マンションでも後付け可能?ロフト増設リフォームのポイント

家具や寝具などの収納場所や、簡易的な寝室などとして利用できるロフト。 天井までの空間を有効活用できる設備として人気の高いロフトですが、後付けすることはできるのでしょうか? 今回は、ロフトを増設する場合の方法、特にマンションにロフトを新たに設ける際の注意点、費用などに関して詳しく解説してまいります。


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マンションにロフトを新設&増設することは可能?


結論から言えば、マンションにロフトを増設することは可能です。
しかし、その前にロフトに関する知識と、メリットデメリットについて考えておきましょう。

ロフトとは?

ロフトは天井の近くに造られた空間で、屋根裏部屋などの感覚で収納などとして使う場所を指します。ロフトを子ども部屋や寝室など簡易的な居室として使用する方もいらっしゃいますが、実際にはロフトは換気や採光の面で、建築基準法に準拠していないため、居室としては扱われず「屋根裏物置等」に分類されます。

ロフトのメリット

■収納スペースが増える
建築物の床面積を増やすことなく、収納などのスペースを設けられるのがロフトの大きなメリット。

■居住スペースが増える
ご家族の多いご家庭では、プライベートな空間を持つのが難しいもの。ロフトを活用すれば、家族との視線を合わせない位置に居住空間を持つことができます。こうしたことから書斎や子ども部屋、寝室などとして活用することも可能です。

■税金面で有利
前述のようにロフトは「屋根裏物置等」に分類され、居室とみなされていないロフトは、個性資産税の対象となる法定床面積には含まれません。このことから、床面積がロフトによって増えても、税金面での負担がないのもメリットのひとつです。

ロフトのデメリット

■固定階段がつけられない
「屋根裏物置等」に分類されるロフトには固定階段が設置できないため、はしごで上り下りをしなくてはなりません。そのため、お掃除のために掃除機を持って上り下りするなどをするのに手間がかかったり、お年寄りやお子様の利用に際しては転落などの恐れがあります。

■冷暖房費用がかかる
ロフト部分は、居室の床近くと比べて冷暖房の効きが悪くなっています。そのため、ロフトを冷暖房によって快適な温度に保ち続けると通常よりも冷暖房費が嵩んでしまうことがあります。なおこうした問題は換気設備や断熱材の使用によってある程度軽減できます。

■天井高が低い
ロフトが設置できるマンションは、ある程度の天井高が確保されていますが、それでもロフトに上がった際は、天井が目の前にあり息苦しさを感じることも。場合によっては中腰の姿勢にならざるを得ないこともあり、掃除などもややしづらく感じることがあります。

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マンションでロフトを増設するための方法&条件

マンションでロフトを増設する際に気をつけたこと

■天井高に注意
マンションでロフトを増設する場合ネックになってくるのが、天井高。
建築基準法では、天井高は2.1m以上なくてはならないと定められているため、ロフトを設けた場合、居室の床からロフトまでの距離も2.1mを確保しなくてはなりません。
こう考えた場合マンションにおいて、現実的にロフトを設ける場合、天井高が3mあったり、天井高が十分に確保できるメゾネットタイプであることが条件となります。

■法律に触れないよう注意
「屋根裏物置等」となるロフトは法定上、高さは1.4mまでで、フロア面積の1/2までしか設けることができません。床面積が1/2を超えると違法建築とされることがあります。
また、デメリットの項目で固定階段がつけられないとお伝えしましたが、自治体によっては固定階段をつけることが容認されている場合があるほか、その他細かな規定が異なっていることがあります。ロフトを増設する際には、こうした自治体の規定を確認した上で、不明な点があれば、リフォーム業者に相談してみましょう。

ロフトを後付けする方法

マンションにロフトを増設する場合、必要となる工事は壁や床の改修、柱となる壁面などの造作、ロフトの床の設置などが挙げられます。ただし、これはあくまで収納スペースとしてロフトを活用するための工事となります。

居室としてロフトを使用する場合であれば、冷暖房の効率を高めるための断熱材の敷設、照明の設置、ロフト上で使用するためのコンセントなどの増設などといった工事も別途必要になってきます。そのため。居室として使用するのであればロフトのみの増設よりも、居室全てのリフォームを合わせて行う方が効果的である場合もあります。

ロフト増設のアイデア

ロフトを増設する際、最も多くのお客様が考える場所がリビング。リビングは多くの場合天井高もあり十分な広さも確保しやすいことから、ロフトの設置に向いていると言えます。特にリビングを広々ととったワンルームのマンションでは、家族が増えることでお部屋が足りなくなりがち。そんなときは、リビングの中に壁をつくり、壁を挟んだ一方にロフトを設置して居室を上下の2間つくり、もう一方は従来のリビングとするなどといった方法も考えられます。
また、収納場所としてデッドスペースをより活用するというのであれば、ウィークイオンクローゼットの上部や水回りに設けるのもおすすめです。

マンションであればロフトユニットという選択肢も

近年では、ロフトを造作せずロフトユニットを組み立てるだけという商品も登場してきています。このロフトユニットは、作業スペースだけに加え寝台や収納スペースも付いている優れものですので、壁などに造作ができないお住まいの方や、予算に余裕がある方などは検討してみてもいいかもしれません。

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ナサホームで叶えるロフトのある住まい

マンションにロフトを増設する際の費用

マンションにロフトを設置する場合、収納スペースとして簡易的なものを作るのであれば、20〜50万円程度で可能です。

居室として使用する場合、内装や断熱工事、配線工事などがかかるため、その費用は50〜100万円ほどとなります。

なお、マンションにロフトを増設するためのリフォーム期間は4〜5日。断熱工事や廃線工事が発生する場合は1週間〜をみておく必要があります。

もちろん、ロフトの広さや高さ、必要とする工事の内容によって費用や施工期間は大きく異なりますので、まずはリフォーム業者に試算を依頼するのもおすすめです。

ナサホームのロフト増設リフォーム事例

■高さを活かしてロフトを造作した子供部屋

ホワイトを基調とした明るいお部屋に。アドバイザーのこだわりは高さを活かしたロフトです。
クローゼットもあり、お洋服などもたくさん収納できます。

この施工事例の詳細はこちら

■リビングと一体感のある収納スペースのロフト

リビングダイニングを中心としたリフォームをご依頼いただきました。リビングからつながるロフトは差し込む光で明るく、またご家族がコミュニケーションをとれやすい空間にリフォームしております。

この施工事例の詳細はこちら

 

 

 

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まとめ

「あったらいいな」と多くの人が一度は考えるロフト。お子さんにとっては、格好のあそび場所や秘密基地のように使える心浮き立つ場所となりますし、大人の方にとっては大容量の収納スペースとして使える便利な場所となります。
しかし、マンションにロフトを設けようと思った場合、建築法の問題やなによりしっかりとした居住性や使い勝手を確保するためには、入念なプランが必要になってきます。
ナサホームでは、リフォームのアドバイザーが皆様のお住まいに合わせてロフト設置のための方法を提案しておりますので、施工実績などをご確認いただき、お気軽にご相談ください。