洋間に続くふすま、すっきり安全にリフォームするには?

やや築年数の経ったマンションなどには和室タイプのものが多く、こうしたお部屋には襖(ふすま)によるしきりが施されていることが多いもの。 しかし、日本伝統の建具であるふすまも、長年使い続けていると次第に劣化したり、時には破けてしまうことも。さらに、和室と洋室が並んでいるタイプの住まいであれば、思い切ってふすまを取り払いリフォームしたと思う方もいらっしゃるかもしれません。今回はそんなマンションでの、ふすまのリフォームのお話です。 ふすまの張替えから大掛かりなリフォームまで、和の趣を生かす場合や、がらりと雰囲気を変える場合のふすまリフォームのポイントを詳しく解説していきます。


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マンション内のふすま、リフォームしてみませんか?

ふすまには大きく分けて3つの種類があります。一つは中に子骨が入った「本ふすま」。
もうひとつがベニヤ板などを用いた、丈夫な戸ふすま。さらにもうひとつが量産ふすまといわれるもので、段ボールや発泡スチロールを芯にしており、非常に軽いのが特徴。特に賃貸マンションなどで用いられるふすまには、量産ふすまが用いられていることが多いようです。

ふすまに起きる問題点

ふすまの寿命は10年ほど。ふすまの芯や使われているふすま紙によってその耐久年数は異なりますが、それでも以下のような時は、ふすまのリフォームを検討してみましょう。

■ふすまが大きく破けてしまっている
■日焼けや変色、シミなど見た目が悪くなってしまった
■ふすま紙が水分などを含んでふやけたり、たるんだりしている
■桟(さん)が歪んだり、ふすまの枠が歪んでしまい開閉できなくなった

この他にも和室を洋室へ変えたり、畳を取り払いフローリングにするといったリフォームを行う場合には、あわせてふすまの交換を行うことをおすすめします。

ふすまの張り替えリフォーム

まずは既存のふすまを生かして、ふすま紙を張り替えることでふすまを蘇らせる方法。ふすまのリフォームには「張替え」と「重ね貼り」があり、張り替えは既存のふすま紙を剥がして新たに紙を貼り直す方法で、これは本ふすまの場合に有効な方法です。

一方で、重ね貼りは戸ふすまや量産ふすまの場合に有効な方法で、既存のふすま紙の上から新たに紙を重ねて貼る方法です。

ふすまの張り替えリフォームの費用は?

ふすまを張り替える場合、その費用はふすま紙の品質によって大きく異なってきます。最高級品とされる本鳥の子と呼ばれるふすま紙を使った場合、その費用は1万円から1万5000円ほど、一般的な品質の新鳥の子であれば、1000円程度となります。ふすまの張替えを業者に依頼した場合、さらに作業費が必要となります。
また、近年ではふすま紙以外にも、アクセントクロスなどの壁紙をふすま紙の代わりに貼って、和モダンな空間を作るというリフォームも増えてきていますので、住まいの印象を変えたいという要望があれば、業者に相談してみるのも良いでしょう。

ふすまの張り替えはDIYでも行うことができますが、美しくピンと紙を貼るのは高い技術が必要となります。何度もやり直すよりは、リフォーム業者に相談する方が結果的にはお得と言えるかもしれません。

ナサホームでのふすま張替え施工例

ナサホームでも和室リフォームの一環として、ふすまはもちろん、畳やクロスの張替えを手がけています。ご要望に応じてアクセントクロスを使ったリフォームも承りますのでぜひご相談ください。

ナサホームでふすま張替えリフォーム施工例はこちら

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和室から洋室へ、ふすまを取り替えてドアにするリフォーム

住まいの印象を大きく変えたいという場合は思い切って、ふすまを撤去して新たにドアを設けるというリフォームのスタイルも考えられます。
和室を洋室リフォームするという場合もそうですが、畳を残してふすまを引き戸やドアに変えることで和モダンな空間を実現したいという場合にも、ふすまの変更は良い選択肢です。

洋室へと続く和室を変える際の注意点

ただし、和室を洋室に変える場合は、少しだけ注意が必要です。

マンションの和室を洋室に変える場合、防音性の高い畳などを撤去して、フローリングにすると防音基準が満たせなくなってしまうことがあります。そのため防音等級の高い複合フローリングなどによる防音リフォームが合わせて必要になることも。
この防音リフォームには20〜30万円程度の費用が必要です。

また、本項目の趣旨とは少しずれますが、リフォームを検討しているのが戸建ての場合は、梁や柱が露出している真壁という工法でお部屋が作られていることがあります。こうした場合は壁の下地を整えて真壁を洋室用の大壁に作り直す必要があります。このリフォームには50万円ほどの費用がかかります。

ふすまをドアや引き戸に変える際のポイント&費用は?

ふすまをドアに変える場合は、15〜20万円ほどの費用が必要です。リフォームの工程としては、ふすまの枠を撤去し新たにドアの枠を取り付けます。
また、ふすまを引き戸に変える場合、既存のふすまの枠を利用するのであれば、3〜10万円ほどの費用で可能。ドアの時と同じように、ふすまの枠を取り払い、あらたに引き戸用の枠をつけるのであれば、15万円ほどの費用を見ておく必要があります。

こうしたふすまの撤去&交換は、バリアフリーを考える上でも有効な方法。ふすまの枠を取り払って、段差の少ない枠をつくることでつまづきにくく、また車椅子などでの移動もスムーズな空間ができあがります。
ふすまを引き戸やドアに変えた場合、ふすまの時よりもお部屋の気密性が高くなるのもメリットです。隙間風でお部屋が寒いと感じる場合にも、ふすま変更のリフォームを検討してみましょう。

また、和モダンな空間づくりを目指すのであれば、ふすまや畳と合わせて、壁のリフォームも行うのも良いアイデアです。ちょっと古いお宅に多い、砂壁をアクセントクロスなどの壁紙に変えるとお部屋の印象も一変します。

ナサホームでの和室リフォーム施工例

ナサホームでは和室から洋室のリフォームはもちろん、既存のふすまや柱を生かしたリフォームも承っております。こちらは、和室の建具や柱を生かしたちょっとレトロな洋室へのリフォーム。着物が好きなお客様のご要望に合わせて、照明やアクセントクロスを用いて和洋折衷のデザインを検討。どこか懐かしい気持ちにさせる落ち着いた空間が実現しました。

ナサホームでの和室リフォーム施工例はこちら

 

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まとめ

ふすまは調湿効果もあり、また和の趣でほっと心を和ませてくれる優れた建具。
ふすま紙を張り替えて大切に使い続けるのは、住まいを住み継いでゆく上でもとても大切です。しかし、住まいの要望や家族のライフスタイルによっては、洋室であったりドアや引き戸の方が使いやすいというケースもあります。

普段お使いのふすまに張り替えの必要性や不便さを感じたら、まずはナサホームにご連絡ください。和の空間のリフォーム、演出は年間の実績数も約8,750件を誇る当社の得意とするところ。

皆様の住まいのご要望と合わせ、マンションや戸建て特有のリフォームの制限などもしっかりと考慮したうえで、デザインに優れ、暮らしやすい空間の提案を行ってまいります。