リフォームで叶える新しいランドリースペース。洗濯機置き場の増設&移設について

生活の中で頻度の高い家事作業のひとつが、洗濯です。工程や移動が多い洗濯は、とても手間のかかる作業といえます。 洗濯を含めた家事効率を良くするために、洗濯機置き場の位置をリフォームで変えてみたり、新たにランドリースペースを設置してみるという発想はどうでしょうか? 今回は、住まいのどこに洗濯機を置けばいいのか、リフォームしたらどうなるか、依頼するときの注意点などをご紹介しましょう。


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洗濯機置き場を移設・新設・増設するには?


洗濯機置き場をリフォームするなら、設置場所を変える、新しく設ける、増やすという3つが考えられます。どういうリフォームをすれば、家事の負担が減るのでしょうか。

洗濯機置き場のリフォームが必要なのはどのような時?

今、洗濯機を置いている場所に不満はありませんか? 洗濯がしにくい、お手入れが面倒など、不便な点について考えてみましょう。

・洗濯機置き場がない or 狭い
洗濯機が屋外に設置されていたり、置き場が狭く希望の洗濯機が置けなかったりというのはとても困ります。排水設備が整っておらず、毎回浴室に排水しなければいけないケースも同様です。快適に洗濯できる環境を整えましょう。

・洗濯機置き場に不具合が発生
防水パンや排水管が壊れているなら、水漏れを起こし、床や壁に大きな被害を与えるリスクが高まります。集合住宅の場合は階下の住民に多大な迷惑をかけてしまうことになるので、速やかに補修リフォームを依頼しましょう。

・置き場を変えたい
洗濯機の場所が悪く、家事動線に不便さを感じている方はリフォームを考えてみるのも一案です。洗う、干す、取り込む、畳む、収納するという一連の作業をスムーズに行うことができれば、家事の効率アップにつながります。

洗濯機置き場をリフォームするための要点

洗濯機置き場を移設・増設するとき、どのような点に気をつければいいのか、まとめてみました。

・設置スペースは広めに確保する
・家事動線がスムーズにいく位置に置く
・給排水用の配管が不可欠
・排水トラップ(臭い防止)を設ける
・換気扇を設け、風通しを良くする
・コンセントとアース線が必要
・作動音に配慮した場所を選ぶ

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洗濯機置き場のリフォーム方法


洗濯機の設置リフォームを行う場合、次のような選択肢が考えられます。

・洗濯機の設置場所は変えずに改修する
・移設して新しく洗濯機置き場を作る
・洗面所・脱衣所などをまとめてリフォームし、ランドリースペースを設ける

洗濯機置き場のリフォームに必要な工事は?

基本的に、洗濯機置き場のリフォームとは次の2つが考えられます。

1.防水パンの交換or新設
防水パンとは、床と洗濯機の間に設置されるプラスチック製の保護板のことです。
洗濯機の排水と床の排水口をつなぐ受け皿の役目をし、万が一洗濯機が水漏れしても、漏水や床の腐食から住宅を守ってくれます。

〔防水パンを設置するメリット〕
・漏水防止
・防臭性に優れている
・床の腐食防止になる
・見ためがスッキリとして美しい

防水パンの外寸規格サイズは、家族構成や洗濯機のタイプから選びましょう
・単身住宅で主流のサイズ:幅640mm × 奥行640mm
・ファミリー向けのマンションで主流のサイズ:幅740mm × 奥行640mm
・大型洗濯機から全自動洗濯機に対応:幅800mm × 奥行640mm

2.設置場所の移動
洗濯機置き場を移設する場合、給排水設備の移動も必要です。
内容としては給排水工事、電気工事、壁や床を部分的に開口する工事、開口した壁・床の復旧などが挙げられます。
洗濯機を置くスペースがあっても給排水管がないと、洗濯槽に水を溜めるときは浴室などの蛇口から水を取り、排水時は洗濯機の排水ホースを浴室の洗い場まで伸ばして排水することになります。面倒なだけでなく、漏水事故の原因となります。

■マンションやアパートでリフォームを行う場合
洗濯機置き場は、家事動線を短縮できる位置に設けることがポイント。各住宅の間取りによって最適な場所は異なるため、それぞれの家庭で考える必要があります。
候補としては集合住宅の場合、水廻りが1箇所にまとまっていることが多いので、洗面所・脱衣所やキッチン、トイレの近く、また、玄関脇、ベランダも考えられます。大きな下駄箱や押し入れの中などに新設するケースもあります。
洗濯機置き場を新設、移設する場合は給排水管、洗濯機用の電源コンセントの設置も不可欠となります。

■戸建てでリフォームを行う場合
築年数が経過した住宅では、屋外や脱衣場から離れた場所に洗濯機置き場があるケースをよく見ます。また、ドラム式のようなサイズの大きな洗濯機だと、スペースが足らず設置できないこともあるようです。
〔複数の家事を1箇所でできるランドリースペース〕
洗濯機設置場所を移設・増設となると、それなりに大掛かりな工事となります。いっそのこと、洗面所、脱衣所、浴室など、水廻り全体をリフォームし、新たにランドリースペースを作ってみてはいかがでしょうか。
洗濯機、物干し竿、アイロン台、換気扇、収納棚などを設置すれば、「洗う→干す→取り込む→畳む→収納」という複数の家事を1箇所で完結できるのです。作業時の移動を最小限に抑えられ、家事時間を短縮できる便利な空間がランドリースペースといえます。
リフォームで洗濯機置き場を一新し、理想のランドリースペースを実現すれば、家事効率の改善が見込め、快適な暮らしへと近づけそうです。

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洗濯置き場のリフォーム費用の相場は?


洗濯機置き場をリフォームすると言っても、防水パンの改修のみにとどめるか、移設して給排水工事から電気工事、壁や床のメンテナンスまで行うか、工事内容によって予算が異なります。まず予算を決めてから、リフォーム会社に相談してみましょう。

洗濯機置き場のリフォーム費用(マンションの場合)

防水パン付きの洗濯機置き場をリフォームする際、材料費と施工費を合わせた一般的な費用相場です。

・防水パン本体+設置費: 2万~5万円
・洗濯機専用の水栓本体:1万~2万円(緊急時止水機能付き)
・給排水管の接続工事: 2万~5万円
・電気工事費:1万~2万円
・周囲の内装の復旧工事:5万~7万円
・その他の諸経費:1万〜2万円
以上の費用を合計した12万〜23万円が平均的な費用となります。

洗濯機置き場のリフォーム費用(戸建ての場合)

新たに洗濯機置き場を設置する場合と、ランドリールームを設置する場合を見てみましょう。
〔洗濯機置き場の設置費用の相場〕
・防水パン本体+設置費: 2万~5万円
・洗濯機用水栓: 1万~2万円
・給排水管の接続工事: 4万~8万円
・電気工事費: 1万~2万円
・周囲の内装の復旧工事: 5万~10万円
・その他の諸経費:2万〜3万円
以上の費用を合計した15万〜30万円が平均的な費用となります。

〔ランドリールームの設置費用の相場〕
・防水パン本体+設置費: 2万~5万円
・洗濯機用水栓: 1万~2万円
・給排水管の接続工事:5万~9万円
・電気工事:3万~5万円
・周囲の内装の復旧工事:5万~10万円
・既存の壁の撤去:5万〜8万円
・壁の新設:5万〜10万円
・床下の補修工事:3万〜5万円
・廃材・設備機器等の解体、処分費:5万~8万円
・作業者の人件費など:約2万~3万円

ランドリールームの新たな設置費用は36万〜65万円が一般的です。これ以外にも洗濯機、物干し、収納棚の購入代が必要となります。

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まとめ

工程も移動も多く、思いのほか手間のかかる「洗濯」。洗濯機置き場のリフォームは、水漏れなどの不具合が起こってからだと修繕費用が必要となり、作業も増えて大掛かりとなります。一度、より良い洗濯機置き場がないか検討してみてはいかがでしょうか。ナサホームでは洗濯機置き場やランドリースペースのリフォームの実績が豊富です。ぜひお気軽にご相談ください。