住まいの２階に洗面所を作ると暮らしはどう変わる？
１階に洗面所があるのに、わざわざ２階に洗面所をしつらえる利点とはなんでしょう。２階で水を使えると、日々のどういうシーンが快適になるのでしょうか。
2階に洗面所を作ると何が良いの？
■朝の洗面所渋滞を緩和できる
暮らしのなかで意外と困るのが、朝の洗面所が混むこと。
特にスキンケアや髪のセットなど女性の身だしなみはやはり入念にしておきたいものですから、ご家族が多いご家庭で効率よく使うのであればやはりもうひとつ洗面所があるのが便利。セカンド洗面があれば、家族で出発時間が重なっても、洗面所の争奪戦を繰り広げずに済みます。誰にも急かされずに落ち着いて出かける用意ができるのです。
■家事動線が短くなる
たとえば廊下や窓の拭き掃除、ベランダ掃除、加湿器への給水、観葉植物への水やりなど、２階で水を使う用事は、予想以上に多くあります。その度に１階まで降りるのは面倒なものです。
２階に洗面所があれば、水の入った重いバケツを持って階段の上り下りをせずに済みます。
■家族それぞれの生活リズムに対応できる
シフト勤務で起床時間が不規則な方や、生活のリズムは、家族ひとりひとり異なります。
２階に洗面所があれば、１階に来客があっても鉢合わせることなく洗面台を利用できるなど、家族みんなのライフスタイルを守りやすくなります。
また、脱衣所の中に洗面台があり、誰かがお風呂に入っていると洗面を利用できないという不都合も、セカンド洗面があれば解消します。
２階の洗面所を作るときの注意点
では、２階にセカンド洗面を作るときに考慮しておきたい点がいくつかあります。
■設置費用がかかる
２階にセカンド洗面を設置するためには、洗面台の本体価格だけでなく、取り付け配管工事や電気配線工事が必要になります。
洗面台のみのシンプルなものにするか、鏡や収納がついた洗面化粧台にするかなど、要望によって費用は大きく変わります。
■設置するスペースが必要
洗面台を設置するには、半畳から１畳くらいの面積が必要です。
また、設置場所はトイレに近くて配管がしやすいところ、廊下を通る際、邪魔にならない位置など、さまざまな制約があります。
希望の場所に配置できるか、リフォーム会社に相談してみましょう。
■掃除する箇所が増える
洗面台は水を多く使用する場所です。そのため飛び散った水と共に、水垢や洗剤、お化粧品などが付着することがありますので。適度に掃除をしましょう。
また、経年劣化などによってパイプの継ぎ目が緩んだり、湿気で壁や天井が腐食する可能性もあります。
水漏れ箇所によっては気づきにくく被害が拡大する危険性もありますので、洗面台や配管の定期的な点検が必要です。
２階の洗面所をおしゃれで使いやすくするために
ただ設置するだけでなく、洗面台の使いやすさやコンセントなどの設備も重要です。また、家全体の雰囲気に馴染むデザインであること、おしゃれさも欠かせません。
セカンド洗面に必要な施工
セカンド洗面を２階につくるには、洗面台に水道配管を接続するための床工事や、水道配管の延長工事が必須です。
また、洗面台の設置場所から既存の排水用配管までの距離が遠かったり、床下のスペースが狭いなど、従来の工事では洗面台の増設ができないケースもあります。
排水配管の工事が難しい場合は排水圧送ポンプを利用するなど、大掛かりな工事を回避できる事例もあるので、リフォーム会社のプロに家の構造を確認してもらいましょう。
■工期は１～３日が目安
洗面台を増設する工事は手間が掛からなければ１日で終わりますが、工程が多いと4日ほど要することもあります。
大掛かりな工事になるのは、既存の配管が遠く離れていて新たに配管工事が必要になるときや、電気が通じていないために屋内の一部を壊して配線をしなくてはならない場合などです。
セカンド洗面をより快適にする設備
セカンド洗面には、誰が・いつ・何のために使うのか、設置目的を明確にしましょう。そうすれば家族にとってのベストな位置やデザインが見えてきます。
つまり、手を洗うためだけか、洗顔や歯磨きもするのか、バケツに水を汲むのかによって洗面ボウルの大きさや水栓の機能、収納スペースの大きさなどが異なります。
事前に目的や利用シーンを想定することがお気に入りの洗面台を叶える第一歩となります。
■おしゃれな洗面空間をつくる秘策
センスの良い洗面台を求める方はオーダーメイドのものはいかがでしょう。
鏡、洗面ボウル、蛇口、棚板、照明、収納など、洗面台のパーツを自由に選び、高さや奥行き、幅を指定して職人さんに作ってもらう造作洗面台なら、デザイン性が高くオリジナリティーあふれるセカンド洗面が実現します。
また、セカンド洗面は住まいの限られた空間に設置するケースが多く、規格品だとサイズや雰囲気が家と調和しないこともありますが、造作洗面台ならスペースを有効活用できます。
■オーダーメイドの気を付けるべき点
・既成品と比べ、造作洗面台はコストが高くなりやすいです。
・洗面ボウル、蛇口などのパーツを１点１点自分で選ぶため、カタログやショールームを見比べる労力も必要です。
・蛇口とボウルの組み合わせによっては、水はねや排水栓の締まりが悪いという不具合も起こり得ます。既製品と比べて繋ぎ目などにカビが生えやすいので、小まめなお手入れが必要です。
・洗面所を清潔に保つために、こだわりたいのは素材選び。カビや腐朽を防ぐためには、飛び散った水や汚れを拭き取りやすく、湿気に強いものを選びましょう。
・壁には、撥水加工された壁紙クロスやタイルがおすすめ。床材には水濡れに強く、お手入れが簡単なクッションフロアが良いでしょう。
２階の洗面所を増設するための費用はどのくらい？
セカンド洗面所を設置するための費用
リフォームで２階に洗面台を後付けすると、家の状況や工務店によって費用は異なりますが、20万〜40万円はみておきましょう。
・洗面台本体：4万〜10万円
・水道配管のための床工事：4万〜10万円
・水道配管の延長工事：5万〜10万円
・壁紙、クロス貼り替え：3万〜5万円
・廃棄物処理：１万円
ナサホームの施工事例
■タイル調のクッションフロアでモロカンテイストの可愛い洗面所
広々とした脱衣スペースを設けるため、１階にあった浴室と洗面所を２階に設置しました。以前使われていた洗面台を再度設置し、ブルーの扉カラーが引き立つ、ベージュ系のモロカンタイル風のクッションフロアをご提案しました。
■暮らしに合わせた無駄のないナチュラルテイストの造作洗面台
住み慣れたご実家を2世帯へリフォーム。2階、3階は造作洗面台と工夫した収納スペースを設け、スタイリッシュなイメージに仕上げました。
まとめ
ゆとりを持って身支度を整えるのに役立つ２階のセカンド洗面は、忙しい朝の時間帯だけでなく、生活のさまざまなシーンに便利です。より短い動線で行動できるようになり家事の負担を減らせるだけでなく、それぞれのプライバシー尊重につながります。興味を持たれた方はぜひナサホームまでご連絡を。ご要望をお伺いし現在の住まいの状況を確認しながら、最適なリフォームプランの提案をさせていただきます。
