木製サッシのメリットは? 失敗しない木製サッシにするリフォーム大公開

無垢のフローリングや柱など、木の温もりを感じさせるインテリアは素敵です。 そこにさらに加えたいのが木製サッシの窓。その意匠性の高さだけでなく優れた性能をしっかりと把握すれば、「木製サッシにして良かった」と後悔しないリフォームが実現できます。 今回は、木製サッシを採り入れたリフォームについて詳しくご紹介します。


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木製サッシは魅力的な建具


様々な素材がある窓サッシの中でも木製サッシはどのような特徴や性能を持っているのでしょうか。また、木製サッシが適している窓も調べてみました。

木製サッシの魅力

木が持つ温もりと風合いが心地よさを演出する木製サッシ。まずはその魅力を深掘りしてみましょう。
■高い断熱性能
アルミサッシと比べると木製サッシの断熱性能は格段に高くなります。サッシの主な素材別の熱伝導率(W/m・k)で見てみましょう。
・塩化ビニール: 0.18
・鉄: 40
・アルミニウム:210
・木: 0.12
木の熱伝導率は、アルミニウムの1750分の1という、驚異的に熱を通しにくい素材であることがわかります。冬は外気の冷気を、夏は熱気を通さない高い断熱性能を誇り、省エネ効果が期待できます。

■結露の心配なし
冬場、外気との温度差によって窓に発生する結露。カビやダニを引き寄せ、住宅建材の腐食を招く原因ともなります。
熱伝導率の低い木製サッシは、窓ガラスもペアガラスやトリプルガラスを採用していることが多いので結露の発生を防ぎます。

■大きな窓が造れる
素材の特性や強度により大きな窓の寸法には限界があります。例えばアルミなら幅2.6m、樹脂は幅1.8mまでしか製作できません。
ところが木製は4m幅を超える大きな窓でも可能。大開口の窓が製作できるのです。

■気密性能、防音性能にも優れている 
レバーハンドルだと回転と連動して複数箇所にロックが掛かり密閉します。高い気密性能があるということは同時に防音性能も優れており、音楽室やピアノ室などの遮音用窓にも使われます。

■実は火にも強い
木は燃えやすいと思われそうですが実は耐火性能は鉄やアルミなどの金属よりはるかに優れています。鉄は550℃を超えると強度が一気に低下してグニャッと曲がりますが、木は燃えても表面に炭化層が生じ、内部まで火が通りにくく強度も低下しないのです。

■木の温もりと美観性
木製サッシには自然素材である木の温もりを感じられ、洋風・和風問わず、 その優しい意匠性が建物の外観た室内などの美観を向上させます。

木製サッシに適した窓は?

木製サッシはどんな窓があるのでしょうか。種類別の特徴は以下ようになります。

ヘーベシーベ窓
大開口の窓で、レバーハンドルを回すと窓自体が持ち上がり、軽々と横へスムーズにスライド。引き違い窓、片引き窓なども木製サッシがあります。

開き窓
室外の左右方向に押し出して開きます。右もしくは左開きにする片開き窓、中央を押し出して開く両開きがあります。

上げ下げ窓
上下に窓が開き、木枠だとインテリアの魅力的なアクセントになる窓です。

すべり出し窓
窓枠に沿って動くタイプで、横すべりタイプ、縦すべりタイプがあります。

FIX窓
開閉しない固定窓のこと。通風はできないので、主に採光のために天窓やピクチャーウィンドウなどに使われます。

ドレーキップ窓
1つのハンドルレバーで内開きと内倒しの2つの開き方が選べる窓。

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木製サッシの設置で後悔する人、成功させる人


木製サッシが使われている窓の種類やメリットをたくさん列挙しましたが、反対のデメリットも少なからずあります。きちんと理解して後悔のないリフォームにしたいものです。

木製サッシは後悔する?

・価格が高い
大きな窓の木製サッシだと、ガラスも大きくなりその分コスト高になります。アルミサッシの数倍は予算が必要と考えておきましょう。
アルミサッシ:3万〜5万円
木製サッシ:6万〜30万円(ペアガラス使用)

・定期的なメンテナンスが必要
直射日光や風雨にあたって表面の塗装が劣化します。メンテナンスフリーのアルミサッシと違って、3〜5年に1回ほど定期的に再塗装する必要があります。
しかし丁寧にメンテナンスすれば100年以上もつと言われています。

・地域によって使⽤できないことも
防火地域・準防火地域では「防火認定を受けていない木製サッシ」は使用できません。でも、防火認定を受けている製品を選べば施工できます。

・開閉時の重さ
木製サッシは大開口が実現できる分、重くなります。ヘーベシーベ窓なら問題ありませんが、頻繁に開け閉めする場所でヘーベシーベ窓ではない大きな窓は避けたほうがいいでしょう。

それでも木製サッシリフォームを成功に導くポイント

木製サッシのメリットはデメリットを上回る魅力があるのですが、木製サッシにリフォームする決め手となる考え方、視点も述べておきたいと思います。

■交換するタイミングや劣化状況を考えて
住宅設備にはそれぞれ耐用年数や交換時期があり、窓サッシは20年〜30年と言われています。とはいえ、地震や台風などにより劣化が早く進んでいる場合もあるのです。
・窓が開閉しにくくなり、開閉時におかしな音がする
・サッシが歪んでいる
・窓ガラスにヒビが入っている
・結露が気になってきた
これらは耐用年数に関係なく、劣化による交換時期のサインと考えましょう。劣化を放置していると、浸水や腐食、カビ発生を誘発し、生活に悪影響を及ぼしかねません。

■防火対策として木製サッシを選択
木は意外と鉄やアルミよりも火に強いことは述べました。つまり、金属サッシより木製サッシ(防火認定済み)の方が火事による延焼を遅らせるともいえます。
万一の火災発生時に被害を最小限に抑えられると考えて木製サッシを選ぶのもいいでしょう。

■室内環境の快適性を向上させたいから
木製サッシに交換することで断熱性や機密性が上がれば、冷暖房費削減といった経済面にも貢献します。そして自然素材としての木の温もりがインテリアとしてもリラックスした雰囲気を創出します。
木製サッシは様々な面で室内環境の快適性を向上させると言えるのではないでしょうか。

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木製サッシの設置方法と費用&メンテナンス


木製サッシへのリフォーム費用の相場や長持ちさせるコツもお伝えしましょう。

木製サッシのリフォーム方法と費用の相場

窓のサッシの交換リフォームの工法は主に2通りあります。

・はつり工法(はつり:削ったり切ったりする意味)
既存の窓枠や窓ガラスを全て取り外すので周囲の壁も壊し、新たな窓枠を設置する工法です。大がかりな工事となりますが、窓のサイズを変えられます。
工事費用:10万〜50万円(窓の本体価格別)

・カバー工法 
既存の窓枠の上に、新しい窓枠を被せて取り付けるリフォーム工法。重ね張りとも呼ばれ、壁は壊さないので工期も費用もはつり工法より安価ですが、窓のサイズ変更はできません。
工事費用:10万〜20万円(窓の本体価格別)

◆木製サッシへのリフォーム費用の相場
工法費には工事費・廃材処分費・運搬費・諸経費等を含みます。

〈ヘーベシーベ引き違い戸(1,800×1,800)〉
本体価格:30万〜40万円
はつり工法:30万〜50万円
カバー工法:10万〜20万円

〈FIX窓(900×900)〉
本体価格:2万〜5万円
はつり工法:25万〜35万円
カバー工法:10万〜20万円

木製サッシの耐用年数とお手入れ方法

再塗装は、施工したリフォーム会社やメーカーへ依頼しましょう。また、普段のメンテナンスをこまめに行うことで長持ちするのは言うまでもありません。

・点検とお手入れ
ネジを締めたり、注油するなどしいて。窓の木製の取り付け部分、ガラス、戸車、締め金具、蝶番などを点検します。。ただし、植物油は使わないようにしましょう。
また、雨水を外へ排出する穴が、埃やゴミで埋まらないように気をつけましょう。

・お掃除
サッシの埃を掃除機やはたきで取り除いたら、水に濡らした布を固く絞って拭いてください。洗剤は必要ありません。

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まとめ

木製サッシの木の風合いは、室内はもとより外観のアクセントとしても住まいの表情を素敵な印象にしてくれます。メリットとデメリットをわかった上で木製サッシを選んでみたいとお考えなら、豊富な実績を持つナサホームにぜひご連絡をください。ご要望にかなうリフォームプランのご提案させていただきます。