仕様や設備から選ぶ方法です。統一感があり、コストや時間を削減できるでしょう。
フルオーダー型リノベーションは、間取りから使用する素材まで自由に決められる方法です。こだわりや個性を重視する方にはメリットがたくさんあります。
リノベーションを行う際は、工事を依頼する会社選びも重要です。ご相談は、豊富な実績と経験のあるナサホームにお任せください。
