お部屋みたいに使える廊下。有効活用のアイデアをご紹介。

リビングや寝室などの長時間過ごすことが多い居室は少しでも広い方がいいですよね。 その一方で、部屋から部屋へ移動するための廊下が広々としていると、なんとなくもったいないと思いませんか。廊下をデッドスペースにすることなく、もっと有効に使えたら……、今回はそのアイデアを考えてみました。 


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廊下は必要? それとも不必要?


そもそも廊下とは、絶対に必要なものなのでしょうか? リノベーションで廊下をなくすことは問題があるのでしょうか?

廊下はどのような役割を持っているの?

部屋と部屋をつなぐための廊下は、日本では平安時代の源氏物語にも描かれた寝殿造りにすでに取り入れられています。
廊下は通路としての役割だけでなく、空間の間仕切りとしても有効です。
薄い壁や扉で部屋を仕切るより、廊下の空間を使って区切ると部屋同士の距離が離れます。そのため、生活音や臭いが伝わることが少なくなるなどのメリットが生まれます。

■音が伝わりにくい
壁材の防音性能にもよりますが、部屋と部屋の間が壁一枚だとテレビや生活音が気になることも。部屋の間に廊下があると空間ができるので、音漏れが軽減されます。

■臭いがさえぎられる
トイレが壁続きだと部屋に臭いが流れてくることも考えられます。廊下という空間があれば臭いが直接入ってくることを防げます。

■光熱費の削減に
廊下で家屋が仕切られ、部屋の空間が狭くなることで冷暖房効率が良くなり、光熱費を削減できる効果につながります。

■プライバシーの確保
例えば、玄関とリビングが直接つながっていると、宅配便が来るたびリビングの中が見通されることにも。廊下は家の中と外を区切る緩衝空間の役割も持っています。

廊下をなくすときに考えることとは?

廊下は、リビングや居室のように、長く留まる場所ではないことから、廊下を最小限に抑えた住宅設計が見られるようになりました。
現在の住み方ではデッドスペースに思える廊下をなくし、その分、他の部屋を広くするリノベーションを検討することは充分価値があります。
ただし、廊下は住まい全体の生活動線に影響があります。安易に廊下をなくしてしまうと、かえって住みにくい家になることも考えられます。
まずはしっかりとした間取りプランニングを、ぜひ専門家とご相談されることをおすすめします。

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廊下のスペースを有効活用して住まいをもっと快適に


間取りがしっかりプランニングされていれば、廊下がなくても特に困ることはありません。廊下をなくせば、他の部屋を広くできるなど、さまざまなメリットがあります。

住まいから廊下をなくすメリット

■部屋が広がる
例えばリビングと隣接していた廊下を撤去して、その分をリビングに取り込めば部屋を広くできます。

■生活動線を短縮できる
住まい全体の間取りにも関わりますが、廊下を通らずに各部屋に行き来できるようにプランニングすれば、部屋間の移動がスムーズになり、生活動線を短縮できる可能性があります。

■コミュニケーションが増やせる
廊下をなくし、各部屋に行くために必ずリビングを通る間取りにすると、家族のコミュニケーションが自然に増える動線ができます。

■バリアフリーにも有効
一般的な住宅の廊下は車椅子の使用には少し幅が狭く、不便を感じることも多いものです。廊下をなくし移動しやすくすることは、老後を見据えたバリアフリーにも有効だと言えます。

「廊下を部屋にする」有効活用のアイデア

間取りを広くするだけでなく、収納や作業に使えるスペースを設けたり、壁面を飾ったりするなど生活の楽しさを広げる廊下の活用アイデアをご紹介します。

■収納スペースとして
狭さを感じないで廊下を通れる幅の目安は85cmと言われています。つまり、85cm以上の十分な幅があるのならば、棚を取り付けるなどして収納スペースに使うことができます。また、間取りを工夫して小さめのクローゼットをつくると、さっと身支度を済ませて出かけられます。
玄関に近い場所なら、アウトドアグッズや靴の収納スペースにすると外出前や帰宅後の動線が短くできます。

■机などを置いて作業スペースに
折り畳みのパソコンデスクなどを置けば、家計簿をつけたりできるちょっとしたワークスペースとして使えます。もちろん趣味の場としても限られたスペースを有効に使えます。

■コレクションのディスプレイに
廊下のスペースをアトリエのように飾って趣味の品を並べるのも楽しいもの。壁にお気に入りの絵やポスターを飾るのもおしゃれです。

■書斎としても
それほど広くないスペースだからこそ、「小さな隠れ部屋」の雰囲気を作ることもできます。狭い空間ならではの趣味の時間を楽しめるでしょう。くつろぎの空間として、畳敷きにするのも面白いアイデアです。

■来客用の洗面所をつくる
一般的に洗面所は脱衣所と同じ場所にあることが多いので、お客様に使ってもらうにはちょっと抵抗があるかとも思います。そこで廊下のスペースを利用して洗面所を作るのです。来客用としてだけでなく、各部屋に入る前に洗面所で手洗いすれば衛生面でも効果的です。

■ペットの遊び場に
人間のためのスペースではなく、ペットのために活用するのも良いアイデア。猫専用の出入りドアをつけて遊び場にするとペットも快適に暮らせそうです。

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リノベーション前には費用や安全面の相談が不可欠


廊下のリノベーションは間取りの変更を伴うため、信頼できる施工会社に相談することが一番のポイントです。

廊下をリノベーションする際に注意しておきたい事

■施工数が多く、その分の費用も増える
廊下のリノベーションはオーダーメイドとなるので費用の算出は難しいのですが、50万円程度が相場です。
廊下をなくして隣にあるリビングを拡張する場合は、まず廊下とリビングの間の壁を撤去。廊下とリビングの壁紙や床材が異なる場合は、それらを張り替え、扉も新しくすることも必要です。複数の施工を行うとなれば、その分費用も高くなります。
さらに選ぶ材料や廊下の広さなどによっても金額は大きく変わり、100万円以上かかる場合もあります。

廊下のリノベーション費用相場
・壁の撤去:20万円~
・壁紙の張り替え:5万円~
・床材の張り替え:10万円~
・扉・引き戸の設置:5万円~
・合計:40万円~

廊下の壁紙を張り替え費用相場
壁紙の張り替えは、1㎡あたり1,000~1,500円くらいが相場です。廊下の広さによりますが、一般的には10万円以内で収まるケースが多いようです。

廊下に壁面収納を取り付ける費用相場
壁面収納を取り付ける場合は、材料費25万円~、造作工事30万円~、合計すれば50万円以上。さらに廊下の床や壁紙を張り替えれば60万円以上はかかります。建具など材料にこだわれば100万円以上かかることもあります。

■安全面の確保も忘れないで
リノベーションするのならおしゃれな雰囲気にしたいと思われることでしょう。となると照明や床材、壁紙もデザイン性を優先して選んでしまいがちです。
でも小さなお子さんがいれば走り回り、高齢者も通るのであれば、滑りにくい床材、手すりの設置やバリアフリーを考えての段差解消、照明もあまり暗くないものなど、安全性の確保を考えた設計デザインも大切です。

ナサホームにリノベーションを相談してみよう

廊下のリノベーションを検討されるなら、信頼できる相談相手を見つけることが大事です。その点、ナサホームなら、まずご自宅にいながらお気軽にオンラインで相談をスタートできます。ショールームのオンライン見学も可能です。概算見積りもオンラインで簡単。すべて無料のサービスで電話でもお気軽にご相談いただけますし、ショールームに足を運んでいただければ、実際に見て触れて、納得いくまで説明を聞き、じっくり確かめられます。ショールームはアクセスも良く、仕事帰りや買い物帰りのお好みの時間帯にもお越しいただけます。

■お近くのショールームはこちらから、来店ご予約も承ります。

ナサホームの施工事例

■廊下に収納を設けたプランをご紹介はこちら。

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まとめ

廊下をお部屋にするリノベーションについてご紹介いたしました。ナサホームは多くの実績から、間取り変更や素材・デザイン、工事方法などお客様のあらゆるご要望に対応した適切なご提案が可能です。オンラインからでもお電話でもお気軽にご連絡ください。