家事室に最適な間取りとは？
そもそも家事室とはどんな部屋？
家事室という言葉は意外と昔からあり、古くは家政婦さんなどが家事を専門的に行う部屋としてつくられていました。
現代でも家事室には、ミシンやアイロンなどをまとめて収納しておくことが多く、家事をするための部屋という意味合いはそれほど変わっていないのですが、家事室を使う人物は家政婦さんから、主婦を含めた家族全員へと変わってきています。こうしたことから、パソコンなどを持ちこんで自宅の仕事部屋などとして利用するなど、ユーティリティなスペースとして活用することが多くなってきました。
家事室に適した間取りって？
家事室は洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたり、掃除に必要な家電を置いておいたりと多目的に利用されます。そのため、家事動線の真ん中に置いておくのがおすすめです。特に家族みんなが通るリビングに隣接させて、家事室を含めた回遊動線を作り出すと、家事の利便性が大きくアップします。
そのほかにも、玄関から家事室、庭や駐車場から家事室への動線なども考慮しておくと多目的なスペースづくりが可能となります。
家事室のプランニング方法
家事に対する想い入れで、家事室の間取りが変わる
家事室を作る際に考慮したいのは、どういう目的・思いで家事を行うかということ。家事が苦手な方であれば、日当たりや風通しの良い気持ちのいい家事室で、本やテレビなどを置きながらのびのびと家事をしたいと考えるでしょうし、家事に集中したいと考えるのであれば、限られたスペースでプライベートなものを一切置かないような間取りにするという考え方もあります。また、家族に小さいお子さんがいる場合も、家事と一緒に行く時がこなせる家事室にするのか、それともミシンやアイロンなど、お子さんに触ってほしくないものを置いておくようなスペースにするのかといった想いによっても、家事室の間取りや広さは変わってくるでしょう。
家族の要望に合わせた家事室の例
■とにかく洗濯物をしっかり片付けてしまいたい
洗面所や洗濯機のあるスペースを家事室としてリフォーム。
■子どもの面倒を見ながら家事をこなしたい
リビングと繋がった一室を家事室兼子どものプレイスペースに変更。併せて対面型のキッチンにすることで、洗濯物などをたたむ際は子どもの傍らで作業し、調理中もキッチン越しに、子どもの様子を確認できるように。
■家事に集中できる空間がほしい
パントリーやウォークイングクローゼットにカウンターや棚、机などを設けて家事機能をプラス。収納の中に作業スペースを作ることで、家事をする→収納するという一連の流れを一つの部屋の中で完結させることができます。
■用途に合わせた家事室がほしい
家事室は大きな一部屋を設ける必要はなく、用途に合わせて場所を分けて用意することも可能です。リビングの中に、パソコン仕事やアイロンがけに使えるデスク型のカウンターを設けたり、ベランダの物干し場周辺に、洗濯物をたためるスペースをつくったりなど、小さなペースを複数、家事用の場所として用意するのも家事を楽にするのに役立ちます。
■スペースを有効活用して家事室を作りたい
家事だけをするスペースであれば、日当たりなどを考慮する必要はありません。階段下のデッドスペースなどを家事のスペースとして確保することで、空間の有効活用が可能となります。
家事室を作る際の注意点
家事室をリフォームで作る際に注意したいのは、電源やガス・水道といったインフラ面。洗濯機を置くのであればコンセントのあるスペースを、ガスの衣類乾燥機を置くのであればガスの配管が通っているのは当然の条件。スペースの有効活用や家事動線だけでなく、実際にそこに家事室を設けた時の使い勝手もあらかじめ考えておかないと、リフォーム後に利用できないスペースが増えてしまいます。
ナサホームの家事室リフォーム事例
■家事動線のよさが光る空間
キッチンが設置されていた出窓のある空間をリフォームして、広々とした明るい家事室を新設しました。この家事室は、リビングと洗面脱衣所の両方からアクセスできるよう間取りを変更しており、お客様からも「家事の時間短縮に役立った」と嬉しいお言葉をいただくことができました。
■全体にサブウェイタイルをあしらい収納力に優れた洗面室
「快適な2世帯住宅がほしい」というお客様のご要望を伺い、住まい全体のリノベーションを行いました。家事室として、階段下のデッドスペースを利用し、可動棚のある収納を設け、機能性に優れた洗面＆洗濯＆家事スペースを作り出しています。
まとめ
現代の家事室は、「家事を頑張るための部屋」ではなく「家族が家事を分担して楽しくこなせる場」へと変化しています。
長年住み慣れた住まいの中で、家族の構成が変わったり、昨今の社会情勢に見られる通りお家時間が増えるといた状況に合わせて、住まいの形も作り変えてみませんか？リフォームは、家族の新しいライフスタイルをつくっていくためのきっかけともなるものです。
大阪に根ざし、関西各地で年間8750件ものリフォームを手がけるナサホーム。その実績の数はお客様の住まいに関するお悩みを聞き、お答えしてきた数でもあります。家事の効率や動線の見直し、家族が心地よく住める住まいをつくりたいというご要望がございましたら、ぜひ私たちにご相談ください。
