侵入経路を塞いで、安心の住まいに!防犯リフォームのコツ

年々増加傾向にある、空き巣や窃盗の被害。 住まいに対するこうした犯罪被害を防ぐためには、まず自己防衛が大切です。 リフォームを通して防犯対策を行えば、安全で快適に暮らせる住まいが実現します。今回は、住まいの中の空き巣や窃盗犯の侵入経路になりやすい箇所の紹介や、そうしたポイントごとに有効となる防犯リフォームの方法を詳しく紹介してまいります。


この記事は約6分で読み終わります。

防犯リフォームで快適な住まいを実現

防犯リフォームの基本は、空き巣などの侵入経路を塞ぐこと。また、住まいの景観上の見通しを良くして、泥棒が侵入しにくい家にすることです。
まずは、そうした侵入経路となるのはどういった場所なのか確認してみましょう。

最も侵入されやすいのは窓

泥棒が空き巣に入る際の侵入経路として、最も多く選ばれるのが窓。
警視庁の調べでは、泥棒の6割以上が窓を何らかの形で破って家の中に侵入しているといいます。しかもこの6割というのは、警察に連絡があった空き巣被害などの件数から算出されていますので、実際の割合はこれより多いということも考えられます。

”窓から侵入する”と言われると「しっかりと窓に鍵をかけておけば問題ないのでは?」と考える方もいますがこれは間違い。泥棒の多くは窓を破って(割って)侵入することが多いのです。こうした被害を防ぐためには、割れない窓もしくは割っても、室内に侵入できないようにする対策が必要です。

庭や外構も要注意

泥棒が狙いやすい家の特徴としてよく挙げられるのが「見通しの悪い家」。
一軒家であれば庭に身を隠せる物置小屋があったり、草木が茂っていたり、意外なようですが高い壁がある家も、飛び越えて中に入ってしまえば外から泥棒の姿が見えなくなってしまうので、却って侵入されやすくなるだそう。

また、マンションの場合も低層階でベランダに身を隠せる目隠しがある場合などは侵入されやすくなります。

ピッキングされやすい玄関

玄関も泥棒が侵入しやすい場所のひとつ。ピッキングによって解錠されるだけでなく、住まいの中でゴミ捨場にゴミを持っていくほんの4〜5分の間、鍵をかけていなかっただけで、住まいの中に侵入されてしまったというケースもあります。

目次へ

ポイントごとに見る住まいの防犯リフォーム

こうした侵入経路を泥棒が嫌う形にリフォームすることができれば、より安全な住まいが出来上がります。それぞれのポイントでどのようなリフォーム方法があるのでしょうか。

割れにくく、侵入しにくい窓

泥棒は窓の破壊や解錠に5分以上時間がかかる場合、侵入を諦める傾向にあるといいます。
リフォームのポイントとしてはまず、「防犯合わせガラス」や「防犯合わせ複合ガラス」などの素材に窓を取り替えることが挙げられます。これらのガラスには特殊なフィルムが貼られており、窓に衝撃が加わっても割れにくくなります。

もうひとつの方法は、窓に面格子をつけること。
窓を外側から守る格子をはめてしまうことで、泥棒は侵入できなくなります。また面格子は、家の外からも確認することができるので、泥棒に「ここは防犯意識が高く侵入しにくい家だ」ということをアピールすることもできます。

特に窓の素材のリフォームは泥棒だけでなく、夏の日差しや冬の冷気の侵入も防ぐことが期待できるので、これから暑くなる、寒くなるという季節にぜひご検討ください。

エクステリアは程よい見通しが大切

庭や玄関のアプローチに壁や塀をつくるのは防犯上良い選択ですが、先述した通り見通しの悪いものは逆効果。
防犯を意識するのであれば、乗り越えられても身を隠せないフェンスや格子状のエクステリアを選ぶことが大切です。

また、こうした玄関先に扉を設ける際にも必ずしっかりと施錠できるものにし、併せてセンサーライトなども設置しておくと、防犯対策はより強固なものとなります。

ピッキングに強い錠前でドアの防犯を

玄関ドアの場合は、錠前を交換するのが良い方法。ピッキングに強いとされるディンプルキーの錠前をつけたり、錠前自体の数を増やすことも解錠にかかる時間を長くすることができるので効果的です。

また、可能であれば玄関先にセンサーライトや防犯カメラを設置しましょう。
さらにチャイムやインターフォンにマイクが付いていないようであれば、リフォームの機会に、変更することをおすすめします。

ガレージの防犯対策も忘れずに

車やバイク、趣味の道具などを置いておくガレージも、泥棒の標的になりやすい場所です。ガレージの周囲にもフェンスや門扉をつけることを検討しましょう。
また、ガレージやカーポートは泥棒の足場となり、そこから二階のベランダに侵入されることもありますので、住まいに隣接しているガレージやカーポートがある場合は、ベランダ付近に監視カメラを設置するとことをおすすめします。

目次へ

防犯リフォームの費用はどのくらい必要?

では実際に、防犯リフォームを考えた際、こうした対策をリフォーム業者に依頼した場合、どのくらいの費用や期間がかかるのでしょうか。

窓の防犯リフォームの費用と期間

防犯ガラスへの取り換えは、8〜15万円程度。窓に面格子を付ける場合の予算の目安は5万円〜15万円程度となります。さらに、窓にシャッターをつけるなどの対策を行う場合は5〜15万円程度。いずれも1〜2日で作業が完了します。もちろん、窓の数や大きさによって費用は増減しますので、まずはリフォーム会社に相談することをおすすめします。

庭や外構の防犯リフォームの費用と期間

庭にフェンスや塀をつくる場合の費用は、10万〜50万円ほどで、期間としては2日から1週間程度が必要。こちらも設置する広さなどで価格は増減します。
また、センサーライトや監視カメラの設置は1台につき5000円から1万円程度となります。

ドアの防犯リフォームの費用と期間

防犯のための鍵交換は1箇所ああたり1〜2万円程度。センサーライトや監視カメラを付ける場合の費用は、庭や外構の場合と変わりません。
これらの変更は、1日程度で行うことができます。

目次へ

まとめ

住まいにもセルフディフェンスが必要な時代となってきました。
ナサホームでもこれまで、リフォームと合わせて防犯面で不安を感じるお客様のために、数々の提案を行ってまいりました。

こちらは2階〜3階のお部屋のリフォームをご依頼いただいたケースで、2重窓を新しく設置して防犯性を高めています。

この施工事例の詳細はこちら

こうした事例以外や上記した対策方法以外にも、お客様のお悩みに応じてそれぞれの住まいに適した、防犯のための提案を行ってまいります。
現在、住まいのリフォームを検討されているというお客様、この機会に合わせて防犯対策も行ってみませんか?
年間のリフォーム施工実績8750件を数えるナサホームが、皆様の住まいの安全と安心をつくるためのお手伝いをいたします。