見やすく取り出しやすい、キッチンのオープン収納
オープン収納とクローズド収納
近年よく耳にするようになったオープン収納。
オープン収納は、棚などに扉がないタイプの収納のことを指します。一方で棚に扉がついており、中が見えないようになっているような収納のことはクローズド収納と呼ばれています。キッチンの場合、オープン収納の候補となるのはキッチンの背面収納や壁面収納が主なものとなります。
キッチンをオープン収納にするメリット
■きれいに収納を見せることができる
オープン収納は、収納する食器や調理器具をきれいに「見せる」形で収納できるため、ショップやレストランのような住まいの風景を作り出すことができます。
■見やすく取り出しやすい
オープンキッチンは、収納してあるものが一目瞭然に見えますので、どこに何が閉まってあるのかがはっきりとわかり、必要な時にすぐ取り出せ、またしまう時の手間もかかりません。
■家事の効率がアップする
取り出しやすく、しまいやすい。また整頓してしまえるというオープン収納は、料理や配膳の効率をアップさせてくれます。
オープン収納のデメリット
■乱雑に収納すると見栄えが悪くなる
オープン収納は、「見せる」収納であるため、食器や調理器具を納める時にはしっかりとした収納計画が必要となります。ただ食器や調理器具などを積み上げてしまうと見た目が悪くなり、また取り出しにくいものとなってしまいます。
■掃除の手間が増える
オープン収納周辺で料理をすると、油はねなどによって棚の中身が汚れてしまうことも。また棚そのものにも埃が貯まりやすくなるので、クローズド収納と比べるとお掃除の手間は増えてしまいます。
■地震などの揺れに弱い
クローズド収納は、地震などの際に扉が壁の役割をして中の食器などが飛び出ることを防いでくれますが、オープン収納はそうはいきません。そのため、収納物の落下防止のための工夫が必要となります。
キッチンにオープン収納を設けるポイント&アイデア
キッチンの背面にオープン収納を設ける際のポイント
キッチンの背面収納をオープン収納にする場合、便利なのがオープン棚。市販のラックやオープンタイプのシェルフを用いることもできますが、その場合既存のキッチンとデザインや色味、高さ・深さなどが合わなくなってくることもあります。
リフォームとしてキッチンの収納力や利便性を向上させるのであれば、オープンタイプの棚やカウンターを造作するのがおすすめです。
この時、収納棚やカウンターは腰の高さまでのものとすると、棚やカウンターの中に食器や調理器具などを収め、天板部分を調理などの作業スペースとして活用することができます。
なお、オープン棚を造作する場合、キッチン背面の壁にカウンターや棚を固定するための下地を入れる工事が必要となります。なお、棚やカウンターを造作するために壁などを工事する場合は、併せてコンセントを設けるための電気工事を一緒に行うと、キッチン家電を使う効率がアップします
吊り棚やウォールシェルフを用いたオープン収納リフォーム
カウンターや収納棚だけでは、「収納容量が心配」という方は、吊り棚やグラスハンガー、キッチン背面の壁の上部にウォールシェルフなどを設けることで、収納力をアップすることができます。
またオープン収納の場合は、キッチンカウンターの上にさらに吊り棚を設けるといったリフォームも人気となっています。
また、ウォールシェルフにはレールが設置でき、上下・左右に移動できるものも存在します。こうした棚を設置することで、収納するものや作業、家族の身長などに合わせて棚の位置を変えることができ、家事効率のアップが図れます。
なお、吊り棚の造作やグラスハンガーの取り付けには、場合によっては天井の工事が必要となることもありますので、ご依頼前にはこうした設備の工事が可能か、リフォーム業者に相談してみましょう。
リフォーム会社と一緒に、デザイン&機能性にすぐれたオープン収納を作ろう
キッチンオープン収納は、既存のキッチンに合わせたデザインやレイアウト、なによりお使いの調理器具や家族構成に合わせた収納計画が重要となってきます。
DIYでオープン収納を作って、後から「思った以上に収納力が低かった」「かえって家事がしにくくなってしまった」と後悔しないように、キッチンのリフォームに実績のあるプロに相談し、設備やキッチン全体のデザインを相談・検討しながら作り上げていきましょう。
キッチンにオープン収納を設ける際の費用
■キッチンの背面にオープンな収納棚・カウンターを設ける場合
オープンな棚やカウンターを造作する場合、壁の解体と補強・仕上げ材の設置、カウンターの造作、配線などの費用が必要になります。
これらにかかる費用は、15〜20万円ほど。ただし、棚やカウンターのグレードにこだわる場合は、ここからさらに費用がかかります。
■オープンタイプの吊り棚を設ける場合
キッチン背面やアイランドキッチンのカウンター上部に吊り棚を設ける場合、吊り棚の費用と、既存の天井の一部撤去、補強材の設置、棚の造作費用などがかかります。
これらにかかる費用は10〜20万円ほど。こちらも棚のグレードによって費用は増減します。
ナサホームのキッチン&オープン収納施工事例
■レンガタイルが効いたアメリカンスタイルのキッチン空間
「大人の秘密基地、アメリカにあるお洒落なカフェ」をテーマに、質感や割付にこだわったレンガタイルをキッチン空間全体に取り入れて、施主様がお考えのイメージを具現化しました。
■オープンな吊り棚を造作したナチュラルな雰囲気の対面キッチン
壁付のキッチンから対面キッチンに間取りを変更することで明るい空間にリニューアル。開放感を出しつつも収納できるようにオープンの吊戸棚を取り付けました。
■フレンチアンティークのお洒落なキッチン
中古物件ご購入に合わせ住まいの全体改修を行わせていただきました。キッチンは既製品のキャビネットに施主様が用意されたお洒落な取手を取り付けました。また、吊り戸棚はあえて付けず棚板のL型金具やキャビネットの取手で、オリジナルキッチンに仕上げました。
■異国情緒感じるLDKの家具のような対面キッチン
それまで壁付けだったキッチンを対面式に変更しました。窓からの眺望を楽しみ、インテリアの一部のように暮らしに溶け込んだ、理想のキッチンに仕上がりました。
まとめ
キッチンの「見せる収納」、カフェやレストランのようなすっきりとした収納を行うためには、事前のプランニングが不可欠です。ナサホームでは、年間約8,750件のリフォームを手掛け、その中で数多くのキッチンリフォームによってお客様の声に応えてまいりました。その実績、提案力を次は皆様のために。
キッチンの見た目や収納でお悩みの際は、ぜひ私たちにお声がけください。
リフォームに際して、「手持ちのお気に入りの戸棚や小物を用いたい」というご依頼も承っておりますのでご相談ください。