クロッフィスとは?
クロッフィス(Cloffice)は、クローゼット(CLoset)とオフィス(Office)を組み合わせた造語のこと。
自宅のクローゼットを改装して、自分好みのワークスペースにすることを、もしくはその空間のことを指します。
海外では5年ほど前から流行し始めていたのですが、日本での認知度は今ひとつといったところでした。近年このクロッフィスが注目を集めている背景は、在宅ワークのニーズの高まり。
コロナウィルスの影響などで、働き方が変わり多くのビジネスパーソンが、自宅で仕事を行うようになりました。しかし、一人暮らしなら問題はないのですが、住まいの中には家族やペットが一緒に住んでいます。
家族やペットと一緒の空間では、仕事に集中できない。そんな人々が、注目したのがクロッフィスなのです。
普段使っていないクローゼットを、自分だけのワークスペースに改装する。
クロックスは、家の間取りが決まっていたり、マンションに暮らす人も多い日本のライフスタイルに意外にもぴったりとフィットしたのです。
クロッフィス実現に必要なスペースって?
クロッフィスを造るのに必要なのは、もちろんクローゼット。日本家屋などの場合は押入れなどもクロッフィスとして活用可能です。
ワークスペースというと、資料を置いたり配線を工夫したりと、意外と広いスペースが必要な気がしますが、クロッフィスは工夫次第で1〜2畳のコンパクトな空間でも実現可能です。
個性&趣味を生かせるクロッフィスの魅力
クロッフィスの魅力はなんといってもその機能的な空間。
クローゼットの狭いスペースの中に、必要なものがしっかりと揃っているその様は、さながら大人の秘密基地のよう。
DIYやリフォーム業者と一緒に作り上げれば、自分の好みで壁紙や造作家具でクロッフィスを彩ることもできます。
近頃ではpintalestやinstagramなどのSNSでも表示数や検索数の伸びているクロッフィス。自分がこだわって作った秘密の空間を、自慢したくなるそんな人々が増えているのかもしれませんね。
クロッフィスを機能的&おしゃれにするポイント
■クローゼットの扉は外す
クローゼットをできる限り広く使うために、扉は取り外しましょう。
ただ、十分にクローゼット内に広さがある場合は、扉をつけたままでもOKです。扉の奥に、ワークスーペースがあると秘密基地っぽさも倍増します。
■極力シンプルな仕上がりを目指す
クロッフィスはコンパクトなワークスペースです。仕事に必要な書類や文具、PCの周辺機器などを持ち込んでしまうと、すぐに狭く感じるようになってしまます。あくまで仕事のみをする空間を割り切って、必要となる道具や機器はその都度、住まいの他の箇所にある収納から持ってくるようにすると、すっきりと仕事がしやすい空間が出来上がります。
■持ち込む家具はインダストリアルなものが◯
木や金属の質感を生かした、ちょっと無骨でシンプルなインドストリアル調の椅子や机は、クロッフィスの空間にマッチします。また、さらにこだわるのであれば、壁紙なども古い木材や、レンガを模したものを選ぶと。雰囲気が出ます。せっかくですから、機能を追求した用の美を目指してみましょう。
■収納は見えない部分に
スペースの限られているクロッフィスでは見せる収納はあまり機能的ではありません。収納スペースを設ける場合は、机の引き出しや足元にカラーボックスを置くなど、収納を見えなくする工夫をしてみましょう。クローゼットにもともと備わっていた、上段の棚などがあればこれを活用するのも良い方法です。
■思い切ってワイヤレスのアイテムで揃えてみる
クロッフィス内にパソコンや照明のケーブルが見えるのは見た目的にも、美しくありませんし、狭い中での立ち座りの際に足を引っ掛けてしまう恐れもあります。LANケーブルなどではなくwi-fiを利用し、パソコンなどもワイヤレスのものを揃えてみるのもすっきりとしたワークスペースを作る秘訣です。
押入れをクロッフィスにする場合は、注意が必要
押入れにクロッフィスを造る場合は、壁や床の補強が必要となります。
机や人が入るとその重さはかなりのもの。多くの場合押入れには床がありませんから、押入れを傷めてしまわないよう、市販のフローリングなどを購入して設置するなど工夫が必要です。
また押入れに、ベニヤなどの仕切りがある場合や石膏ボードの壁がある場合はこうしたものを解体する工事が必要です。
DIYで行われる方もいらっしゃいますが、安全かつ的確に解体&リフォームを行うのであればプロの力を借りるのが確実です。
ワークスペースはクローゼット以外にも造れます。
クロッフィスはクローゼとの中に作るものですが、ワークスペースだけであれば寝室の片隅や階段下などちょっとしたデッドスペースを使って設置することが可能です。クローゼットは家族が使っているという場合は、住まいの中に仕切りを使って、スペースを確保してみてはいかがでしょうか。
もっとこだわりたい方は、造作家具の設置はいかが?
クローゼットや押入れを本格的なワークスペースにリノベーションする場合は、プロの技術を借りてみるのも良い方法です。
特に、クローゼットの幅にぴったりと合わせた、丈夫な作り付けの棚や机をクロッフィス内に設置すると、見た目も使いやすさもアップします。
また押入れなどをクロッフィスに造り変える場合は、床や壁の補強が必要となりますのでこれはやはり、プロの出番。
こだわり抜いて自宅でのワークスペースを作りたいという方は、ぜひリフォームの経験豊かなナサホームにご相談ください。
まとめ
ますます人気が高まるクロッフィス。インターネットで検索すると数々のアイデアが投稿されています。
在宅ワークのニーズはこれからも高まっていくと考えられますので、住まいの中に使っていないクローゼットやデッドスペースがあるという方は、これを機にクロッフィス作りに挑戦してみては?
もちろん、計画の途中や作っている最中でお困りごとがあった場合があれば、ナサホームにご連絡を!