トイレやキッチン洗面所にも使えるエコカラットリフォームのすすめ

調湿やニオイを防ぐ内装用壁材として人気の高いエコカラット。 高温多湿となる日本の風土に併せて開発された製品であり、リフォームに際して快適な住空間を作るための壁材としてナサホームでも近年、施工することが多くなってきています。 今回は、そんなエコカラットの基礎知識と適した使用場所について解説してまいります。 現在、エコカラットを使用したリフォームをご検討中の皆様、あるいは壁材選びに迷っているという皆様は、ぜひこちらをご参照ください。


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エコカラットの基礎知識


人気の壁材として挙げられることが多いエコカラットですが、それがどういうものでどういった機能を持っているのか、皆さんは詳しく知っていますか?

エコカラットとは?

エコカラットは「多孔質セラミックス」と呼ばれる材質の壁材。セラミックスという名前から分かるように、粘土や鉱物を原材料として作られています。
エコカラットは別名にある多孔質の名の通り、表面に微細な穴が無数に空いているのも特徴です。この穴の大きさは、1mmの100万分の1程度であり、これは湿気を含む水蒸気は通しても水滴などは通さない程度のサイズで、この構造によって表面で水や汚れを防ぎ、水蒸気を壁の内外で行き来させることで、調湿・防臭などの効果を発揮してくれるものです。
エコカラットは土壁や珪藻土を使った壁材をヒントとしてさらなる機能向上を図った製品であり、調湿効果が高いとされる珪藻土の壁材と比べても非常に高い性能を誇ります。

エコカラットにするとどんな効果があるの?

■結露やダニ・カビを防ぐ
エコカラットはその微細な穴を用いて、住まいの中の湿度を調整してくれます。
夏場であれば長雨で湿気が家の中にこもったり、冬であれば外気との温度差で結露が起きやすい状況になっている場合でも、エコカラットが湿気を外に逃してくれるのでお部屋の中は快適に。また、この湿気はアレルギーの発生源となるカビや湿度の高い時に繁殖するダニも効果的に抑えてくれます。

■消臭効果
エコカラットの小さな穴は、生活臭の元となるアンモニアや硫化水素などを吸着してくれるのが魅力です。トイレやペットの匂いなど複数の物質が混ざった複合臭も防いでくれます。

■身体に優しい
エコカラットには、匂いのもとなる物質だけでなく、ホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質を低減してくれる効果があります。これらの物質はシックハウス症候群の原因とも目されるもの。建材によって体調を崩した経験があるという方に安心して使っていただける壁材です。

エコカラットが向いている部屋・向いてない部屋

エコカラットはこうした機能から、匂いの気になる部屋や湿気がこもりやすい部屋などに使うのがおすすめ。ただし、直接水がかかってしまう浴室などには不向きと言われています。

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水廻りにエコカラットを施工する場合のメリット


エコカラットは水がかかったままにしておくと、壁材の中に水が染み込んでしまいますが、水廻りでの使用を想定した「エコカラットプラス」を使えば、水廻りに使用することもできます。では、水を使用するそれぞれ場所でエコカラットを使う際はどのような点に気をつけるべきでしょうか。

トイレにエコカラットを施工する場合

エコカラットプラスは水拭きや洗剤掃除ができるため、水や埃、尿などがかかってしまうトイレにも使用可能。また防臭効果もあるので、トイレの匂いが気になるという方にもおすすめできます。また、エコカラットはデザインも多彩なためトイレの一面にアクセントクロスのように使ってもオシャレな仕上がりになります。
また、トイレなどの狭い部屋の場合は壁の全面をエコカラットにする必要はありません。
例えば1畳程度のトイレであれば2㎡程度、おおよそ一方向の壁面程度をエコカラットにすれば良いとされています。

洗面所にエコカラットを施工する方法

洗面所は湿気が高いため、調湿効果が高く水濡れにも比較的強いエコカラットプラスは、洗面所への使用にうってつけの壁材です。洗面所の場合、3畳程度の空間であれば、エコカラットの機能が発揮できる施工面積は3㎡程度。これも部屋の一方向の壁面だけの施工で問題ありません。エコカラットをデザインのポイントとして使用するという場合でなければ、こちらもアクセントクロスのような使い方でも効果は十分発揮できます。

キッチンにエコカラットを施工する方法

キッチンもやはり、調理時に湿気がこもりやすい場所であり料理の匂いや生ごみなどから匂いが出るため、エコカラットの施工に適した場所。特にエコカラットはデザインパターンが多いため、キッチンのデザインにこだわりがある方の要望にも沿いやすいのも魅力。無地の壁紙やタイルでは味気ないとお考えの方には特におすすめです。

エコカラットの施工方法

エコカラットの施工方法は、他のタイル系壁材と比べてもそれほど大きな違いはありません。
壁の下地の不陸(凸凹)を均し、必要であれば下地を補強します。その上で、水平器などを使って墨出しを行い、壁材が均等に貼り付けられるようにします。下地の上に、接着剤を塗布したうえでエコカラットを貼り付け、仕上がりを確認したら完成です。
ただし、エコカラットのピースを均等に、正確に並べていくのには熟練の技術が必要ですので。壁材として使用する場合は信頼のおけるリフォーム業者に依頼するようにしてください。

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水廻りにエコカラットを施工する際の費用

エコカラットを施工する際の費用

■トイレにエコカラットを設置する場合の費用:20,000円〜30,000円(1㎡あたり)
■洗面所にエコカラットを設置する場合の費用:40,000円〜100,000円(1㎡あたり)
■キッチンにエコカラットを設置する場合の費用:40,000円〜100,000円(1㎡あたり)

エコカラットやエコカラットプラスの施工は、デザインパターンや施工面積によって大きく異なります。施工前に必ずリフォーム会社に現地調査と見積もりを依頼するようにしてください。

ナサホームの施工事例

■エコカラット【レイヤーミックス】を壁面に施工したトイレ

トイレの壁面にはアクセントとしてエコカラット【レイヤーミックス】を施工。ヴィンテージ感のあるおしゃれなトイレ空間に仕上がりました。

この施工事例の詳細はこちら

 

 

 

 

 

 

 

■エコカラットのランドを貼っておしゃれな洗面室に

洗面室の湿気が気になるとのご相談をいただき、壁にエコカラット ランドを貼るご提案をいたしました。 ランドは凹凸のあるデザインが人気のシリーズ。 上質感のあるおしゃれな洗面ルームになりました。

この施工事例の詳細はこちら

 

 

 

 

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まとめ

さまざまなメリットがあるエコカラット。今回は、水廻りに使用した際のケースについてご紹介してまいりました。この他、リビングや寝室などにエコカラットを施工する場合注意点や、ナサホームの施工事例も紹介しております。詳しくは寝室・リビングを快適に!エコカラットを使ったリフォームについてのページをご参照ください。