造る、造り替える、家族に合わせてリフォームする仏間の話

先祖の御位牌をまつる仏壇を設置する部屋を、仏間と呼びます。 かつての日本家屋には、必ず仏間があったものですが近年の住まい、特にマンションなどには仏間に相当するお部屋がないというケースも多くなってきました。 しかしそれでも、仏間のある郊外の戸建から利便性の良い都心のマンションに移られた方や、お仏壇を引き取られた方、親しい方が亡くなり仏壇を購入される方など、仏間を新しく設けたいという方は決して少なくありません。 今回はリフォームによる仏間の作り方と、リフォームによる仏間の撤去方法についてご紹介します。


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知っておきたい仏壇と仏間の基礎知識

仏間とは

仏間は住まいの中で仏壇や位牌を安置するお部屋のことを指します。つまり仏壇や位牌が安置されていればリビングでも、寝室でも仏間は兼用できるのです。ただし、大きいサイズの仏壇を安置するためにはある程度の空間が必要なり、あらかじめ床の間と壁の間に半畳ほどの仏壇専用スペースを設けている仏間も存在します。

仏間の間取りとは

仏間を設ける際に重視されるのがその方角。宗派によってどの方角に設けるのが良いかは異なりますが、一般的には仏壇が北に背を向ける南向きのお部屋か、西に背を向ける東向きのお部屋が良いとされています。
また伝統的な日本家屋では、縁側に接した和室が仏間となることが多く、これはかつての日本では、お葬式などの儀礼が縁側を入り口にして行われていたことに由来します。

仏壇の購入・撤去の際に必要になること

仏壇は先祖や大切な方の位牌を納めるものですので、通常の家具とは違う扱い方が必要になります。

■購入する時
仏壇を仏壇・仏具店で購入したら、まずは菩提寺に開眼供養をお願いします。
これは仏間にお坊さんを招いて、読経をしていただくことで仏壇に祀られる仏様や位牌の目を開き、魂を込めるという意味合いを持ちます。

■撤去する時
止むを得ず仏壇を移動・撤去する場合は、購入時とは反対の閉眼供養が必要となります。これは「魂抜き」とも呼ばれ、開眼供養で仏壇に宿った魂を抜き、仏壇をモノに還すという儀式です。閉眼供養を行った後は、お寺などに仏壇の処分をお願いしましょう。この時、お布施として1〜5万円ほどをお納めするとよいでしょう。

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仏間がない場合は、空いているスペースを利用して仏間をつくることも可能


現在の住まいに仏壇がないという場合でも、リフォームで新たしく仏間を作り出すことができます。

床の間を仏間にリフォームする場合

住まいに床の間がある場合は、これを仏壇の設置場所にリフォームすることができます。床の間は畳と比べ飾り棚によって一段高くなっており、ここに直に仏壇をおいても良いのですが、見た目上美しく、またご家族様がお参りしやすい高さとするために、床の間の飾り棚を撤去して専用スペースに造り替えることをおすすめします。
なお、床の間の飾り棚の撤去にかかる費用は5〜10万円程度。工事の期間は1日程度です。

お部屋を仏間に変更する場合

ご家族様のご要望によっては、床の間やリビングの一角の壁を撤去して仏間を新たに設け、その部屋を仏間にすることも可能です。
この場合の費用は20〜25万円程度、なお工事の期間は5日程度です。

押し入れを仏壇に改装する場合

収納として使っていない押し入れがある場合は、これを利用して仏間を作り出すことができます。この場合は、まず押し入れの襖と中板を取り外し、照明用のコンセントを取り付け、壁や天井にクロスや化粧板を貼り、最後に床面に框(仏壇が滑らないようにする段差)を設置します。多くの場合、押し入れのサイズは仏壇より大きいため、押し入れの余ったスペースを仏具などの収納場所として活用することも可能です。
押し入れを仏間にリフォームする場合の費用は15〜30万円程度。
工事の期間は2日ほどとなります。

ナサホームの仏間リフォーム事例

■軸回し扉の仏間を床の間に収納、スペースを有効活用した和室

施主様が、和室の仏壇の置き場所に困っておられたため、床の間スペースを有効活用して仏間をリフォームいたしました。軸回し扉とは両サイドの空間に、扉がスライドするコンパクトな扉のことで、仏間にこれをつけることで来客時には仏間の扉が簡単に素早く閉じられるようになりました。

この施工事例の詳細はこちら

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仏間をなくす&活用する場合のリフォーム


上記のような仏間を新たに設けるケースとは反対に、現在ある仏間を撤去、もしくはリフォームして新たしい用途の部屋に生まれ変わらせることも可能です。

仏間を収納スペースにする場合

住まいに仏壇がないなどの理由で仏間が有効活用できていない場合は、ここに収納棚を造作し、さらに襖などを取り付けるなどして簡易的な押し入れにすることもできます。

この場合のリフォーム費用は10〜20万円程度、工事期間は1〜2日となります。

仏間をワークスペースや趣味の空間にする場合

仏間は90cmほどの幅があり、また高さも170cm以上あるため、ここに机を持ち込んで、簡易的なワークススペース(クロッフィス)として利用することもできます。また造作棚をつけた見せる収納や、本棚など趣味のためのスペースとして活用する方法も考えられます。
この場合の費用は、造作する棚などによって大きく異なりますので、まずはリフォーム会社にご相談いただき、提案・見積もりを受けてみましょう。

参考:クローゼットがワークスペースに!クロッフィスで、リモートワークを快適に

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まとめ

祖先や大切な人の魂を供養するものとして、古くから大切にされてきた仏壇と仏間。心静かに仏壇に手を合わせる静かでゆとりある時間は、何物にも代え難いものです。
ナサホームでは、こうした皆様ゆとりある暮らしを、リフォームで支え続けるため、仏間の新設や改修を承っております。
年間8750件を超えるリフォームの中には、和室・日本建築に手を加えるものも多くあります。そこで私たちが培った知識と技術を駆使して皆様の仏間づくりに貢献いたします。
仏壇を購入したり、実家から仏壇を譲り受けて、急遽仏間が必要になったというときはぜひ、ナサホームにご連絡ください。