屋外の汚れは屋外で落とす。スロップシンクリフォームのすすめ。

アウトドアアクティビティや家庭菜園などの流行によって、近年その利便性に注目が集まり始めているスロップシンク。屋外での活動でのお悩みを解決してくれるこの設備について、メリットやデメリット、さらに実際に設置する際に必要となる費用や、設置時や使用時の注意点などについて、詳しくご案内してまいります。


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意外と便利!スロップシンク


まずは、スロップシンクがどのようなものか、また設置することでどういったメリットがあるのかについてご紹介してまいります。

スロップシンクとはどのようなもの?

スロップシンクは、主に清掃用途を目的とした底の深いシンクのこと。主に屋外に設置されることが多く、日本でもレストランの厨房や多目的トイレなどの水回りに設置されることがあります。また、近年では一般の家庭でもお庭周りや玄関先などに設置するという方が増えています。

スロップシンクのメリット

では、一般的な住まいにスロップシンクを設置するとどういったことができるのでしょうか。

■家に入る前に汚れたものが洗える
スロップシンクは底が深いため、大きめのバケツなど様々なものを中に入れて使用することができます。例えば家庭菜園で使用した農具や長靴、お子さんが学校で使用した運動靴や上履きなどの洗濯もスロップシンクでできるため、家の中に泥や汚れを持ち込むことなく、洗浄することができます。また、ペットがいるご家庭では散歩から帰ってきた時の足の泥落とし、小型犬であればスロップシンク内でシャンプーなども可能です。通常こうした水を使う作業を、洗面所や浴室などで行っていた方にとっても、体を清める場所と汚れを落とす場所を明確に分けられることは大きなメリットとなるでしょう。
また近年では、家に入る前にしっかりと屋外のスロップシンクで手指を洗うことができるので住まいの中に有害なウイルスや菌を持ち込みにくくするというメリットもあります。

■屋外の水を使う作業に便利
ガレージ脇にスロップシンクを設ければ、そこからホースを伸ばして自動車やバイク、自転車、アウトドアグッズなどの洗浄が行えます、また、家庭菜園や植物の多いお庭をお持ちのご家庭であれば、庭木などへの水やりもより効率良く行うことができます。
他にも玄関先や外構・外壁などの洗浄にもスロップシンクは活躍します。

スロップシンクデメリット

反面、スロップシンクを設ける上で気をつけなければならないこともいくつか考慮しておく必要があります。

■デザイン性にはあまりこだわれない
スロップシンクは底の深い形状であり、また製品としての種類が少ないため、デザインやバリエーションはある程度限られてしまいます。特に住まいの外観にこだわりのある方は、スロップシンクを配置することで、景観を損ねることがないか注意しましょう。

■設置にはある程度の空間が必要
スロップシンクは一般的なシンクと比べてやや大きめなものとなりますので、お庭に続くアプローチやガレージ付近に設置することで、人の往来を妨げないか、またスムーズに水を使うことができるかどうか事前に確認しておく必要があります。

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スロップシンクがあると便利な住まいって?


では実際に、スロップシンクを設置しようと考えた場合、住まいの動線などを考えるのであればどこに設置するのが得策なのでしょうか。また設置に関してはどのくらいの費用を見ておけば良いのでしょうか。

スロップシンクの設置場所


スロップシンクのメリットは、屋外での水の使用が便利になる点と家の中に汚れを持ち込まなくて済む点ですので、これらのメリットを活かすためには、屋外での活動や家の中へと続く動線上に設置するのが、使い勝手の良さにつながります。

■庭やバルコニー付近
庭木など土への水やりが主たる目的であれば、庭やバルコ二ーに付近の外壁に設置するのがおすすめ。バルコニーやリビングの大きめの窓から室内に出入りするというニーズがあるのであれば、庭先への設置を考えておきましょう。

■ガレージ付近
玄関先にガレージなどがある場合は、ガレージの外壁や内側にスロップシンクを設けるのも良い方法です。特に多趣味の方であれば、自家用車の洗浄はもとより、ガレージ内に置いた様々な用具のお手入れに使用できますし、ガレージと玄関がつながっている場合は玄関先の清掃や、家に入る前の手洗い、ペットの泥落としなど便利に使えます。

スロップシンクの設置には工事が必要

あると非常に便利なスロップシンクですが、設置に際して配管工事が必要になります。外壁や庭の地面に配管を通す必要があるため、これらが可能であるか事前にリフォーム会社に現地調査を依頼するようにしてください。

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スロップシンクのリフォーム費用


メリットやデメリットを考慮し、設置場所も考えたら次は実際に施工費用について考えてみましょう。

スロップシンクの設置前に考慮したいこと

スロップシンクの施工を考える前に、まずは下記のような要望もリフォーム会社に伝えると見積りや施工がスムーズになります。

■スロップシンクでお湯を使用する必要があるか
ペットのシャンプーや真冬の自家用車の洗浄などを考慮する際は、お湯が使えるように給湯管の施工をしておくのがおすすめです。

■使用時にどのくらいの大きさ・深さのシンクが必要だと思っているか
洗浄する用具の大きさなどを考えておかないと、かえって使用しにくい設備となってしまいます。実際に手持ちの用具のサイズを確認し、また将来的に必要となるものがあればそれらも考慮してシンクを選びましょう。

■外壁や地面への水ハネを気にするか
泥やお子さんの使った絵の具や墨汁、洗浄のための洗剤が周囲に跳ねるのを気にされる場合は、床を汚れに強いタイル張りに変えたり、外壁に飛沫を防止するための塗装を行うという選択肢もあります。

■取り付け位置をどうするか
スロップシンクの中では大きめのものを洗うことが多く、腰などに負担がかかりがち。家族の身長などを考慮して、サイズや取り付け位置を決めましょう。

■真冬などに水道管が凍結する地域であれば、凍結対策が必要かどうか
屋外に設置するスロップシンクの配管は外気温の影響を特に受けやすいものですので、地域によっては十分な凍結対策をとる必要があります。

スロップシンクの設置に係るリフォーム費用とは?

こちらでは冷水のみを使用するスロップシンクを設置する場合の費用を例示します。
スロップシンクの設置を行う場合は以下のような費用が必要となります。

■スロップシンク本体代金(水栓なども含む):5万円〜
■施工費用:5万円〜

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まとめ

屋外での水の使用が非常に便利になるスロップシンクですが、設置に関しては事前に考えておかねばならないことも多くあります。
ご家族の趣味や生活スタイルに合わせて相談し、最適なサイズ・高さ・容量のものを選ぶようにしてください。また使い始めて「こんなはずではなかった」と感じることのないよう、設置前にはリフォーム会社などに相談し、外壁や床面の対策や凍結対策、施工に関しての注意事項などをしっかりと提案・説明してもらうことをおすすめします。ナサホームでは外構部へのスロップシンクの設置はもとより、ランドリーや洗面所などへの設置も対応しております。まずはお気軽にご相談ください。