店舗リフォームを成功させるためには?
店舗リフォームのメリット
■店舗の印象アップ!
店舗の内観・外観がもたらす印象は、お客様の購買行動にも影響をもたらします。取り扱う商材が映えるデザインや調度品のある空間にリフォームすることで、店舗だけでなく商材のイメージもアップすることができます。
■集客力の向上
リフォームによって居心地の良い空間にすることで、お客様の滞在時間も長くなります。また店構えや店外から見る店内の印象が良いものとなれば、お客様を誘引しやすくなります。また居心地の良さがSNSや口コミで広がることによって集客力はさらに向上することが予想されます。
■従業員のモチベーションアップ
新しい内装や設備を導入することによって、そこで長時間仕事をする従業員のモチベーションもアップします。使いやすい設備や従業員が自慢できるようなデザインの店舗であれば、新たな従業員の応募にも繋がりやすくなります。
店舗リフォーム3つのスタイル
■スケルトンリフォーム
スケルトンリフォームは店舗の骨組みだけを残して内装を全て撤去し、1から内装・設備を導入していくものを指します。この方法のメリットは、レイアウトや設備が希望通りにできる自由度の高さにあります。今まで他のオーナーが店舗として使っていたような物件であれば、その痕跡を一切なくし新店舗のコンセプトにしっかりとあった店舗デザインが可能となります。また、自分好みもしくは経営方針に合った設備を導入できるため、保証期間の長いものを選んだり、メンテナンスを依頼したりといった対応も素早く可能です。ただし、スケルトンリフォームは後述の居抜き物件よりも多額の費用がかかり、また退去時には入居前の状態に戻す必要があることから、撤去費用も考慮しなくてはなりません。契約時に、費用面や改装に関する規約をしっかりと確認しておくことが重要です。
■居抜き物件リフォーム
前のオーナーが使用した設備をそのまま使用する居抜き物件リフォームのメリットは何より、初期費用を大きく抑えることができる点。ただし、前の店舗をそのまま使うと、美観の面や新しい店舗での商材と空間のミスマッチが起こることもありますので、内装リフォームは必要です。抑えたコストを内装リフォームに回しましょう。さらに余裕があれば、宣伝や広告に使ったり、あるいは新設備の導入に充てることができます。特に、同業の店舗の居抜き物件であれば、開店準備はさらに短く、低コストなものとなるでしょう。こちらのデメリットとしては、不要な設備や老朽化設備があるケース。開店後すぐに設備トラブルが起きたりしないように事前にチェックしましょう。
■既存の店舗をリフォーム
既にお持ちの店舗をリフォームする場合は、現状不満のある設備や箇所のみを改装することでコストを抑えたリフォームが可能、スケルトンリフォームで大規模な改装を目指すこともできます。すでに経営実績があり、お客様の層やニーズに関しての情報、さらには競合店との比較結果の情報などもあるため、的確なリフォームに繋がりやすい傾向にあります。もちろん、リフォーム会社と相談しながら、的確なデザインや設備の提案を受けながらリフォームを進めていくことも可能です。
店舗リフォーム前に考えておくこと、選ぶべき業者
店舗のリフォームを開始する前に、どのような準備を行えばよいのでしょうか。また、リフォーム会社を選ぶポイントとして重視すべき点はどういったものでしょうか。
店舗リフォームを成功に導くポイント
■改装すべきポイントを絞り込む
スケルトンリフォームであれば、間取りの変更や内装全体のリフォームを行うことになるためそれほど気にする点はありません。一方、居抜きのリフォームや既存の店舗のリフォームでは、内部の老朽化状況・設備の劣化状況を確認しましょう。クロスに剥がれはないか、床に傷やたわみ、きしみは生じていないか、天井に穴やひび割れはないかといった、気になる点をあらかじめ洗い出しましょう。リフォーム箇所が決まったら、予算と相談しながらリフォームの優先順位を決めていきます。日々使うことになる設備から始めるのか、店舗の印象を決定づける内装を優先するのか、経営方針に沿って決定していきましょう。
■資金を用意しておく
店舗の改装には多額の費用が必要になります。事前に、費用相場を確認し、さらにローンや補助金が活用可能かを調べた上で、リフォーム会社に要望を伝え、具体的な見積もりを依頼して、事前に用意できる費用で賄えるかのシミュレーションをしてみましょう。また、リフォームにかかった費用を、開店後どのくらいの期間で回収できるかも合わせて考えておくことをお忘れなく。
■改装期間に備えておく
店舗リフォームの期間に、事業を停止しなくてはならない場合、売上が低下している中で従業員への支払いや店舗の水道光熱費の支払いに問題はないか、しっかりと計画を立てていきましょう。なお、店舗リフォームにかかる日数は施工内容にもよるもののおおよそ、3〜4ヶ月。内訳としてはリフォーム会社との相談や提案の検討に要する時間が1〜2ヶ月、内装工事に必要な期間が1〜2ヶ月となります。
■従業員やお客様の視点で考える
店舗の内観や外観を変え過ぎてしまうと、これまでのお客様が離れてしまったり、動線が変わってしまったり、従業員が仕事をしづらいと感じたりといったトラブルに発展することがあります。リフォームを行う前には、親しいお客様に相談したり、従業員と話し合いの場を設けたりした上で、リフォーム会社に依頼をしてみましょう。会社によっては依頼内容に応じたパース図や平面図を提供してくれますので、これをもとにリフォーム後の店舗の使いやすさなどを想像しておくと、新店舗での業務がスムーズに開始できます。
リフォーム業者の選び方
店舗経営の鍵を握るリフォーム。DIYで行った場合、コストを低く抑えられ、自分が考えたデザインに沿って改装できますが、大きな失敗のリスクもつきまといます。 また、デザインに関してはリフォーム会社に相談し、デザイン提案を受けることでオーナー自身の要望に合ったものを実現することが可能です。また内装や設備選びに関しても、技術の高いリフォーム会社に依頼した方が、改装期間も短く、仕上がりも良いものになります。では、こうした業者を選ぶためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
■見積りを確認する
改装工事をする際に、リフォーム会社から提出された見積もりに、詳細な項目とその項目ごとに細分化された価格が明示されているかを確認しましょう。内訳に不明な施工が記載されていたり、一式などの曖昧な表現で記載している見積もりを提出する会社は避けるのが無難です。また、見積もり金額に納得がいかない場合は、複数企業に見積もり提出を依頼して比較検討するのも良い方法です。
■実績豊富な業者を選ぶ
店舗だけに限らず、内装や設備の対応件数が多いリフォーム会社は、施工の手際も良く、また、不意のトラブルにも対応してくれる可能性があります。リフォーム会社の担当者に過去の施工実績について尋ねたり、Webサイトの施工事例を確認して、理想とする店舗の内装に近い施工をしてくれると思える業者を選びましょう。
■アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶ
店舗が開店した後に施工不良や設備トラブルが発生する可能性を考慮して、アフターフォローがしっかりとしているリフォーム会社を選ぶようにしましょう。リフォームをはじめる前に、どのようなフォローをしてもらえるのかを担当者に相談し、確約を得てから依頼するようにしましょう。
店舗のリフォームにはどのくらいの費用が必要なの?
業種ごとに見る店舗リフォームの相場
店舗リフォームは、内装や外装をどこまで変更するか、また設備をどのくらい入れ替えるのかによって費用は異なりますが、こちらでは業種それぞれのリフォームに掛かる係る平均的な価格についてご紹介してまいります。
■店舗のスケルトンリフォーム
店舗の内装をゼロから行う場合のリフォーム費用は、まずスケルトンリフォームとしての坪単価は3万〜5万円程度となります。さらに、内装工事の費用として後述する各店舗の坪単価に応じた費用が必要となります。
■カフェ・バー・レストラン
調理場での設備設置や水廻りの改装、内装のデザイン変更など手を入れる余地が大きくなる飲食店のリフォームにおける坪単価は30万〜50万円程度となりますが、高級店を目指す場合や店舗の規模が大きくなる場合はさらにコストがかかる可能性が高くなります。
■美容室やエステサロン・ペットサロン
洗髪や手洗い、シャワーなどの水廻りの施工が重要になってくるこうした業態は、ややリフォーム費用が高額となります。こうした業種でのリフォームの坪単価は25万〜40万円程度となります。
■事務所・オフィス・アパレルショップなどの小売店
調理や洗浄といった水廻りのリフォームが必要ないショップや、従業員のみが使用する事務所、あるいはビジネスの商談などを行うためのオフィスのリフォームの相場は一坪あたり15万〜40万円程度となります。
まとめ
集客や売上、従業員のやる気にもつながる店舗リフォーム。事前にしっかりと計画を立てて、無理なくまた素早くリフォームを行い、休業期間を短縮して快適に新店舗をオープンしたいものです。ナサホームでは、一般住宅を中心にこれまで88,000件を超えるリフォームをおこなってまいりました。店舗のデザイン・施工に関しても、この豊富な実績を活かした技術と知識を持って対応させていただきます。ぜひ皆様の新たな店舗にかけるご要望や理想をお聞かせいただき、リフォームのためのご相談をお願いいたします。