トイレ掃除がもっと簡単に!フチなしトイレリフォーム

トイレのリフォームを考える際、最初に思いつくのは便器の形状。 近年では、便器のフチがフラットになったいわゆる「フチなしトイレ」製品が数多く販売されています。このフチなしトイレですが、従来のフチのあるトイレと比べどういった点が優れているのでしょうか。また、リフォームにおいてこのフチなしトイレを選ぶことにメリットはあるのでしょうか。2つのトイレの形状に関して、徹底比較するとともに、リフォーム方法や費用に関しても詳しくお伝えしてまいります。


この記事は約6分で読み終わります。

フチなしトイレの魅力って?

まずはフチなしトイレの仕組みやそこから生まれる魅力について知っておきましょう。

フチなしトイレとは

「フチなしトイレ」とは陶器でできた便器の周囲にフチがないタイプのものを指します。
そもそも従来のトイレに存在していたこのフチには、便座やそこに座る使用者の体重を支えるという役割を持っている他、水を流す際の水流に勢いを与えるという役割を持っています。このフチは内部に折り返されるような形状になっているため、便器の中に入っている排泄物や水の飛び跳ねを防ぐという役割も果たしています。
一方フチなしトイレはこのフチをなくしたもので、従来よりも後方から水流を発生させるための水を渦を巻くように流す機能を備えており、これによってフチがなくても十分な洗浄力を確保したものです。さらに、フチをなくしたことですっきりとした見た目と、洗練されたデザインを実現しています。

毎日の掃除の効率で選ぶならフチなしトイレがおすすめ

一見するとメリットばかりのようなトイレのフチですが、大きなデメリットも存在していました。このフチ部分は便器内の飛び跳ねを受け止める一方、外からは裏側を確認することが非常に難しくなっており、掃除を行なっても十分に汚れを除去できていないことが多かったのです。
フチなしトイレはこのフチをなくしたことで、掃除の手間を大きく軽減。ブラシや雑巾などで拭き取るだけで便器をすっきりときれいにすることができるようになっています。
そのためフチなしトイレは、日々のトイレ掃除が手間だと感じている方や常にトイレの中を清潔に保っておきたいという方にとっては非常に便利なトイレということができます。

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結局のところフチなしトイレは選ぶべき?

実はフチなしトイレにもデメリットが

フチがあるトイレにはいくつかのデメリットがありましたが、フチなしトイレにも注意すべきポイントがあります。
そのひとつが「尿ハネがしやすい」という点。フチがない分、便器の中から跳ね返ってきた尿や水がフチに受け止められず、外にハネ出てしまうことがあります。
また、水流もフチがあるタイプのトイレと比べてやや弱い傾向にあります。

フチなしトイレはこんなご家庭におすすめ

いくつかデメリットはあるものの、フチなしトイレは正しく使い、こまめにメンテナンスをすることができれば非常に有用なものです。下記のようなご要望やご利用方法ができるご家庭であれば、問題なくお使いいただくことができるでしょう。

■簡単でも定期的にトイレ掃除ができるご家庭
■小用であっても便座に座ってできるご家庭
■トイレをすっきりときれいに見せたいご家庭

フチなしトイレへの交換リフォームの方法は?

現在フチのあるトイレをお使いのご家庭でも、新たにリフォームでフチなしトイレに交換することができます。
基本的に便器の種類は違っても交換方法は従来のトイレ交換と同じで、まず止水栓を閉め、既存のトイレタンクから水を抜き給水管を外します。続いてウォシュレットや便座を外し、タンク・便器を撤去。さらにこのとき排水ソケットも併せて撤去します。便器が外れたら床のフランジや排水アジャスター・排水ソケットを設置し、そこにフチなしトイレと便座周りの設備、新しい止水栓を取り付け、給水管を接続し、止水栓を開いて水が流れるかチェックしたら、交換は完了です。

プロが作業をした場合、数時間〜半日程度で作業は終了しますが、いくつかの技術が必要なポイントがありますので、簡単そうだからとDIYで作業せず必ずリフォーム会社のスタッフに相談し、作業を任せるようしてください。

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フチなしトイレと合わせて快適なトイレにリフォームしよう


では実際に、フチなしトイレに交換する場合に必要となる費用はどの程度となるのでしょうか

フチなしトイレ交換リフォームの費用感

トイレ交換に必要な作業費用は4〜5万円程度。フチなしトイレの本体価格が8〜25万円程ですので、13〜30万円程度が一般的な相場となります。
ただし、トイレの本体グレードによってはこれよりさらに費用がかかることがありますので、まずはカタログやリフォーム会社の資料などを見ながら予算計画を立てていきましょう。

フチなしトイレと一緒に選びたいトイレのオプション

フチなしトイレには、いくつかのデメリットが存在します。しかし、トイレ交換時に下記のようなリフォームも併せて行うことで、このデメリットを感じにくくなりますので、併せて施工することを検討しても良いかもしれません。

■壁をサニタリーパネルに
水回りに用いられることが多いサニタリーパネルを壁面に使用することで汚れが壁面につかず弾かれるため、水拭きなどで簡単に汚れが取れるようになります。

■床をクッションフロアに
樹脂素材を使ったクッションフロアを採用することで、床にはねた水分や汚れが床に染み込みにくくなりお掃除の手間が軽減されます。

■トイレの壁面に腰壁を設置
腰壁を用いることで、飛び跳ねた汚れが落としやすくなります。この時の腰壁も樹脂素材のものがおすすめ。また万一汚れが染み付いてしまった場合でも腰壁のみの変更で済むため、お手入れにかかるコストも低減できます。

ナサホームの施工事例

■フチなし形状のTOTOピュアレストでお掃除がしやすいトイレ

手洗い付のTOTOピュアレストQRを施工しました。TOTOの便器はフチなし形状になっているため、従来よりお掃除がしやすくキレイが長続きします。便座はアプリコットFA1にし、使いやすいトイレになりました。

この施工事例の詳細はこちら

■超節水のピュアレストQR

全体的に白基調にまとめ、やわらかく明るい雰囲気になりました。ピュアレストQRはフチなし形状&トルネード洗浄に加え、セフィオンテクト(ツルツルの陶器面)により、少ない水量で効率よく汚れを落とします。本体周りも凹凸がないため、お掃除が楽になりました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

フチなしのトイレは正しく使い、お手入れをすることができれば非常に使い勝手が良いもの。またそのすっきりとしたデザインは、トイレの空間をより広く美しいものに魅せてくれます。ナサホームでもこれまで多くのお客様に、フチなしトイレの交換・リフォームを提案してまいりました。その実績をもとに、現在トイレ交換をお悩みの方にも、ご要望に従った最適な提案をさせていただきます。もちろんフチのある従来の便器への交換なども承っておりますので、ぜひご相談ください。