もっと使いやすいキッチンへ!システムキッチンリフォームのすすめ

キッチンリフォームの時によく聞く「システムキッチン」という言葉、ではシステムキッチンとはどのようなものを指すのでしょうか。今回は、キッチンのリフォームをお考えの皆様に向けた、システムキッチンの基礎知識とリフォームで取り入れる方法、さらにシステムキッチンの交換方法とその費用など、キッチンの使いやすさを向上するための秘訣について詳しく解説してまいります。


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システムキッチンってどんなもの?どんな魅力があるの?

システムキッチンの定義

システムキッチンとは、調理台やシンク、ガスやIHのコンロが一体となり、天板でつながり合っているキッチンのユニットを指します。システムキッチンのコンロはビルトインタイプであり、近年では食洗機や浄水器といった設備が組み込まれているタイプのものも存在します。

なお、それぞれの設備が独立している従来のキッチンは、、システムキッチンに対してセクショナルキッチンやコンビネーションキッチンと呼ばれることもあります。

システムキッチンのメリット

■作業効率が上がる
システムキッチンは必要な設備が天板でつながっており、またそのレイアウトも動線を考慮した上で作られているので毎日のお料理や片付けがスムーズに行えるようになります。

■お掃除の手間が省ける
天板でつながったシステムキッチンは設備ごとの隙間や凹凸が少なく、汚れが隙間の奥に入り込みにくくなっていますので、お掃除も効率的に行うことがでいます。

■デザインの種類が豊富
現在主流となっているシステムキッチンはデザインのバリエーションが豊富。またレイアウトに関しても自由度が高いため、キッチン空間全体の雰囲気に合わせて統一感を持たせた設備の導入が可能です。

■機能面でも優れている
システムキッチンでは組み込む機能を選択できます。大容量収納のキャビネットや食洗機、IHクッキングヒーター、レンジフードなどキッチンを使われる方の好みに合わせた調整が可能です。

システムキッチンのメリット

システムキッチンのデメリットとして挙げられるのは、小規模な交換ができない場合があること。設備が一体化されているシステムキッチンでは、どこか一部の設備が故障してもその場所だけを入れ替えるといった対応が難しいことがあります。
この点では、それぞれの設備が独立したセクショナルキッチンに分があります。

システムキッチンの種類

システムキッチンには、レイアウトパターンに応じて幾つかの種類があります。
■アイランド型
アイランド型は、壁から独立してまるで島(アイランド)のようにレイアウトできるキッチンのこと。設備の前後左右の空間にゆとりがあり、開放的なため複数人で使用したり、小さいお子様がリビングで遊ぶ姿などを見守ったりしながら作業ができます。

■ペニンシュラ型
一方向が壁面に接しているキッチンです。3方向が解放されているためアイランド型と同様に開放感があり、リビングやダイニングを見渡せるという点でも同じようにメリットがあります。

■I型
シンクとコンロ、調理スペースが一列に並んでいるキッチンです。真っ直ぐ移動することで流れるように作業ができ、省スペースでも設置可能な点がポイントです。ただし、あまり大きなスペースでこのタイプを導入してしまうと、動線が長くなり過ぎてしまうことがあります。

■II型
シンクと冷蔵庫のスペースと、コンロのスペースが二分されたレイアウトのキッチン。
作業中に移動せずとも振り返るだけで、次の工程へ進むことができます。こちらの場合は、やや広いスペースを必要とするため、空間にそれほどゆとりがないという場合は不向きとなります。

■L型
シンクとコンロ、調理スペースをL字型に並べたキッチンです。シンクとコンロが直角となる位置に配置されているため、スムーズな動線が確保できます。作業スペースを大きく取りたいという方はこちらがおすすめです。ただし、壁向きのレイアウトにしてしまうと、解放感が得られなくなってしまうので注意が必要です。

■U型
U字(コの字)型に、コンロや調理器具が配置されたキッチンです。作業する際に、3つの方向に設備が配置されているので、短い動線で効率的に作業ができるほか、収納力も高めやすいのが魅力ですが、やや圧迫感があると感じてしまう方もいるかもしれません。

そのほか、より詳細な特徴やレイアウトのコツは以下の記事にて紹介しておりますので、合わせてご覧ください。

ナサホームマガジン:
キッチンの動線を良くしたい!レイアウトの種類から動線を良くするポイントまでご紹介

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システムキッチンの導入・交換リフォームの方法

システムキッチンを交換する

すでにシステムキッチンをお使いの場合、同じタイプのシステムキッチンに交換するのが最も手早い方法ですが、現在のキッチンの使い心地に不満があったり、ライフスタイルの変化が起こっている場合は、これを機にレイアウトの変更を行ってみるのも良いでしょう。
また、キッチンそのものを広くするため既存の壁を撤去するといった大掛かりなリフォームもこういった機会に合わせて行うと、より快適なキッチン空間が実現します。
なお、既存のシステムキッチンの交換に必要な日数は3日〜5日、システムキッチンの位置やレイアウトを変更する場合に必要な日数は2週間〜1ヶ月、キッチンを広くするための壁撤去と新たなシステムキッチンの導入をする場合も同様に2週間〜1ヶ月の期間が必要となります。

システムキッチンを新たに導入する

現在のキッチンがセクショナルキッチンで、これをシステムキッチンに変更する場合、戸建てであれば既存の設備を撤去し、その空間・壁面の位置に合わせながら適したレイアウトのシステムキッチンに入れ替えればリフォームは完成します。期間も施工内容によって異なるものの概ね3日〜1週間程度と比較的短期間で行えます。
ただし、戸建ではなくマンションにシステムキッチンを新たに導入するためには、事前にクリアしなくてはならない問題があります。

■システムキッチンをマンションに導入する場合の注意点
マンションにシステムキッチンを導入する際に、必ず必要になるのは管理規約の確認。管理規約には施工の可能な場所や工事内容が記載されているので、水廻りに手を入れることが可能かどうかを判断しましょう。また、現在お使いのコンロがガスを使用したもので、新たにIHクッキングヒーターを導入しようという場合は、まずマンションで使用できる電力が200V、電気容量が50A程度確保できるかどうかの確認が必須です。マンションなどの集合住宅の場合、一戸あたりの供給電力量が定められているため、確認せずにIHを導入してしまうと、設置後使用できないというトラブルにもつながりかねません。また、十分な電力が確保されている場合も、設備の変更を行う際には事前にガス会社と電力会社への連絡も忘れずに。最後に、マンションでのリフォームを行う際には、周囲のお宅への配慮も行いましょう。上下最優のお部屋に挨拶をし、できれば住人の方々が不在となる、平日のお昼に施工ができるようリフォーム会社と協議して、施工のタイミングを決定しましょう。

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システムキッチンのリフォームにかかる費用とは?


では、システムキッチンを新たに導入・交換する場合の費用はどのくらいを想定しておけばよいのでしょうか。

システムキッチンのリフォーム費用

■システムキッチンの交換:
・I 型:100万〜180万円(関連工事費・撤去費含む)
・II型:150万〜200万円(関連工事費・撤去費含む)
・U型:100万〜180万円(関連工事費・撤去費含む)
・L型:120万〜200万円(関連工事費・撤去費含む)
・アイランド型:140万〜200万円(関連工事費・撤去費含む)
・ペニンシュラ型:100万〜180万円(関連工事費・撤去費含む)

■キッチンの位置を変える場合:150万〜220万円(キッチン本体価格・撤去費含む)

上記の価格は概算費用となります。使用するシステムキッチンのグレードや配管・電気工事といった関連工事の有無、また壁の撤去などの施行の有無などによっても費用は異なってまいりますので、リフォーム時には必ず詳細な項目が記載された見積りの作成を依頼してください。

ナサホームでのシステムキッチンリフォーム

■生活感を感じさせないフルフラットキッチン

ご家族が増えることをきっかけに中古物件をご購入され全面リフォームをお任せいただきました。収納量もしっかりと確保し、機能性のあるお洒落なキッチン空間が完成しました。

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■開放感のあるスタイリッシュモダンなキッチン

既存の位置のまま、奥様がご希望されていたステンレス天板のステディアを設置しました。 キッチン、カップボード、家電製品は同系統でまとめスタイリッシュモダンなキッチン空間に仕上げました。

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まとめ

現在のキッチン設備の主流となっているシステムキッチン。それだけにメーカー各社が最新の設備や多彩なデザインを盛り込んだ製品を数多く展開しています。その多数のシステムキッチンのモデルから、皆様の住まいにピッタリと会うものを選ぶために、リフォーム会社と相談しながらデザイン・レイアウトを考えてみませんか?
ナサホームではこれまで88,000件を超えるリフォームを手掛けてまいりました。その事例の中で培った施工技術やレイアウトに関する提案力を、次は皆様のキッチンで発揮いたします。システムキッチンの交換・導入リフォームをご検討の際は、ぜひナサホームにご相談ください。