大切な住まいを「空き家」にしない。住み継ぐためのリノベーション

少子高齢化や人口の減少に伴い、日本中で増加している住み手のいなくなった「空き家」。 空き家は、郊外だけでなく都心部でも増え続けています。 皆さんの中にも、田舎の実家に住み手がいなくなったり、仕事の関係で引越しをして元の住処に住み手がいなくなったというお悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれませんね。 住まいは、住み手がいなくなると急速にあれてしまうもの。 また、地域の防災の面から言っても、空き家をそのままにしておくのはよろしくありません。では、空き家となっている住まいをどのように扱っていけばいいのでしょうか。 いつまでも住み継げる家、資産として価値を維持し続けるための方法をご紹介します。


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空き家の抱える問題

Old abandoned timber house in forest, Japan

皆さんは「空き家」をただ、住人のいなくなっただけの家と考えていませんか?
実は空き家が地域に存在することで、様々な問題が発生するのです。

空き家が増えると生じる問題

空き家が多く点在すると、草木が茂ることによる景観問題や不法侵入による治安の悪化、老朽化した建物の倒壊による、生命や身体への被害、火災時の延焼リスクなど数々の問題が発生します。
何より、住まいを空き家のまま放置しておくと、建物はどんどんと老朽化してしまいます。空き家となっている家を、再度利用しようとした場合に壁や柱が崩れていたり、屋根から雨漏りがしているという状態では、とても住むことはできませんよね。

空き家だからと言って、放置することは非常にリスクの高い行為。
自分が住んでいない空き家であっても、火災や事故・事件が起きた場合に、持ち主に過失がなくとも、民法717条の「土地の工作物等の占有者及び所有者の責任」に基づいて、責任を問われることがあります。

適切なメンテナンスやリフォームを通じて、建物を維持管理していくことは、持ち主の責任でもあるのです。

空き家にも税金がかかる

不動産を所有していると、固定資産税や都市計画税といった税金がかかります。これは空き家でも同じです。

空き家の場合は「固定資産税等の住宅用地特例」を利用することにより、税金が軽減されることがありますが、これは空き家でも、管理され放置されていない住宅用地のみの特例。

住み手がおらず、また管理もされていないことで、倒壊などの危険があったり、景観を損ねていたり、害虫や害獣の住処となって衛生上の不利益が生じる空き家は「空家等対策の推進に関する特別措置法(空家対策特別措置法)」という法律によって、「特定空き家」と定義されます。

特定空き家に指定されてしまうと、税金の免除が申請できないだけでなく、行政指導や勧告が行われ、これを無視した場合は最大50万円の罰金が科せられます。
最終的には行政代執行により、空き家の修繕や撤去は行われますが、このとき発生した費用は空き家の所有者から徴収されることになります。

やはり、空き家の放置は大問題なのです。

国が推進する空き家対策と補助金

空き家の維持管理を行うためには、適切なリフォームやリノベーションが必要となります。しかし、住み手のいない家に多額の費用をかけるというのはなかなか難しいもの。
そうした場合は、行政の補助金制度を利用するのもひとつの手です。
例えば、低所得者の入居を前提として空き家を改修する場合、政府から「1戸につき最大100万円」を給付する、改修工事費支援制度を利用することができます。
また、東京や大阪などの都市部では、地方自治体レベルでも、空き家対策のための支援制度を展開していますので、空き家の維持管理・活用を考える際は、一度空き家のある地域の自治体に、相談してみてはいかがでしょうか。

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収益化・維持それぞれのニーズに合わせたリノベーション

After housing renovation

空き家の維持管理は重要であるものの、所有者がその空き家にすぐ住む予定がない場合はリフォーム、リノベーションをしたうえで貸出を行うとういことも良い方法です。
もちろん、適切に管理されていれば、将来的に実家や馴染みの住まいに戻って住み継ぐことも可能となります。

空き家をリノベーションして活用しよう!

空き家のリフォーム、リノベーションを行い、収益を得るという取り組みは比較的多くみられます。代表的なものとしては以下のようなものが考えられるでしょう。

■賃貸
空き家をリノベーションして、賃貸物件やシェアハウスとして利用する方法。
税金のかかる空き家を収入源とすることができるだけでなく、人が入ることで老朽化を遅らせることができます。

■店舗・テナント
都市部や繁華街、交通アクセスの良い場所に空き地がある場合は、リノベーションを行い店舗として活用、貸し出しをすることも可能です。

■ イベントスペース
必要最低限の改修を行い、多目的に使えるスペースとして利用する方法も考えられます。町で行われるイベントや若手のアーティストが個展を開くための会場など、様々な活用方法が考えられます。

■空き家バンクに登録する
空き家を探している人と、空き家の持ち主をつなぐ空き家バンクに登録し、条件が合えば借り手や買い手を見つけることができます。

将来空き家を住み継ぐために、リノベーションで維持しよう

所有している空き家が、生家だったり思い入れのある住処である場合、将来的にその家に戻って住み継ぐという選択肢も考えられます。
すぐに空き家に入居する予定がないのであれば、それまで人に貸し出して維持管理を行ってもらうというのも大切。
リノベーションによって、資産価値を高めた空き家であれば、借り手もつきやすく、また将来的に自分が住みたいように改装することも可能です。

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プロと相談して、空き家の将来を見さだめよう!

3D rendering of a house mock up on top of a wooden surface with mortgage application form, calculator, blueprints, etc..

いずれにせよ、現在空き家を所有しているという方は、何らかの対策を講じて、空き家が放置されないように維持、管理してくことが大切です。
リノベーションの仕方、リフォームの方法に悩んだ時は、プロに相談をしてみるのも良いかもしれません。

空き家の維持管理は、意外とお金がかかる?

空き家を撤去して更地にしない限り、維持管理は所有者が行っていかなければなりません。例えば、大々的なリノベーションを行う場合であれば、一戸建ての場合500万円〜2000万円もの費用が必要になってきます。
これだけの費用をかけるのであれば、しっかりとした業者を選び満足のいくリノベーションを成功させたいもの。

ナサホームは年間約7,750件のリフォームを手がけるリフォーム・リノベーションのプロフェッショナル。
空き家の活用方法や賃貸としてまた将来的に住むことが決まり、改修が必要となった際はぜひ、お声がけください。

皆様のご要望を伺いながら、空き家を住みやすく、快適な状態へ造り変えるための方法を共に考え、提案してまいります。