フローリングへのリフォームで和室を快適空間に

ゆったりと寝転んだり、直に座ったりくつろぎの空間としては最適な和室ですが、家族が高齢化してくると、だんだんと立ち座りが難しくなってくるもの。 特に車椅子などを利用される場合は、畳のお部屋よりもフローリングのお部屋の方が使い勝手が良くなります。 こうしたことから、家族の将来やバリアフリーを見据えた、畳→フローリングへのリフォームの需要が増えています。


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和室&洋室、それぞれのメリット・デメリットって?

家族のライフスタイルや家具などによって、和室&洋室にはそれぞれメリットやデメリットが生まれます。リフォームを検討する前に、まずは皆さんの理想や要望をまとめてみましょう。

和室のメリット&デメリット

和室の魅力はやはり日本的な情緒がある点、通気性もよく、寝室としても居室としても使用できる使い勝手も良いのが特徴です。特に畳であれば、直接その上に座ったり寝転んだりといったように住む方の快適性も高いものとなります。

一方でデメリットとしては、背の高い家具や椅子、机などを配置しにくい点。さらに畳や襖、障子を綺麗に使い続けるためには定期的なお手入れが欠かせない点。そして何より、立ち座りに大きな負担がかかる点が挙げられます。特に高齢の方にとっては、毎日の立ち座りは畳より椅子の方が楽なもの。また介護が必要になった場合、ベッドなどを畳の上に置くと畳が傷みやすくなってしまうのもマイナスです。

洋室のメリット&デメリット

一方洋室のメリットは、お部屋のレイアウトが和室よりも自由にできる点が挙げられます。また床がフローリングの場合は、お掃除の手間がそれほどかからず衛生的なのも良いポイントです。また、高齢の方が住む際には椅子が配置しやすいことから、立ち座りの負担が少なかったり、和室と違い敷居がないため、車椅子となった場合にも生活がなどを利用する際のバリアフリーがしやすいのも利点と言えるでしょう。
一方でデメリットとしては、フローリングに傷がつくと修復が難しい点、そして冬場などには足が冷えやすい点などが挙げられます。

介護やバリアフリーを考えるならフローリングが便利

風情のある和室は、高齢者にとって過ごしやすい空間のように思いますが、実は椅子やベッドを置きやすいフローリングの方が、生活の快適性は高いといえます。将来を見据えて、バリアフリーのリフォームを考えている方は、洋室へのリフォームも一緒に検討すると良いかもしれません。

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畳からフローリングに変える際のポイントとは?

畳の和室をフローリングに変える方法にはいくつかのスタイルがあります。

畳の部屋を全てフローリングの洋室にリフォームする場合

最も一般的なリフォーム方法として考えられるのが、和室の畳を全て取り払い、フローリングに変更する方法。この方法ではまず畳を外します。畳をはがした床は、他の部屋の床と比べて低くなりますので、床を底上げして周囲の床との調整を行います。その上で、フローリングを貼っていくのですが、この時フローリングの床材は、畳と比べて遮音・防音性が低いためお子さんやペットがいるというご家庭であれば、できる限り防音性の高いフローリング材を選ぶようにしましょう。

畳の部屋の一部をフローリングにする方法

洋室へのリフォームを考えているが、やはり和室の趣は残しておきたいという方であれば、和室の一部をフローリングにするという選択肢もあります。
この場合、リビングや居間に、畳のスペースを残してそれ以外をフローリングにしたり、といった方法です和室8畳のうち4畳分をフローリングにする場合の金額は15~20万円ほど。ただし他の部屋を取り込んだり、拡張したりといった工事を行う場合は、壁の解体などの大工工事・電気工事・内装工事と費用はアップするので注意が必要です。

畳の上からフローリング調のシートを敷く

賃貸マンションなどで、原状回復の必要がある場合は畳の上からフローリングマットを引くことで、洋間らしい見た目に変更することが可能です。この場合、費用は1万円〜と非常にリーズナブル抑えることができるのがポイント。
しかし、畳の上からシートをかぶせているだけなので湿気がこもりやすく、また重い家具などを載せた場合畳が沈んでしまうなどのデメリットがあります。

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和室をフローリングの洋室に変える際の費用って?

一般的な畳を取り外して床を作りフローリングを張っていくリフォームの場合、費用はお部屋の大きさにもよるのですが8畳間程度であれば、かかる費用は25〜30万円程度です。また、こうしたリフォームにかかる期間は数日程度と意外とスムーズに行えます。

考えなければならないのは和室の名残

畳をフローリングに変えると、どうしても部屋の中で浮いてしまうのが壁や天井、押入れといった和のテイストを残す内装。
使い勝手を考慮するのであれば、こうした内装も合わせて変更するとすっきりとした美しいお部屋が完成します。

和室の天井や長押のある壁をリフォームする場合、不要なものを撤去してさらにクロスを貼るのであれば、10万円〜20万円程度の費用が必要です。
また、これを珪藻土などの壁材にする場合は30万円程度を見ておくと良いでしょう。

和室や障子をドアにリフォームする場合の費用は10〜15万円程度。押入れをクローゼットに変更する場合は、15万円から30万円程度の費用が必要です。

トータルな手入れが必要な洋間リフォームはプロに任せるべし!

フローリングを張り替えたり、フローリングマットを引くだけの改修であれば、DIYでもできる可能性があります。しかし、将来的な快適さやバリアフリーや介護を考えた空間づくりを考えるなら、お部屋そのものをトータルにつくり変えることが大切です。

こうした住む方の思いを叶えてくれるのはやはりプロの知恵と経験。ナサホームでも既存の和室を洋室へと変えるリフォームを数多く手がけています。数多くの施工で培った、技術と経験を次は皆様のために生かしてまいりますので、畳の和室→洋室へのリフォームでお悩みの際はぜひ、私どもにご相談ください。

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まとめ

フローリングの洋室というと、若い世代が好む部屋のイメージがありますが、実際には高齢の方にも使い勝手のいい空間なのです。もちろん、慣れ親しみ、住み慣れた和室が心地よいという方も数多くいらっしゃるかと思います。
それでも、もし日々の立ち座りがなんだか大変だなと感じたり、皆さんのお父様やお母様の将来的な介護を考え始めようと思うのであれば、一度フローリングの洋室へのリフォームを考えてみてはいかがでしょうか?