今の住まいの駐車場を拡張・増設するには?

家族の構成が変わるに従って住まいはリフォームしていくもの。 当然、自家用車を置いたり訪問したお客様の車を止めるための駐車場スペースも、家族の構成や暮らしのニーズに従って変化させていく必要があります。 ただし、駐車場のリフォームというとその方法や依頼の仕方がピンときていない方も多いのではないでしょか。そこで、今回はもう一台分駐車場が欲しくなった場合や使用していない駐車場スペースを有効活用する場合などの、リフォームの手順や方法についてご紹介してまいります。


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もっと便利に機能的に駐車場をリフォームしませんか?


まずは既にある駐車場にスペースや機能を追加して、より多くの自動車を停められるようにしたり、便利に使えるようにするためのリフォーム方法についてご紹介。

もう一台分駐車場がほしい場合に必要なスペースは?

ご夫婦それぞれが自動車を使用したい場合、特にお子さまの成長に伴い、学校や習い事などの送迎が必要になって、複数台自家用車がほしくなるということは少なくありません。
ただし、住まいの駐車スペースは1台のみ…。そんな時は、塀などにに手を加えることで、駐車場の増設リフォームを行う方法がおすすめです。

一般的なご家庭で使用する普通乗用車を止めるためのスペースとしては幅2.5m×長さ5.0mほどのスペースが必要です。ただし、運転席側に壁があったり、大型の自動車を停めるという場合は幅3m×長さ5.5mほどのスペースが必要であると言われています。

駐車場のスペースを確保する方法

駐車場スペースを確保するための一般的な方法は、「庭の一部を駐車場にリフォームする」「玄関のアプローチや階段部分、フェンスなどを撤去したりデザインを変更してスペースを作る」「門柱や門扉の幅を広げたり撤去して、ゆとりを確保する」というもの。

■庭の一部を駐車場にリフォームする
庭に十分なスペースがあり、かつ庭が車道に面している場合は比較的簡単に駐車場スペースが出来上がります。まずは庭木やフェンス、塀などを撤去して空間を確保し、地面に砂利やアスファルト・コンクリートを敷いて床を作ります。さらに必要であれば隣家との境界にフェンスなどを新たに設置したり、盗難防止のための門扉などを設置すれば、駐車場の完成です。

■外壁やアプローチを撤去して駐車場にリフォームする場合
玄関先に塀を設けていたり、前庭があったり、アプローチを設けている場合はこれらを撤去することで駐車場に変えることができます。この場合も、あらかじめ駐車するために必要スペースを割り出し、その面積を確保できるよう塀や庭木・アプローチ周辺の階段やフェンスなどを撤去します。その後は、庭と同じく床に砂利やモルタル、コンクリートを敷いて床を作れば駐車場スペースが出来上がります。ただし、住まいの顔である玄関先に駐車場を設ける場合は、駐車場から玄関への動線や車道からの住まいの見え方を整えるため、動線設計やエクステリアによる装飾や目隠しなどが必要になる場合もあります。

■門柱や門扉の幅を広げたり撤去してゆとりを確保する場合
外壁や塀・フェンスなどを撤去せずとも、既にある駐車場周辺の門扉や門柱を撤去することでゆとりを設け、さらにまた、角度をつけて停めるようにしたり、止める方向を変えることで、2台分のスペースが確保できるのであれば、リフォームによって比較的短期間で駐車場を手に入れることができます。

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駐車場の種類・設備を選ぼう


上記で紹介した駐車場は、野天タイプのものですが、大切な自家用車を雨や風・盗難から守るのであれば、駐車場リフォームのタイミングに合わせて設備の増設を考えてみましょう。

駐車場の種類

■オープンスタイル
屋根のないタイプの駐車場は当然施工費用や作業日数も少なくてすむのがメリット。この場合でも、チェーンポールや門扉、フェンスなどを駐車場周辺に設置することで防犯対策が可能です。

■屋根(カーポートなど)のあるスタイル
雨や風、落下物や紫外線から自動車を守るのであれば、カーポートを設けるのがおすすめ。
カーポートがあることで車が汚れにくくなり、洗浄の回数が減るほか、雨の日などはドライバーやご家族様が、雨に濡れずに車と家の間を行き来することができます。ただし屋根のある駐車場でもやはり防犯対策は必要です。また、屋根があることで駐車場が建ぺい率計算の対象となるということも考慮しなくてはなりません。

■ガレージ
屋外の環境から車を守り、防犯対策も十全に講じるのであればガレージの設置が最適。
電動シャッターなどをつければ、雨の日でもスムーズにガレージへ車を入れることができます。ただしこちらも、建ぺい率計算の対象となるほか当然のことながら、他2つの方法と比べて施工日数やコストがかかってしまいます。

防犯対策や車の出し入れを快適にする設備・施策

■床は剥き出しの地面ではなく、コンクリートなどを敷設する
駐車場の地面の土が露出しているとタイヤや靴などに土が付着し、車内や玄関などを汚してしまう可能性があります。駐車場の地面には、玉砂利やコンクリート、モルタル、玄関先であればレンガなどを敷いて、利用しやすいように心がけると良いでしょう。

■チェーンポール
屋根や壁のない駐車場で人気高いのがチェーンポール。特に地面に埋め込むタイプは撤去されにくいため、車の盗難や駐車場が空いている時の違法駐車を効果的に防いでくれます。

■門扉
ガレージであればシャッターを下ろすことで、車庫内への部外者の侵入を防ぐことができますが、屋根がない駐車場やカーポートの場合は門扉を設けることで、こうした侵入を防ぐことができます。引き戸や開き戸のタイプが人気ですが、コストを抑えるのであれば伸縮式のゲートがおすすめです。

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駐車場をリフォームする際の費用


駐車場のリフォーム費用は既存の外構や庭の造作によって大きく異なります。ここでは一般的な費用の目安を掲載します。実際にリフォームを依頼される際は、必ず事前にリフォーム会社に現地の確認と見積もりをお願いするようにしてください。

駐車場リフォームの概算費用

駐車場のリフォームの費用は
庭木の撤去:3〜5万円(1本)
塀・ブロック壁の撤去:5〜10万円程度
コンクリート・モルタルの敷設:1㎡あたり1.5〜2.5万円
カーポートの設置:20〜50万円
ガレージの設置費用:50〜100万円
チェーンポール設置費用(埋没式):10〜20万円
伸縮式ゲートの設置費用:15〜30万円

駐車場リフォームの際に利用できる補助金

■ブロック塀等撤去にかかる補助金
駐車場の設置にあたり、外構のブロック塀を撤去する場合は各自治体が設けている倒壊防止などを目的としたブロック塀の撤去にかかる補助金を申請できることがあります。
申請期間などは地方自治体により異なりますので、リフォーム前にお住まいの自治体に相談しておきましょう。

■民有地緑化助成制度
駐車場の周辺に植木を作るなど緑化を検討する場合は、民有地緑化助成制度を申請できることがあります。こちらも申請方法や期間が自治体によってことなるため事前に調べておきましょう。

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まとめ

駐車場リフォームは、既存の外構や庭の状態に大きく左右されるため、リフォームのプロのアドバイスを受けながら行うのが最適。ナサホームでは、ご家族様の要望やご予算に合わせて、駐車場のリフォーム方法を提案させていただきます。
まずはお話だけでも結構ですのでお気軽にご相談ください。