節水&扱いも手軽なシングルレバー水栓へのリフォーム

台所や洗面所で使用することが多いシングルレバー水栓。 手軽に開閉でき、レバーひとつで水量も調整できるため重宝します。中にはリフォームで新しい水栓へ交換しようと考えていらっしゃる方もいるかもしれませんね。 ただし、水栓を交換するためにはいくつか、確認しなければならないこともあるんです。 今回はシングルレバー水栓の魅力と、交換する際の注意点についてお伝えしていきます。


この記事は約6分で読み終わります。

シングルレバー水栓は使いやすい?


まずはシングルレバー水栓の基礎知識とともにそのメリット・デメリットについて知っておきましょう。

シングルレバー水栓とは?

シングルレバー水栓は「シングルレバー混合栓」とも呼ばれており、これは混合栓のうち温水や冷水・水量を調節するハンドルがなく、1本のレバーを有しているものを指し、これを使用することで水の温度や水量の比率を変えることができるもののことをいいます。
シングルレバー水栓の操作方法は、レバーを上に上げると水が流れ、下げると水が止まるようになっており、またレバーを左右に動かすことで温水と冷水の混合比率を変えることができます。また、混合栓とは温水と冷水の給水管が蛇口の手前で合流しており、混合して吐水口から出てくる水栓のことを指します。

シングルレバー水栓はなぜ人気?

シングルレバー水栓のメリットは上記のようにレバー1本で簡単に操作ができる点が挙げられます。また、ハンドル式のように閉め方が甘く水がポタポタと流れっぱなしになってしまうようなトラブルも避けることができるため節水に繋がりやすいと言われています。
ただし、この水栓にはデメリットも存在しています。それは本体の大きさが他の水栓と比べるとやや大きく、また耐久性もやや低いという点。とはいえ、前者は既存の水栓の上に、ラックなどがない限りあまり問題にはなりませんし、耐久性に関しても水を頻繁にかつ大量に使うような店舗や屋外での散水・洗車・家庭菜園などに用いない限りはそれほど、気にならないでしょう。

シングルレバー水栓以外の種類とその特徴

シングルレバー水栓は主に台所や洗面所に使われる水栓金具ですが、同様の場所に使用できるものにはこれ以外にもいくつか候補が存在します。その候補について、それぞれ簡単にメリットとデメリットをご紹介していきます。

■単水栓
最も簡単な構造の水栓です。給水管が1本のみで蛇口・ハンドルも1つのみ。
丈夫で壊れにくいのが特徴ですが、冷水か温水のどちらかしか出すことはできません。
もともと混合栓のある場所に単水栓を用いる意味はないでしょう。

■ハンドル混合水栓
冷水と温水それぞれの給水管があり、2つのハンドルを回すことで水量や温度を調整することができる水栓です。シングルレバー水栓よりも水量が多く、また丈夫で安価、また場所も取らないのがメリットですが、使いやすさの面からはシングルレバー水栓に分があります。
また、温度調整も問題となります。

■タッチ水栓
温度の調整をハンドルで行い、水の出し入れをタッチ式のボタンで行う水栓です。水を出したり止めたりが非常にしやすいのが特徴です。デメリットとしては水量が少なく、水栓金具本体の価格や修理費が高額になってしまうという点が挙げられます。さらに、製品によっては安全のため高温の水が出ないようになっているタイプも存在します。

■自動水栓
主に手洗い場や洗面所に使用される水栓で、手をかざすとセンサーがそれを読み取り、水を出したり止めたりしてくれる水栓です。レバーやハンドルに触ることがないため、衛生的で、濡れた手で触ることがない分水栓の周りに水が飛び散ることも比較的少なくお手入れも簡単。デメリットとしては水量が少なく、またセンサーによって自動で水流が止められてしまうものは、台所など水を多く使う場所では不便に感じられることがあるという点が挙げられます。

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シングルレバー水栓の交換は意外と簡単!


現在シングルレバー水栓以外の水栓をお使いで、これからシングルレバー水栓に変えようと思っている場合、交換の前にいくつか注視しておくことがあります。

シングルレバー水栓の選び方

最も大切なのはお使いのシンクや手洗い台にある取り付け口の穴や設置場所の数。これによって使用できる水栓金具の種類に違いが出てきます。基本的に穴の数や設置場所が異なる場合、その穴の数を変更したり、設置位置を変えることはできませんので製品選びは慎重に。できればリフォーム会社などに依頼をして、現地を一度見てもらってから一緒に水栓金具を選んでもらうようにしましょう。

■ワンホール
取り付け穴が1つのタイプです。穴は1つですが、単水栓以外にも混合水栓の場合でも1つ穴のタイプは存在します。

■ツーホール
冷水と温水の給水管それぞれの穴が設けられているタイプをツーホールタイプといいます。
この場合キッチンや洗面台の天板に開けられた穴に対応するため、水栓金具の形状は逆向きのT字型となっています。

■壁付きタイプ
キッチンなどの壁の内部に給水管が通っているタイプです。水栓金具の形は、給水
管の接続金具とレバーが垂直になっています。

シングルレバー水栓の交換方法

シングルレバー水栓の交換は意外と簡単。他の蛇口・水栓金具と同様に水道の止水栓を閉めた上で蛇口を取り外し、新しい水栓金具と給水管を接続し、止水栓を開けて水が流れるかの確認をすれば完了です。

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水栓交換に必要な費用と交換時の注意点


では水栓の交換に必要なコストとしてはどのくらいを見ておけば良いのでしょうか。

水栓交換に必要な費用

キッチンや洗面台などの水栓交換に必要な費用はおおよそ3〜4万円程度。
これは最もスタンダードなグレードの水栓を使用した場合の価格帯となります。水栓にはシャワー機能をつけたり、浄水器やタイマーによる止水機能のついた高グレードのものも販売されていますので、これらを選択した場合は水栓金具本体の価格分、費用が上昇します。こちらも、ご家族様の使用するシチュエーションやニーズに合わせて選んでみましょう。
迷った際はリフォーム会社のスタッフにアドバイスを求めるのも良い方法です。

DIYで水栓交換することの危険性

作業自体もそれほど大掛かりではなく、費用もあまりかからない水栓交換ですが、「水栓金具の交換はDIYでできるのでは?」と思ってしまうのは少し考えもの。特に台所の天板に設置するタイプの水栓や壁付きタイプの水栓は、周囲の設備を破損してしまう恐れがあったり、給水管との接続が十分でなかったり、反対に締めすぎたりしてしまうと、漏水事故につながる可能性もあります。
しっかりとした、水回り工事の知識や技術を持っていない場合や、交換に少しでも不安がある場合は、リフォーム会社に見積もりを取った上で作業をお願いするのが安全で確実な方法です。

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まとめ

水を出す/止めるの手間が簡単になるだけで、家事の効率は大きくアップします。現在水回りのリフォームを検討している方であれば、ぜひ水栓の変更を行ってみてはいかがでしょうか。
ナサホームでは、水栓の交換だけでなく、キッチン全体のトータルリフォーム、また節水や省エネにつながる水栓のご提案なども行っておりますので、まずはお気軽に皆様のお悩みやご要望をお聞かせください。

なお、省エネにつながる節湯水栓に関してはナサホームマガジン内でも詳しくご案内しておりますので併せてご確認ください。

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