ここまでできる!天井リノベーション&リフォーム

家の中で、ふと見上げた時に気づく天井のシミや傷、汚れ。屋根など、こたわみや雨漏りあると天井や大切な住まいの躯体が劣化が及ぶこともあるのです。 こうした場合、天井のリフォームを行うにはどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。今回は、傷や汚れの気になる天井のリフォームから、開放感がある住空間を実現する天井リノベーションまで、住まいの暮らし心地をさらに良くする天井への施工について、実例を交えながら紹介していきます。


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多くの施主様が抱える天井のお悩み

天井に起こる不具合、不都合はさまざま。リフォーム&リノベーションを考える前に、まずは現在のお住いの天井が抱える問題についてしっかりと把握しておきましょう。

天井の瑕疵や汚れ

■汚れやシミ
天井にできる水をこぼしたようなシミは多くの場合、上階からの水漏れ、雨漏り、結露などの水分が原因。特に黒く変色している場合は、その水分によってカビが繁殖していることが考えられます。こうした場合は、天井クロスやボードだけでなく梁や受材なども劣化したり、カビが生えている可能性があります。

■ヒビ
天井にヒビが入り壁紙などが浮いているという場合、天井ボードの接合部分がずれている、もしくは天井ボードそのものが割れていることが考えられます。
原因としては、受材や下地材の伸縮をはじめ、天井ボードの耐久を上回る荷重がかかっていたり、地震や台風などで家の躯体が揺れ、その時の力でひずみや割れが生じていることが考えられます。

■穴や傷
天井に物が当たるなど強い衝撃がかかった場合に、穴が開いたり傷がつくことがあります。室内から天井に物が当たった場合、クロスだけが傷ついていればクロスだけの交換、ボードにまで傷が及んでいる場合はボードも交換が必要です。

■反りやたわみ
天井の素材が合板やボードの場合は、寒暖差や湿気によって反り返ることがあります。また一枚板の天井の場合は、結露や雨漏りなどによって強度が落ち、たわんでしまうこともあります。

■腐朽
鉄骨などであれば水分や酸、アルカリによって、木材であれば水分やシロアリやカビなどによって梁などが腐ったり、侵食される場合があります。こうしたケースでは大掛かりなリフォームが必要です。

天井高が低いことによる圧迫感

また、天井に傷みがない場合でも、天井高が低く圧迫感があるなどのお悩みを抱える方も多くいらっしゃいます。こうした場合も条件によって、リノベーションで、天井を新しく生まれ変わらせることも可能です。

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天井をリフォーム&リノベーションしてより良い空間に

天井を塗り替える

軽度の傷や汚れがある場合は、天井の塗り直しによって傷を目立たなくすることができます。塗装のメリットとしては、クロスにはないテクスチャが表現できること、また天然素材の塗料であればシックハウス症候群などの恐れがないことが挙げられます。また、既存の塗料を塗り直すだけであれば、目立った傷の跡だけを隠すことができるので、費用も安く短期間で仕上がります。

天井のクロスを張り替える

マンションなどで天井がクロス張りの場合は、クロスの張り替えによるリフォームが一般的。現在ではクロスの柄や色彩・機能も多様化しているため、リフォームによってお部屋の雰囲気を一変させられるのも魅力的です。

天井板を張り替える

天井板自体が腐食したり傷ついている場合は、天井板そのものの交換が必要となります。板張りの天井は和室に多く見られるものですが、近年では洋室の天井を板張りにすることも多くなってきました。費用的には、クロスや塗装よりも割高となりますが、プリント合板などの素材を用いることで比較的安くリフォームが行えます。

天井を高くする

天井高が低く部屋が狭く感じてしまうという場合は、条件によっては天井高を高くすることが可能です。その条件は、既存の住まいが二重天井であること。二重天井は電気の配線や照明を埋め込むために設けられており、これを取り払うことによって天井高を高くすることができます。

天井を高くすることによってお部屋に開放感が生まれ、広く感じることができます。ただし、このようにして天井を高くした場合、天井の掃除の手間が増えてしまったり、冷暖房の効きが悪くなることがありますので注意が必要です。

あらわし天井にする

天井板やボードを張らず、天井をむき出しにすることを「あらわし天井」と呼びます。
この方法でも、天井高が高くなり開放感が得られます。また、インダストリアルな雰囲気を重視した洋室であれば、配線などがむき出しとなった無骨な見た目がおしゃれなアクセントとなります。
ただし、この場合も天井高が高くなるため断熱効果が下がる点には注意が必要。さらに、コンクリートの打ちっぱなしの天井の場合は結露が生じる場合があります。

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天井リフォームの準備

実際に天井をリフォーム&リノベーションする場合、どういった点に注意しておくべきでしょうか。また施工に際してどのくらいの費用が必要となってくるのでしょうか。

まずはリフォーム&リノベーションが可能か確認

天井の傷や劣化、汚れなどのリフォームであれば、それほど問題はありませんが、天井高を変えたり、むき出しにするといったように大きく天井の仕様を変える場合は、まずそうしたリフォーム・リノベーションが可能かどうか、専門の業者に相談することがおすすめです。
例えばマンションでは、天井の上に木下地を組んでいる場合と、コンクリートの直天井としている場合があります。木下地を組んでいる場合であれば、天井をむき出しにする、あらわし天井は行えません。また戸建ての場合は、さらにお住まいの建て方それぞれによって、施工できるか否かが変わってきます。

天井リフォーム&リノベーションの費用

天井のクロスの張替え:3〜5万円
天井の再塗装:3〜5万円
天井板の交換:5万円程度
天井全体を板張りに変更:5〜10万円
天井石膏ボードの張り替え:5〜6万円
穴の補修:1〜10万円(穴の大きさによる)
天井の解体:6〜10万円
天井の高さ変更:15〜35万円

ナサホームの天井リフォーム事例

■お気に入りのインテリアで彩るフレンチモロッカンスタイル
お客様のご要望にお応えし、異国情緒豊かな内装を実現。天井はクロスをめくり、コンクリートを表す形にして白く塗装しています。ボルト穴などはあえて塞がずに無骨なイメージを演出し、電気配線や配管ダクトも露出して同じく塗装しています。
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■天井を広げて開放感が生まれた ベンチのある玄関

広い玄関にも関わらず、光が入りにくいというお悩みに応えるため、玄関の天井高を最大限まで広げるリフォームを行いました。開放的で明るい空間になったとお客様よりお喜びの声をいただいております。
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■天井に梁をデザインした優しい空間


リフォーム時に広くなった天井に梁をデザイン。梁の間にはダウンライトを仕込んで、間接照明のような淡い光が満ちる、落ち着いた空間を作り出しました。
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まとめ

修繕・補修からデザインを大きく変えるリノベーションまで、多彩な施工が可能な天井。
ただしお住いの家の構造によっては、大幅な改修が行えないこともあります。
天井に傷やシミがあったり、水漏れでお悩みの場合はもちろん、今のお住まいの天井を変更してもっとより良い住まいにしたいとお思いの方は、まずはナサホーム にご相談を。
大阪を中心に、近畿各府県で培った膨大な経験と技術を基に、皆様のご要望にお応えするリフォーム・リノベーションの提案を行います。