自分好みの使いやすいキッチンへ! 造作&オーダーメイドキッチンのすすめ

暮らしの中でも特に家族の使用頻度が高いキッチン。快適に使いやすいようにご家族の好みに合わせてカスタマイズしたいものです。 既製品のキッチンの場合はその仕様に合わせながら使うしかなく、もう少し広ければ、ここに収納できたら、あの調理器具が置ければ等、さまざまな願いがあることでしょう。 そうした要望は、オーダーメイドキッチンや造作(ぞうさく)キッチンなら実現できるかもしれません。それぞれの特徴や注意点を把握して、快適な理想のキッチンにリフォームしてみませんか。


この記事は約7分で読み終わります。

オーダーメイドキッチンと造作キッチンはどう違うの?


オーダーキッチンと造作キッチンを同じ意味で使われることもあるようですが、造り手の違いがあります。それをまずは把握しておきましょう。

オーダーメイドキッチンとは?

オーダーメイドキッチンは、キッチン専門のメーカーや家具メーカーがオーダーメイドで造ります。
シンクや作業台の大きさ、長さ・幅、素材、色合い、形、デザイン、収納、設備器具など、かなり幅広いバリエーションから選ぶことができ、カスタマイズ性の高いキッチンとなります。

造作キッチンとは?

造作キッチンは、主に工務店や設計事務所、リフォーム会社などが設計して造る、カスタムメイドで、一点もののこだわりキッチンです。
家の間取りやご要望に応じて現場で大工が造ったり、工場で家具職人が造ったりします。

オーダーメイドキッチンのメリット&デメリット

■メリット
・規格品にはないサイズや素材が選択でき、収納の場所も自由にカスタマイズ。
・特殊な素材や、海外製の水栓器具や設備機器などもこだわって選べる。
・メーカーはキッチンを知り尽くしたプロなので安心して相談できる。
・ショールームのあるところが多いので実物が見られる。

■デメリット
・メーカーがラインナップしている範囲内で選ぶため、造作キッチンより自由度が低い場合も。
・たくさんの部品を1つ1つ選ぶなど、その選択で悩むことが多くなる。
・部品の納期は1カ月〜1.5カ月と時間がかかり、海外製では半年待ちもある。
・価格は基本的に高価。

造作キッチンのメリット&デメリット

■メリット
・一から製作するので、オーダーメイドキッチンより自由度が高い。
・家に合わせて造るので住まいに寄り添うピッタリとしたサイズのキッチンに。
・ライフスタイルやこだわりをダイレクトに反映させられる。
・部分的に必要最低限の機能にして価格を抑える工夫ができる。

■デメリット
・デザインや使い勝手は、設計する人で左右される。
・手造りゆえに仕上がりは職人の腕次第なところも。
・フルオーダーメイドなので価格は高くなりがち。
・実物を見たり触ったり、試せない。

目次へ

オーダーメイドキッチンの造り方&注意点


オーダーメイドキッチンをリフォーム会社に依頼する場合のポイントや、費用の相場を見ていきましょう。

オーダーメイドキッチンの選び方とポイント

■ショールームを巡り、イメージを明確にしておく
全て自分で決めなければなりませんのでメーカーのショールームを巡り、以下のような項目をポイントに、どんなキッチンになるのか、イメージを明確にしておきましょう。
・どの素材が、どのような印象や質感になるのか。
・どのサイズにすると、作業スペースはどのくらいになるのか。
・アイランドキッチンを希望する場合は、排水やレンジフードの設置は可能か。
・通路幅はどのくらい確保すればいいのか。

■導入費用が想定より高くつく
オーダーメイドキッチンは、各パーツのサイズや素材を決めた後、それぞれを取り寄せてから製作をスタートします。仕入れコストや工賃などが上乗せされた結果、予算オーバーしやすいので注意しましょう。
そうならないためには、予算を決めて、することと、しないことを取捨選択。要望の一つひとつにA・B・Cのような優先順位をつけておくことをおすすめします。

■保証の有無、取扱説明を確認しておく
複数のメーカーの組み合わせとなるため故障が生じた場合、メーカーの保証範囲外という部位もあります。事前に保証について確認しておきましょう。
また、メンテナンス方法や使用上の注意などが書かれた取扱説明書がないことが多いので、完成後に取り扱うときの注意点やメンテナンス方法について確認しておきましょう。

オーダーメイドキッチンだからできること

理想のキッチンを実現させるためのご要望はいろいろあると思います。
・天然大理石の天板で、希望する奥行や高さにしたい
・外国製の食洗機やIHを使ってみたい
・収納棚を充実させて、モデルルームのようにすっきりさせたい
・食器はスライドして出せる棚に収納したい
・箸やスプーン、調味料類もいつもきれいにしまいたい
・木製にこだわったナテュラルな雰囲気を楽しみたい
・分別用ごみ箱も一体化させたい
こうしたご要望もオーダーメイドキッチンなら実現可能です

オーダーメイドキッチンのリフォーム費用と工期

・費用の相場
オーダーメイドキッチンの費用相場は、70万~400万円。
かなり幅がありますが、素材や設備などにこだわれば費用は高くなります。
予算オーバーを避けたい方は、あらかじめ予算と実現させたい優先順位をメーカー側に伝えておきます。仮に150万円の予算なら、150万円の予算内でプランニングしてもらえます。
・工期
工事そのものは7〜10日。発注から入れると完成まで約1カ月は見ておきましょう。

ナサホームの施工事例

■高級感のあるステンレスカウンターのオーダーキッチン

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA

高級感のあるキッチンにしたいとのご要望に、ステンレスのシルバーと清潔感のある白がマッチしたシックなキッチンをご提案しております。ぜひこちらもご覧ください。

この施工事例の詳細はこちら

目次へ

造作キッチンの造り方&注意点


造作キッチンを依頼する場合のポイントや、費用の相場を見ていきましょう。

造作キッチンの選び方とポイント

■サンプルを集めてイメージする 
扉の面材や天板は、カットサンプルを取り寄せて色味や質感をチェック。手間や時間はかかっても、なるべくイメージ違いを防ぎましょう。
また、造作キッチンは、完成するまで実物をチェックできませんので、いろいろなショールームを訪れ、近いサイズ・形を探して使い勝手のイメージをつかんでおきましょう。

■製作期間も費用もかかることを念頭に
職人さんが一から製作するので、細かいオーダーになってしまうと製作や工期はそれだけ長くなり、費用もグレード次第ですが、高価になりがちです。
あらかじめ予算額を伝えておけば、予算額に合わせた提案をしてくれます。

■造作キッチンの実績がある会社を選ぶ
世界で一つだけのキッチンになるので、完成してみないとわからなかった不具合が発生する場合もあります。
造作キッチンは得意だとか、普段から造作家具をよく手掛けている実績のある工務店や設計事務所、リフォーム会社を選びましょう。

造作キッチンだからできること

こだわりを大切にしたい、ライフスタイルに合わせた創意工夫ができる。それが造作キッチンといえます。
・洒落たカフェのような自分好みのキッチンにしたい
・リビング・ダイニングと一体感あるキッチンにしたい
・収納はたっぷり。調理家電も全て収納させたい
・家族が無理なく行き交える通路幅にしたい
・テレビや雑誌でみたおしゃれなキッチンにしたい
・照明も実用的かつデザインにこだわりたい
・子どもたちと一緒に調理できる作業台がほしい

造作キッチンのリフォーム費用と工期

・費用の相場
フルオーダーなので、費用は要望次第となりますが相場は、80万円〜250万円。
例えば、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなら、150万~300万円。
・工期
仕様や面積・施工内容にもよりますが、施工期間としては4日〜6日が目安です。

ナサホームの施工事例

■フレンチクラシックなインテリアと調和する優雅な造作キッチン

オーダーメイド感覚で自由に造れる、造作キッチンを施工しておりますので、こちらもぜひご参考ください。
この施工事例の詳細はこちら

■パントリーを造作した収納力のあるL型キッチン

パナソニックSクラスL型キッチンの背面、カップボードのコーナー部分にパントリーを造作し、大容量の収納を可能にしました。
この施工事例の詳細はこちら

目次へ

まとめ

今回ご紹介したオーダーメイドキッチンや造作キッチンは、家族の思いや憧れを実現できるキッチンです。どちらにするか迷われたら、デザインや仕上げ材にこだわるのであればオーダーメイドキッチンを、デザインはシンプルでもいいから設備や機能性にこだわりたいのなら造作キッチンを検討してみましょう。ナサホームでは、ご家族様それぞれのご要望をお伺いし、最適なキッチンプランの提案をさせていただきます。