キッチンの扉が壊れたら?
キッチンの扉が壊れてしまった、開け閉めがしにくいなど、不具合がみられる場合、キッチンを丸ごと交換してしまうのも一つの手ではあります。しかしその方法だと、費用や時間がかかってしまうのも事実です。素早く、また簡単に扉の状態を元に戻すのであれば、扉だけの交換や修理なども有効な方法です。
キッチンの扉の壊れやすいポイントと修理での対応
■収納扉表面のシート剥がれ
扉の表面だけが汚れている程度なら、専用のシートを表面に貼り付けて部分補修できます。既存の扉と色の差が出るので全扉を貼り換えるのが一般的です。ただし、扉が水や油などの影響で腐食しているとシートが貼れません。この場合は交換になります。
■大きなへこみや亀裂
小さなへこみならパテで埋めて塗装修理することは可能です。でも、大きなへこみや目立つ亀裂は見た目もよくないので交換したほうがいいでしょう。
■扉の蝶番の不具合
扉と本体を繋ぐ蝶番のねじが緩んだり劣化したりすると扉の開け閉めがしにくくなります。放っておくと、扉が外れるなどの原因になるので、不具合があったらすぐに交換しましょう。
キッチン扉のみのリフォームが可能!
キッチンの扉を交換すれば、比較的安価・手軽に新品のような見た目にできます。
■キッチンの扉のリフォームのメリット
・キッチンの見た目がキレイに
キッチンの扉は目につきやすいので、扉を交換するだけで新品のキッチンのような見た目が生まれます。扉を取り替えると機能性の向上にも役立ちます。
・オシャレな雰囲気を演出できる
キッチンの扉は種類が豊富です。色や材質の選び方によってオシャレ感の演出が実現します。ご自身の理想のイメージに合ったものを探してみましょう。
・取っ手を変更して使いやすく
キッチンの扉リフォームでは取っ手部分も交換してみましょう。取っ手を変えるだけで、機能性がアップして使いやすくなったり、好みのデザインに変えることでキッチンそのものの雰囲気も変わるでしょう。
■リフォームの際に注意すべきこと
・全ての扉を交換する
例えば収納扉1枚だけや部分的な交換をすると、微妙に色目が違ったり統一感が失われ、バランスの悪い空間になってしまいます。
・床と壁とのバランスに注意
扉の色や材質を変える際は周りとのバランスをよく考えて、ぜひプロのアドバイスを受けられることをおすすめします。
・デザインにこだわりすぎない
製品によっては予想以上に高額な費用になることがあります。予算と相談しながらデザインや材質を決めましょう。
・機能性にも注目
デザインだけでなく耐久性や使い勝手といった機能性も考えたキッチンにリフォームすることも大切だといえます。
キッチンの扉はプロに頼んで安心リフォームを!
キッチンの扉の修理や交換は専門業者に任せるのが安心です。じっくり相談してプロのアドバイスを参考にしましょう。
キッチンの扉や取っ手の種類について
■キッチン扉材の種類・特徴
1. 化粧シート
木質ボードや合板に樹脂製のシート(オレフィンシートなど)を貼った製品です。価格が安くデザインも豊富で、お手入れがしやすいのも魅力です。
2. メラミン化粧板
メラミン樹脂を含んだ化粧板で、硬くて丈夫です。傷や汚れに強く耐水性も高いので、水廻りに適しています。
3. 塗装仕上げ
ウレタン樹脂塗料やUV塗装など、強度が高くツヤのある美しい仕上がりが魅力です。その分、費用もかさみます。
4. ステンレス
錆びにくく耐水性があり、汚れにくく、お手入れも楽ですが、傷が付きやすいので注意が必要。カラーバリエーションがないので選択肢が限られます。
5. 木製・木質系・突き板(合板・天然木など)
無垢材などの天然木をそのまま使用した製品もあり、温かみや質感が魅力的です。ウレタン樹脂塗装などで耐水性を高めてあります。
6. ホーロー
金属板にガラス質の釉薬を焼き付けた独特のツヤと質感。油汚れや熱にも強く傷もつきにくいのが人気です。
■キッチンの扉の取っ手の種類・特徴
1.バーハンドル
開閉しやすく、タオルかけとしても使える利便性があります。出っ張りがあるのでやや掃除しにくいという面も。
2.つまみタイプ
出っ張りのあるタイプで、アンティーク調のキッチンの風合いによく似合います。
3.ライン取っ手
扉と一体化したデザイン、凹みに手をかけて開閉するのですっきりした形状です。掃除のしやすさという点ではおすすめです。
4.プッシュ式
手がふさがっているときでも膝や腰などで軽く押すだけで開けられます。機能性が高くお手入れも楽、シンプルな見た目も人気です。
キッチンの扉の交換リフォーム
キッチンの扉交換を専門業者に依頼した際の大まかな流れは下記のとおりです。
<工程>
1.問い合わせ、見積もりを依頼。
2.キッチン扉やパネル等が取り外し交換できるかを確認。
ホーロー製の扉や食洗機のパネル、金具の種類や取り付け方法など、交換できないものや制作が必要なものを確認します。
3.交換可能な場合、扉や取付金具の位置などを採寸。
4.条件が納得できれば正式にオーダー。
5.新たに製作が必要な扉・パネルなどを製作。
6.現場でキッチン扉を交換取り替え工事。
交換工事は、基本的には一日で完了します。
扉交換の適切なタイミングとは? 費用はどれくらい?
扉を交換するなら、この際思い切ってキッチンを丸ごとリフォームすべきか? という選択も含めてご検討されてはいかかでしょうか。
■扉だけを交換した方が良いタイミングとは
・キッチンは比較的新しい。しかしデザイン性を変えたい。
・コンロや食器洗浄機などの設備は最近リフォームした。
キッチンを使用して10年未満、設備等はリフォーム済み、使い勝手に格別不満はない場合は、扉だけの交換で良いでしょう。
■キッチン丸ごとリフォームした方が良いタイミング
・扉以外にも不具合が起きている。
・約20年間1度もリフォームしていない。
・キッチン下の収納を引き出し式に変えたい。
コンロやレンジフードなど機器の調子が気になるなら、キッチン本体のリフォームをおすすめします。
扉だけの交換など個別にリフォームするよりも、新品のキッチンにしたほうが見た目も使い勝手も良くなります。結果的に費用もお得になるケースもあります。
■キッチンの扉の交換費用の相場
キッチン扉交換の費用は、扉の枚数、サイズ、材質、特殊な形状の扉の有無、新しく製作する扉の費用などによって変わってきます。
価格の目安としては、カウンター・吊り戸棚合わせて15万~20万円(I形キッチン・幅255cm)。扉の枚数や使用する材質・種類によって費用は変わります。場合によっては40万円近くになることもあります。
その他の経費として、現場の採寸経費(1万~1.5万円)、運搬・取り付け経費(3万~4万円)などが必要な場合があります。
■キッチンの扉以外に、室内ドアや勝手口の交換をお考えの場合はナサホームマガジンのこちらの記事もご参照ください。
・室内ドア(内装ドア)の選び方&リフォームのコツ
・キッチンの動線を効率よくする勝手口リフォーム
まとめ
この記事をお読みになってキッチン扉の交換工事、さらにキッチンの丸ごとリフォームをお考えなら、まずは信頼できる専門業者のアドバイスを受けられることをおすすめします。個別のご相談をご希望の方は、ぜひお気軽にナサホームにお声掛けください。お待ちしております。