出窓は本当に必要?
住まいのインテリア・エクステリアとして素敵な美観を実現できるものの、その機能性にはやや難のあるエクステリア。そのメリット&デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
出窓のメリット&デメリット
出窓には、採光に優れているだけでなく、居室の空間に奥行きを出すことができたり、収納や観葉植物を育てる場所としても使えるなどさまざまなメリットがあります。
しかし、その反面、出窓部分の断熱性が低く、夏は熱気がこもりやすく、また冬は冷気がたまり結露が生じやすくなります。風の強い日は出窓に風が当たることで大きな風切り音が生じて、室内に響き渡ることもあります。
このほか、出窓がせり出している方向が道に面している場合などは、人目につきやすく、プライバシー上の問題が生じることもあります。
出窓をなくしたいという方も、「冬に結露で水がたまり出窓の周囲にカビが生えてしまった」、「夏に熱気が部屋の中にこもる」というお悩みを持っている方が多いようです。
出窓をなくすリフォームとは?
出窓が不要となった場合、考えられるリフォームの方法は2つ。
ひとつは「出窓を普通の窓に変更してしまう」、もうひとつは「出窓を撤去してその部分を壁にしてしまう」。このそれぞれリフォームのポイントについて解説します。
出窓を普通の窓に交換する
出窓を撤去してそこに新たに窓を設ける場合、まず出窓のサッシ周りの外壁をカットし、新しい窓用のサッシを取り付けることで変更が可能です。
ただし、出窓のサイズによっては交換が行えないこともありますので、まずはリフォーム会社の担当者に連絡して、現地調査を依頼してみましょう。
また、窓の開閉をしなくて良いという場合は、撤去した窓枠部分をはめ殺し
の窓にすることもできます。このはめ殺しの窓にする場合は費用が抑えられ、外壁と窓の境目も自然な仕上がりとなります。
後々、はめ殺しの窓部分を含めて外壁のリフォームを行う予定がある場合はこの方法がコストや美観面からもおすすめです。
出窓を撤去して壁にする
出窓を撤去した部分を外壁で埋める場合は、まず室内から窓のサッシを外して開口部に下地を作り、断熱材を入れてベニヤ板や石膏ボードなどで塞いでいき、窓枠跡に壁紙を貼って見た目を整えます。
室内の施工の後、外壁がモルタルなのであれば、開口部をボードで塞ぎ、モルタルを塗った上で外壁塗装をしてリフォーム完了となります。
なお、外壁にサイディングを用いている住まいであれば、開口部分に構造用合板をはり、サイディングをその上から張り、防水コーキングを行うという流れになります。
この出窓を壁にしてしまう方法ですが、窓を外した部分と従来の外壁・室内の壁に、風合いの違いが生まれてしまうという欠点があります。
出窓を撤去して壁にするリフォームを行う際は、できれば外壁や居室内の壁全体をリフォームするタイミングで行うと良いでしょう。
出窓を撤去せずにリフォームする場合
「出窓に起こる問題に悩んでいるが、インテリアとしては気にいっている」という場合は、出窓部分を残したまま機能性を高めるリフォームを行うという選択肢もあります。
夏の日差し対策であれば、シャッターやブラインドを取り付けることである程度軽減か可能です。また結露や寒さ対策であれば、二重窓や二重サッシを取り付けたり、断熱性の高いエコガラスなどに変更する方法も考えられます。
出窓をなくすリフォームにかかる費用とは?
サッシなどの撤去や外壁工事など、やや大掛かりな工事が必要となる出窓のリフォームですが、実際に行った場合、費用はどのくらい必要となるのでしょうか。
最初に押さえておきたい足場の費用
住まいの上層階にリフォームしたい出窓がある場合や、出窓を撤去した後の外壁全体をリフォームする場合は、足場を組む必要があります。こうした場合はリフォーム費用に加えて、足場を組む費用として15万円~が必要となります。
出窓を窓にする場合の費用
出窓を窓にする方法を取る場合のコストは、工事費用とサッシの費用を合わせておおよそ15〜20万円程度となります。ただし、窓を2重窓にしたり断熱性の高いものを選ぶなど、機能を追加する場合はさらに費用が上がります。
出窓を撤去して壁にする場合の費用
出窓を取り払い壁にする場合は、内装工事と外壁工事・塗装の費用が必要になってきます。その総額はおおよそ15〜30万円程度。
出窓の撤去と、内装工事の費用は5〜15万円。さらにモルタル壁の場合は、ボードの材料費や左官費用、壁の補修費用で10〜15万円程度必要です。ただし、外壁全体を塗装する場合は費用が大きく異なります。
外壁がサイディングの場合は材料費と工事費、コーキングの費用で5〜10万円程度必要です。
出窓を撤去せずにリフォームする場合
出窓を残し、ガラスやシャターなどで機能性の向上を図る場合、二重サッシを設置するのであればリフォーム費用は8〜10万円程度。雨戸やシャッターを取り付けて、遮光性やプライバシーの保護をするのであれば、6〜15万円程度がリフォーム費用となります。
まとめ
出窓をなくすためのリフォームは、大掛かりな工事が必要なものとなりやすく、気軽にDIYなどで行うことはできません。
外壁の塗装なども行うため、工事に際した近隣への配慮なども考慮すると、やはりプロに任せるのが安全で確実です。
また今回の記事では、出窓をなくすリフォームのオーソドックスな費用をご紹介していますが、出窓の形状や高さ、大きさなどによって取るべき工事方法や費用は大きく変わってきます。まずはリフォーム会社に相談して、見積もりを算出してもらうとリフォームの準備がスムーズに進みます。
大阪を中心に関西一円で、年間8750件のリフォーム施工を行うナサホームにご相談いただければ、出窓の撤去のプランだけでなく、出窓を残して行うリフォームや、出窓とともに外壁全体を一新するリフォームなど、皆様の住まいの現状やご家族様の要望に応じた、提案を行わせていただきます。
「出窓をなくしたい」「出窓の問題を解決したい」という皆様、まずはお気軽にお問い合わせください。