間取りを大胆に変更!壁の撤去リフォームの費用相場や注意点は?

室内空間を広くしたいと考えている方は、リフォームで壁の撤去を検討してみてはいかがでしょうか?ひとつの壁を撤去するだけでも、空間の印象が大きく変わります。 ただ、壁を撤去するうえで気になるのは費用相場や撤去しても安全面に影響しないのかということでしょう。 この記事では、リフォームで撤去できる壁の種類や費用相場、リフォームする際の注意点についても紹介します。


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リフォームで撤去できる壁とできない壁について

リフォームで壁を撤去することによって、空間を広げ間取りを大幅に変更できますが、すべての壁を取り除けるわけではありません。

どの壁にも、部位や場所によっては建物を支えたり、電気の配線を通したりと、さまざまな役割があります。

この項目では、撤去できる壁やできない壁について解説していきます。

撤去できる壁

「内装壁」といわれる、部屋と部屋の間にある間仕切り壁は撤去することができます。撤去工事が容易な軽量の石膏ボードや合板などの素材が使用されているためです。

このような壁は、撤去しても建物の耐久性などに影響がありません。

しかし、下地に筋交いが組まれていたり、太い木材で補強がなされていたりするときは注意が必要です。

この場合、壁自体が軽量な素材であっても、建物の耐震性や耐久性を高める役割を担っているため取り除くことができません。

撤去できない壁

「構造壁」と呼ばれる建物を支える役割のある壁は撤去できません。

その名のとおり構造上に必要な壁で、柱的な役割を担っており、耐震性や建物本体の強度に影響しています。撤去すると建物の倒壊を招く恐れもあり、壁自体に穴を開けることやビスを打ち込むこともできません。

撤去できるか見分けるポイント

壁をコンコンと叩くなどして簡易的に確かめる方法は一般的にも知られているでしょう。

見分けるポイントは、音の高さや鈍さです。

ゴツゴツと鈍く低い音がする場合はコンクリートや鉄骨部分であることが多く、撤去できない構造壁と考えられます。

逆にコンコンと軽く高い音、中が空洞のような音がする場合は、撤去できる石膏ボードの内装壁である可能性が高いと考えられます。

とはいえ、素人が撤去の可否を判断するのは難しいため、あくまで判断の目安として試してください。

実際に工事する際は、専門の業者に診断・見積りを依頼して、プロの判断に任せることをおすすめします。

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壁撤去リフォームの費用相場

ここからは、リフォームで壁を撤去する際の気になる費用相場についてお伝えします。

壁の撤去のみであれば10万円弱で済む

壁の撤去費用の相場を表にまとめていますのでご覧ください。

壁撤去リフォームの費用相場

リフォーム内容 費用相場
電気工事なし 電気工事あり
壁撤去のみ 5~6万円 11~13万円
 壁撤去+引き戸設置 20〜25万円 30〜36万円

 

実は、壁を撤去する作業は1日で終わることも多く、意外とリーズナブルに感じる方も多いのではないでしょうか。

壁の撤去に加えて、コンセントの撤去などがあると電気工事が追加で必要です。

費用の差額は5万円程度必要ですが、作業範囲により費用と日数が変わるため、状況によっては相場よりも高額になることもあります。

また、空間を適宜分けて使いたい場合は、壁の撤去後に引き戸を設置する方もいます。

その際は、引き戸の商品代だけで10万円以上かかるため、設置費と合わせて20~25万円ほど必要です。

壁の撤去以外に、別途必要となる費用について

今までお伝えしてきた相場は、あくまで壁を撤去する費用のみに焦点を当てたものです。

撤去後は、追加で内装リフォームなどが必要になることもあるため注意してください。

例えば、壁の撤去後に周囲の壁や天井、床の貼り替えなどのリフォームも合せて行うことが多くあります。
これは、壁の撤去後に壁紙の剥がれや崩れが残ることが多く、見た目が気になることで、内装のリフォームを同時に行い、見た目も美しく快適な空間にしたいと考える方が多いためです。

また隣り合っている部屋との一体感をもたせるために、補修や壁紙、床材のコーディネートも必要な場合があります。

これらのように壁の撤去リフォームには、付随して周辺の部屋のリフォームも追加で行うことが多くあります。

最終的な全体のリフォーム費用の内訳は、職人の人件費、材料費、補修費などで決まるため、見積りの際はこのような費用も含まれているか確認しておきましょう。

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壁の撤去をする際の注意点

ご自宅の壁が撤去できる壁なのかどうか、見分けるポイントをお伝えしてきました。壁の撤去をする際に注意すべきこととは何があるのでしょうか。

マンションで壁の撤去をする場合

5階建以上のマンションは、柱と梁(はり)で建物を支える構造になっているのが一般的で、室内の壁は撤去できる部分が多いです。

そのような構造から、壁を撤去するリフォームを検討する方も多いと思われますが、マンションでリフォームを行う場合は、管理人に相談する必要があるため注意してください。また、事前に契約書や管理規約を確認しておくと良いでしょう。

コンセントなど電気系統の埋め込みがある場合

撤去したい壁の近くにコンセントなどがあると、電気系統の移設など電気工事士による追加の作業が発生します。

事前に複数の工事の組み合わせが必要になるのかを確認し、あらかじめ電子機器や家具類などの配置をイメージしてコンセントや照明のスイッチなどの移設場所を決めておくと良いでしょう。

コンセントや照明のスイッチなど重要な配線が多いほど、単純な解体よりも追加費用が発生することが多くなります。

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壁撤去を組み合わせたリフォームの事例を紹介

壁を撤去したリフォームについて、よりイメージしやすくなるように事例をふたつ紹介します。検討中の方はぜひご参考にしてください。

壁を撤去し、開放感のある収納付きの対面キッチンに

キッチンとリビングを仕切っていた壁を撤去し、開放的な対面キッチンにリフォームした例です。

施工前も対面型のキッチンでしたが、開口部からリビングの様子は見えるものの、上部の棚があるぶん壁が空間の大部分を占め、圧迫感を感じやすいように見受けられました。

リフォームで壁を撤去したことでリビングが見渡しやすく、お子様の様子も安心して見守れるようになっています。

カウンターの高さも調整し、より広々とした空間を感じられるようにしています。

コンロ前の油の飛び散りが気になるため、耐熱ガラスを取り付けることによって開放感を残しつつ安全性や衛生面に配慮しました。

マンションのキッチンの事例について詳しくはこちら

和室と間仕切壁を撤去して風通しの良い大空間リビングへ

元々はリビングと二間続きの和室がそれぞれ仕切られていた状態で、やや閉塞感のある印象の空間でした。

そこでリビングと和室の間仕切りを撤去して、広くて風通しの良いリビングを目指し、自然光差し込むゆとりのあるレイアウトに仕上げています。

二間の和室のひとつはリビングの一角の寝室へと変更し、スモークのかかったスライディングドアを使用することで開閉を自由にしてプライバシーにも配慮しました。

照明は配置やレイアウトを自由に変更できるようダクトレールを設置しています。これによって、家具類の模様替えにも合わせたレイアウトが行えるようになりました。

施主様がアンティーク雑貨をコレクションされているとのことで、相性の良い壁紙や色味をコーディネートしています。

施主様のこだわりが詰まった、開放的で快適な空間が広がるリビングへと生まれ変わりました。

この事例のように、リフォームは快適な暮らしをするためだけではなく、施主様の想いを実現することも重要です。

マンションのリビング拡大の事例について詳しくはこちら

各部屋の壁を撤去し、広々とした大空間のLDKへ

キッチン、ダイニング、リビング、和室の4室を広いLDKにリフォームした例です。
各部屋の壁を撤去し、構造上どうしても抜けない柱のみデザインとして残し活用しています。

以前は、壁付けキッチンでしたが、リビングダイニングを見渡せる対面キッチンにしています。
また、手元も隠せるように腰壁のみ作り、空間を遮らないようにしています。

広々とした大空間のLDKへの事例について詳しくはこちら

多くのリフォーム会社がありますが、ナサホームなら施主様のこだわりや想いにも応え、暮らしに最適なプランをご提案できます。

創業以来約62,000件、年間約7,750件の施工実績があり、20年以上積み重ねた経験と技術力で多くの要望にも対応が可能です。

お悩みやお困りごとにも丁寧な対応を心がけており、担当者の質の高さにも自信があります。もちろんご相談は無料です。

ショールームは駅近でアクセスも良いため、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

まとめ

今回は壁の撤去リフォームについて解説しました。

建物の耐震性・耐久性に関係している壁もあり、すべての壁が撤去できるわけではないため注意が必要です。

安全で最適なリフォームをするためには、信頼できる会社を選ぶことが重要になります。リフォームを検討中の方は、ぜひナサホームにお問い合わせください。