おしゃれで便利、土間リフォームで快適な住まいを

土間というと玄関の三和土(たたき)や古民家の土間を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、現代の土間はかつての土間の印象を一新するおしゃれなものになっているのです。しかし、昔から存在していた土間がなぜ現代の住まいにも生かされているのでしょうか。土間の持つ魅力や機能、さらに現代のわたしたちの住まいに上手に取り入れる方法などを紹介してまいります。


この記事は約6分で読み終わります。

意外と人気!土間のある住まい

そもそも土間とはどんなもの?

土間とは簡単に言えば、住まいの中において土足で歩ける空間のこと。
昔の商家などでは道路に面した店の入り口を土間とし客が土足で店内を見て回れるように配慮していましたし、石や三和土で作られた土間は火に強いことから炊事場として、また農家などでは土のついた農機具などを手入れする作業場としても使われていました。
土間とはつまり、屋内と屋外のちょうど中間に位置するもので、今で言えば玄関収納や玄関に設けられた作業スペース、多目的に使えるガレージのようなもの。
そう考えると、現代の住まいに土間を用いることの有用性も見えてきませんか?

土間のメリット&デメリット

昔から利用されている土間には、さまざまなメリットがあります。もちろんそのメリットは現代の暮らしの中でもしっかりと役立つものばかり。

メンテナンスが簡単
土間のメリットはなんといっても掃除が簡単な点。多少土がついてもほうきで吐くだけで綺麗になります。しつこい汚れであっても、水を撒いてブラシがけができるため、清潔な空間を維持できます。

趣味や作業の空間ができる
広めの土間に椅子やテーブルを置けばホテルのロビーのようなくつろぎの空間に。またものづくりを趣味としている方であれば土間の簡便なメンテナンス性を利用して、作業場として活用することもできます。

収納やガレージとして活用できる
アウトドアグッズや自転車、旅行カバンなど外に持ち出すため、屋内にしまっておくと不便なアイテムを置いておくのにも土間は便利。使い終わったアウトドアグッズのケアをする場所としても最適です。

子どもやペットの遊び場が増える
室内なのに土足で歩ける空間は、子どもやペットにとって格好の遊び場。
外に遊びに行けない時期や雨の日でも、屋外気分で過ごすことができます。

住空間に広がりが出る
土間は玄関や庭など家の外と家の内側を自然に繋ぐ空間。部屋から土間を経て外へ向かう空間を一つなぎのものとすることで住空間を明るく広々としたものとして感じつることができます。

目次へ

土間に使用される素材


かつての土間は石や突き固めた土や三和土などでしたが、現代の土間にはさまざまな素材が使用されています。

土間に使われる素材

■コンクリート
土間の素材として最も一般的なものがコンクリート。
無機質で、生活感を感じさせないスタイリッシュな印象を作り出すことができます。

■モルタル
セメントと砂からできたモルタルは、コンクリートよりも安価に使用できます。またモルタルに玉砂利やビー玉を混ぜると、表面にインパクトが生まれます。

■石材
ライムストーンや大理石、御影石など天然石を敷き詰めた土間は、高級感あり水捌けも良いのが特徴。和風の建築にも西洋風の住まいにも合わせやすいのがポイントですが、素材自体のコストが高いのが難点です。

■タイル
バリエーション豊かなタイルは組み合わせによって多彩な表情を作ることができます。水捌けも良いのですが、目地に汚れが溜まりやすいのでメンテナンス性はでは他の素材に一歩譲ります。

目次へ

土間リフォーム&リベーションのアイデアとコスト


土間は玄関や庭に続く居室など、外部につながるお部屋に造るのが基本。
土間を用いたお部屋のアイデアの一例とコスト感を紹介します。

土間のある現代の住まいのアイデア

■玄関に土間を設ける場合のアイデア
玄関に続く一間に土間の空間を作ることで、シューズクローゼットやアウトドア用品、ベビーカーや子どもの遊び道具など、屋外に持ち出すことの多いアイテムの収納に。玄関を広い土間にすれば、見せるシューズクローゼットを配することも可能です。また、ホームパーティなどを開くお宅であれば、大勢の来客の靴を置いておく場所としても重宝します。

■キッチンを土間にするアイデア
レストランの調理場のようにキッチンを土間にしてしまうのも便利な方法。
水や油で床が汚れてもすぐに洗えて衛生的。勝手口と繋げてしまえば生ごみが出た際に捨てに行くのも簡単です。

■屋外に続く居室の一部を土間にする場合のアイデア
庭などに続くお部屋を土間にすると、咄嗟の雨でも濡らしたくないものを退避する場所として使用できるほか、DIYの作業場などとしても使用できます。

■庭いじりスペース
お庭やベランダのない住まいであれば土間を作ることで、そのスペースにプランターを並べてガーデニングスペースとして利用できます。また、土間は屋内であるため、天候の影響を受けずに庭いじりができるのも良いポイントです。

■土間を仕切りとして使用するアイデア
土間と居室の間は靴を脱ぎ履きして、行き来しなければなりません。この不便さを逆手にとって、続きの間としたくない場所に土間を設けるというのも良いアイデア。ゲスト用の居室と家族の暮らす空間を土間で隔てるといった使い方が考えられます。

土間リフォームの費用感

土間リフォームを行う際の費用は、施工場所や使用する素材、仕上げの加工に強って大きく異なります。ただ、少し広い玄関(3畳ほど)を土間にする場合の費用は、20〜50万円ほどとなります。居室の一部を大きく土間に変更する場合は100万円程度を予算として見ておきましょう。
また、どのような土間にしたいか、どのような使い方をしたいかが明確となっている場合は、リフォーム会社に相談し見積もりを提出してもらうのも良い方法です。

ナサホームの土間リフォーム事例

■きれいな土間タイルの玄関
タイルを敷き詰めた玄関のリフォーム事例です。上がりかまちのフローリングとの色味を合わせて自然な趣を演出しています。

この施工事例の詳細はこちら

 

 

 

 

 

■趣味を楽しむ広い土間収納のある玄関

住まいの老朽化に伴うリフォームを期に、使わなくなった子供部屋を玄関とつなぎ大容量の収納スペースに生まれ変わらせました。

この施工事例の詳細はこちら

目次へ

まとめ

趣味が多い方などにとっては、活用の幅が大きく広がる土間空間。
多目的に使え、こだわりも反映しやすいことから、小さなお子様のいる住まいや、リタイア後の趣味を考える方の住まいなどでも人気を博しています。
土間を作る際には、間取りの変更や、コンクリートの敷設、基礎工事なども必要になりますので、信頼あるリフォームのプロに依頼するのがおすすめです。
ナサホームでは、これまで数多くの玄関土間をはじめとした、土間リフォームを手がけてまいりました。その技術と実績を次は皆様の住まいへお届けいたします。ぜひご相談ください。