キッチンリフォームの際に併せて行いたいビルトイン食洗機設置

台所での水仕事は、意外なほど重労働。 特に冬場などは、冷水では手が切れるほどに冷たく、かといって温水を使うと手が荒れてしまいがちです。そんな、台所での水仕事、特に鍋や釜、食器などの洗い物の手間を軽減してくれるのが食洗機。中でもビルトイン食洗機は、容量も大きく人数の多いご家庭や、お料理の品数を多く作るご家庭でも安心です。 このビルトイン食洗機についての基礎知識と共に、リフォームでの後付け設置方法を詳しくご案内していきます。


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ビルトイン食洗機&据え置き食洗機の比較

食洗機の設置・導入を考える際に候補に上がるのは、ビルトインタイプのものと据え置きタイプの2種類。それぞれにどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

据え置き型食洗機のメリット&デメリット


据え置き型の食洗機はキッチンのワークトップやシンク脇に置ける取り回しの良さがメリット。設置に際して大掛かりな工事が要らず、賃貸住宅などでも気軽に利用できます。
デメリットとしては、食洗機を置くことでキッチンのスペースが狭くなってしまい、また省スペースで設置できる分、内容量もやや少なめとなっています。

ビルトイン食洗機のメリット&デメリット


ビルトイン食洗機は、キッチン本体に組み込む形の食洗機で、大容量のものが多くキッチンスペースを圧迫しないのがメリット。さらに洗浄力や耐久性も高く、作動音も静かなのが特徴です。デメリットとしては、設置に際して工事が必要になること、さらにその特徴から容易に取り外しや、移動ができないという点にあります。

戸建や家族と住んでいる家庭はビルトインが便利

一度に多くの食器を洗う必要がある家庭や生活音を気にする家庭であれば、大容量で静かなビルトインタイプがおすすめ。キッチンに立つ時間を短縮して、家族で過ごしたり趣味に没頭する時間を作り出すことができます。
なお、ビルトイン食洗機には2つのサイズがあり、45cm幅のものはおおよそ6人までの家族に最適、7人以上の家族であれば60cm幅のものが適しています。

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ビルトイン食洗機は後付け可能!


家族が多い場合や、使用する食器類が多いご家庭にぴったりなのですが、中には「ビルトイン食洗機は後付けできない」と思っている方もいるのでは?実はその認識、間違いなのです。

ビルトイン食洗機の後付け工事の方法。

ビルトイン食洗機は、キッチンのカウンターやシンクの下に十分なスペースがあれば後付け工事が可能です。なお、このとき必要となるキッチンのスペースは、最低でも高さ75cm、幅45cm、奥行き65cm以上となります。
ただし、注意点として後付けするキッチンは、「システムキッチン」であることが条件となります。

工事の手順としては以下のような流れで行います。

①既存のキャビネットを撤去する
②食洗機を乗せる脚ユニットを設置する
③給水管と排水管を設置する(既にある場合は省略)
④食洗機を設置
⑤給排水管と食洗機を接続
⑥電源を接続し、試運転

ビルトイン食洗機の設置には、給排水管や電源周りの工事が必要となるため、設置に関しては専門の業者に依頼をしましょう。また既存のキャビネットなどを撤去するため、賃貸物件の場合は事前に必ず大家もしくは管理会社に工事の許可を得るようにしてください。

ビルトイン食洗機は交換も可能

ビルトイン食洗機の耐久年数はおおよそ10年ほどと言われています。
これは使用頻度や使い方にもよるのですが、耐久年数中の食洗機に故障や異常が起きた場合は、修理を依頼しましょう。ただし、耐久年数を超えた場合は、食洗機自体を交換することをおすすめします。
なお、ビルトイン食洗機は一昔前と比べて、性能が大幅にアップしており洗える食器の数が増え、洗浄時間の短縮、省エネ機能で電気代・水道代の削減なども図られています。

同じ幅のタイプであれば、メーカーが違ってもほとんどの場合入れ替えが可能です。さらに入れ替えの場合は、給排水管や電源工事なども必要ないため、食洗機の本体価格+取り付け費用程度で、コストを抑えて新しいものにすることができます。

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機能的なキッチンを、ビルトインキッチンのリフォームで実現しよう

ビルトイン食洗機の後付けリフォーム費用

ビルトイン食洗機を後付けするための費用はおおよそ以下の通り、リフォーム業者や現場の状況によって異なりますので、まずは見積もりを取ってみましょう。
その際、見積もりに不要な工事項目がないか、一式といった曖昧な記載がないかを確認しておくことを忘れずに。

■後付け工事の基本費用
基本工事料(取り付け料):30000〜40000円
給水管工事:5000~10000円
排水管工事:5000~10000円
電源新設工事:25000〜35000円
アース設置工事:10000〜15000円

上記にビルトイン食洗機の本体価格がプラスされるので、全体の費用としては20〜30万円ほどが必要となります。

ナサホームのビルトイン食洗機施工事例

■ビルトイン食洗機でカウンターが広々としたキッチン

お手入れが簡単で機能性を重視し、カウンターが広々としたキッチンへ交換しました。
薄型レンジフードやIHクッキングヒーターに加え、ビルトイン食洗機を取り付けたことで、カウンターの調理スペースが増え、作業もしやすくなったとお喜びの声をいただきました。

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■食洗機や浄水器・コンセントなどの便利がつまったキッチンに

パナソニックのシステムキッチンのリニューアルと併せてリニューアル。併せてオプションで食洗機・浄水器専用水栓をお付けし、便利とこだわりが詰まったスペースに。パナソニックのキッチンには、調理家電が使いやすいようシンク下にコンセントが付いているため、設備の導入もスムーズに行うことができました。

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まとめ

おうち(ご家庭)での水仕事の手間をぐっと減らしてくれる食洗機。
頻繁に使用するのであればやはりビルトインタイプがおすすめです。記事内には、後付けのための設置スペースや条件などを記載していますが、「寸法の測り方がわからない」、「自宅のキッチンに後付けできるかわからない」という方は、お気軽にナサホームにご相談ください。また、せっかくビルトイン食洗機を入れる工事をするのであれば、ワークスペースやIHやガスを使ったコンロなども見直してみましょう。ナサホームマガジンでも、これまでキッチンリフォームのポイントをご紹介してまいりました。

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