寒さ&結露は住まいの大敵、冬になる前に行っておきたいリフォームとは?

冬になり外気温がぐっと下がると、住まいの中には様々な影響が生じてきます。特に多くの方が気にされているのが、結露や室内の寒さといった問題です。こうした冬の住まいの悩みですが、実は適切なリフォームを行うことで、解決・軽減することができるのです。今回は、そんな冬の住まいの問題への対策リフォームについて解説してまいります。 「窓に結露がびっしりついてカビっぽい」「足元が冷えてしまってつらい」といったお悩みをお持ちの方はぜひこちらをご覧ください。


この記事は約6分で読み終わります。

冬の住まいの問題 寒さ&結露をどう防ぐ?


冬の住まいに起こる問題として多くのお客様から相談が寄せられるのが、結露や湿気の問題と、バスやトイレ、床などの寒さに関するお悩みです。
みなさま独自の対策などを行われているようですが、根本的な解決には至っておらず、リフォームを検討される方が多いようです。

湿気や結露はなぜ起こる?

暖房やストーブをつけた日などに、窓を見ると水滴が窓いっぱいについて、時にはその水分が床にまで流れている。冬の住まい悩みとして多く挙げられる結露、その原因は窓の断熱性の低さと水蒸気。
断熱性の悪い窓の場合、暖房器具で室内を暖めても窓に熱が伝わらないため、室内で生じた水分が冷たい窓に触れることで水に戻ってしまうのです。
さらにこの結露は、窓だけでなく押し入れや床、場合によっては壁の中にも発生することがあるのです。結露によって生じた水分は、アレルギーや肺炎の元になるカビの発生につながるだけでなく柱や家の基礎を腐朽させてしまう原因となります。

冬の足元の冷えはなぜ起こる?

特に女性の方が感じることの多い冬のお悩みが、居室やお風呂場、トイレの寒さ。特に足元の寒さは身体に沁みるものです。
この寒さも窓が原因となっている場合が多いのです。断熱性の悪い窓からは冷気が入り込みやすく、また冷気は低い場所に滞留することから住まいの足元が冷えてしまうのです。

目次へ

リフォームで、結露&寒さ対策


寒さや結露の対策として有効なのは、まず窓のリフォーム、続いて床や壁のリフォームです。冬の冷気が室内に侵入する経路として一番大きいのが窓、実に冷気の6割近くが窓を通じて室内に入ってきます。この窓を断熱性の良いものにすることで、結露や足元の冷えを軽減・解消することができます。
また、断熱性の良い窓は同様に夏の熱気の侵入も抑えてくれる効果も期待できますよ。

窓の断熱リフォームのポイント&注意点

窓の断熱性を高めるリフォームとして一般的なのが、内窓(二重窓とも呼ばれます)を設置するリフォーム。戸建はもちろん、マンションの場合も内窓の設置であれば、管理規約に抵触することが少ないためオススメです。
二重窓は、窓と窓の間に断熱性の高い空気の層ができるため、内側の窓が冷えにくくなります。同時に室内の空気も外側の窓に触れにくくなるため結露の発生や冷気の侵入を防ぐことができます。

またこの時、窓のガラスにペアガラスのものを選択するとさらに断熱効果アップ。加えて窓のサッシも冷えやすい金属から樹脂製のものに変えると高効果が期待できます。

ただし、注意したいのは窓の大きさや規格。選んだ内窓やサッシが既存の窓の規格に合わないものの場合は、壁の工事が必要になってしまうことも。
こうしたことのないように、窓の結露&冷気対策リフォームを行う場合は、リフォーム業者に相談の上で適切な規格のものを選ぶようにしましょう。

床の断熱リフォームのポイント&注意点

冬の床面、特にフローリングに結露が生じやすいのは、フローリングが冷えやすい材質であることと、床下からの冷気がフローリングを伝わってきているから。
こうしたフローリングの断熱リフォームの方法として一般的なのは、床の裏に断熱材を入れる方法。床暖房などの設置とともに行われる方も多いようです。

壁の断熱リフォームのポイント&注意点

住まいの壁も、断熱リフォームを行うことができます。
壁の断熱リフォームは、断熱材を壁の内側に入れるケースが多いのですが、リフォームの範囲や壁の内側から施工するか、外側から施工するかによって期間や費用が大きく異なります。こちらも、リフォーム業者としっかりと相談した上で行うことをおすすめします。

また、壁面の結露を防ぎたいということであれば、「エコカラット」などの調湿性のある壁材を用いるのも良い方法です。この方法であれば、室内の湿度が高い時はもちろん、室内が乾燥した場合にも、お部屋の中の湿度を一定に調整してくれます。

目次へ

住まいの結露&寒さ対策リフォームの費用&期間はどのくらい?


窓・床・壁など各所に行うことができる断熱対策。ではその費用や施工期間はどのくらいを見ておけばよいのでしょうか。

断熱リフォームの費用と期間

■内窓の追加
変更する窓の種類にもよりますが、1箇所あたり8〜30万円程度。施工期間は1〜2日程度となります。

■床下に断熱材を追加
床下から断熱材を入れる場合、費用はは1㎡あたり5000〜8000円程度が必要です。ただし、床を剥がして断熱材を入れ、また床を戻す工事になるとこれよりもさらに費用がかかりますので、こうした場合は事前の見積りが必要です。
施工期間としては、床下から施工する場合は1〜2日。床を剥がして貼り変える場合は4〜6日程度となります。

■壁に断熱材を追加
壁の内側に断熱材を入れる場合は、施工方法によって大きく費用が異なります。
この場合も適切な費用感を知るため、事前の見積りをとることがおすすめです。

■室内の壁に調湿素材を使用
壁にエコカラットなどの調湿素材を張る場合の費用は1㎡あたり6,000〜10,000円程度。施工期間は1日〜2日程度で終わることが多いようです。

ナサホームの断熱対策リフォーム事例

■和室に調和する内窓


複層ガラスのサッシを取り付けたリフォーム事例です。和室ということもあり、メーカーの仕様では複層ガラスの製品が選べなかったのですが、施工後に和紙のパネルを貼ることで施主様のご要望に見合う、内窓をつくり出すことができました。

この施工事例の詳細はこちら

■調湿効果のあるエコカラットで結露対策

湿気や結露でお部屋の隅にカビが生じてしまうことにお悩みの施主様に、エコカラットを利用した対策を提案しました、お部屋のアクセントとなるよう、暖色系の製品を選んだことで、結露対策とともにお部屋の雰囲気も大きく変わり、お喜びいただけました。

この施工事例の詳細はこちら

目次へ

まとめ

冬の住まいの快適性を大きく左右するだけでなく、健康にも影響する結露や寒さの問題。場合によっては換気をしたり、暖房の使用を抑えたりすることで対処することも可能ですが、根本的に解決したいならやはりリフォームで冷気に強い住まいをつくるのが一番。
これまで関西を中心に年間8750件のリフォームを手がける、住まいのリフォームのスペシャリストであるナサホームにご相談いただければ、皆様の住まいの状態を拝見した上で、ぴったりの断熱対策リフォームプランを提案いたします。

冬の結露や寒さにお悩みの皆様、ぜひご相談ください。