トイレの腰壁はどういった時に役立つの?
そもそも腰壁とは
腰壁とは壁や障子などの建具の下部に貼ってある板のこと。腰壁というように多くの場合腰から下、床から90〜120cmほどまでがその標準的な高さとなります。
この腰壁はさまざまな役割を果たしています。ひとつめは、意匠性(デザイン)をよくするという点、もうひとつは壁や建具を汚れや衝撃から守るという点、さらに近年では、腰より少し高い部分の厚い腰壁を取り付けることによって、高齢者や歩行に障害のある方が、歩行時の手がかりとして伝い歩くことができるという点にも注目が集まっています。
腰壁のメリット
■壁をきれいなまま長持ちさせられる
腰壁が汚れや傷から壁を保護するため、壁本体には傷がつきにくいので長持ちさせることができます。特にペットのいる家庭や小さな子どものいる家庭では、爪での引っかき傷やいたずら書きから壁を守れるためおすすめです。
■収納としても活用できる
腰壁部分には収納のための棚などを造作することもできるため、狭い部屋の壁際に収納を設けたいという場合に便利。取り出しやすい見せる収納などにも活用できます。
■汚れた場合は腰壁だけの取り替えが可能
腰壁が汚れたり傷ついた場合は、腰壁の部分だけを取り外してリフォームすることができるため、壁本体のリフォームよりもずっとコストを抑えて、お部屋の美観を保つことができます。
トイレに腰壁を設置するのがオススメな理由
トイレの壁際に腰壁を設置することによる一番のメリットはやはり、お掃除の手間の軽減。トイレの壁には便器から跳ねた水やアンモニアが付着します。中でも、床に近い壁の下部にはこうした付着物が多くなります。
防汚効果や抗菌効果のある素材を使った腰壁をトイレに用いれば、汚れを軽減、壁をこすり洗いして傷つけたりすることなく簡単にトイレのお掃除が完了します。またこうした腰壁の機能は臭いの発生を防ぐこともできるため、トイレ内の環境をより快適なものへと変えることができるのです。
さらに加えて、トイレの壁紙と腰壁の取り合わせによって、デザインに動きが生まれるのもポイント。おしゃれで機能的なトイレを実現するために、腰壁の設置はまさにうってつけの方法といえるでしょう。
トイレの腰壁リフォームのチェックポイント
メリットの多いトイレの腰壁。その素材や機能性にはどのようなものがあるのでしょうか。
トイレの腰壁に使われる素材
■木材
パイン(松)などの木材は、柔らかな温もりが感じられ腰壁の素材としても人気。価格も比較的安く、ニスなどで塗装することで汚れに強い効果を付与することも可能です。また、収納棚などを造作できるのも木材ならではの魅力です。
■樹脂パネル
プラスチックのような素材を使った腰壁パネルは軽くて湿気にも強いため水場であるトイレでの使用に最適。抗菌効果のあるものも多く、また施工も壁紙の上から貼り付けるだけと簡単なのが魅力です。
■シート素材
不燃素材のシートで、パネル素材と同じく抗菌や防汚などの効果を持つものが多いのが特徴。さらにシート素材のものはバリエーションも豊富で、トイレの空間にこだわりたいという方のニーズに応えるデザイン性にも優れています。
腰壁をトイレに設置する際の注意点
メリットの多いトイレの腰壁ですが、設置に関しては少し注意も必要です。
■埃が溜まることがある
腰壁と壁の間の継ぎ目を隠すために、押縁という部材を用いるのですがこの押縁の上に埃が溜まることがあります。
■デザインの決定が難しい
トイレの腰壁は壁の3方を囲む形で設置されます。壁紙とのデザイン統一やトイレを狭く見せないための色使いなどは、初めてリフォームされる方にはなかなか判断がつかないもの。こうした場合は、リフォーム会社の担当者に相談し、リフォーム後の様子がわかるような資料の提示をお願いすることで解決できます。
気になる費用&併せて行いたいトイレリフォーム
トイレの腰壁を実際に取り付けようと思った時に、どのくらいの費用や期間を見ておけば良いのでしょうか。
腰壁リフォームの費用
■木材を使った腰壁リフォーム:5〜10万円/期間:1〜2日
■樹脂パネルを使った腰壁リフォーム:6〜10万円/期間:1〜2日
■シート材を用いた腰壁リフォーム:5〜10万円/期間:1〜2日
トイレの腰壁のリフォームと併せて行いたいトイレ内のアレンジ
トイレに腰壁をつくるのであれば、併せてトイレのタンクや壁紙、収納なども併せてリフォームし、快適でデザインの統一が取れた空間を作るのがオススメ。
腰壁のリフォームと合わせて行う際のおおよその費用は下記のようになります。
■床を抗菌仕様のクッションフロアにする場合:費用2〜4万円/期間1日
■トイレ全体の壁紙張替え:費用約5万円/期間1日
■トイレの腰壁部分に、収納棚を造作:費用5〜15万円/2〜3日
■便器・タンクをスリムなものに変更:費用5〜25万円/2〜3日
ナサホームのトイレの腰壁を含むリフォーム事例
■2種類のクロスでレストルームをエレガントにコーディネート
お客様からご支給いただいたお気に入りの鏡を生かすべく、レストルーム内の内装にもこだわったリフォーム事例です。1枚のクロスを貼るのではなく、腰壁の上下に異なったクロスを提案し、デザイン性に配慮しました。
■タイル風クロスを使ったアーバンモダンなトイレ空間
全面改装に伴うトイレリフォームを行いました。腰壁部分にはタイル調のクロスを用いて施工。押縁によって腰壁と壁の境目を隠すのではなく、突きつけというまっすぐにクロスを貼り合わせる施工方法を選択。高い技術が必要とされますが、モダンでスタイリッシュな見た目を実現するためには最適であると判断し提案しました。
まとめ
汚れに強くデザイン性にも優れたトイレの腰壁。ナサホームでも設置をおすすめしていますが、腰壁だけのリフォームのご依頼は費用的にも少しもったいないと言えます。
ナサホームでは腰壁のリフォームも含めたトイレ全体の機能やデザイン改善の提案も承っております。
「そろそろトイレのリフォームが必要かな」と思ったら、まずは私たちにお声がけください!