導入もお手入れも簡単、フロアタイルのお部屋を作ろう

床の模様替えや張り替えなどを考える際に、一つの候補として上がってくるフロアタイル。 フロアタイルは、タイル状になった床材で、住まいの床を気軽に張り替えていける優れものです。このフロアタイルを使うことでどのような表現ができるのでしょうか。 素材の特徴や取り入れる際の注意点、さらに床材として施工する際の費用感などについても詳しくご案内してまいります。


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フロアタイルってどのようなもの?

フロアタイルとは

フロアタイルとは、床の上に敷き詰めることができるタイル状のシートのこと。
素材としてはポリ塩化ビニルが使用されることが多く、別名を塩ビタイルとも言います。フロアタイルの構造は、表面のクリア層、中層のプリント層、底部の基材の3層構造となっています。なおフロアタイルと似た素材にクッションフロアがありますが、クッションフロアはその名の通り、クッション性があるのが特徴であるのに対して、フロアタイルはクッション性がないものとなります。

フロアタイルのメリット

■多彩なデザイン・表現が可能
フロアタイルは石目調や大理石調といった、石材を模したデザインから木目調まで、プリントによる多彩な表現が可能。種類や色数も多彩なので、お部屋全体の雰囲気に合わせて統一感のあるデザインの空間を作り出すことができます。

■高い耐久性
塩化ビニルは防水・撥水性に優れているため、フローリングやクッションフロアの施工に向いていない水回りにも施工が可能です。また、硬質なため上にタンスなどの重量のある家具を設置しても床面に跡がつきにくいこともメリットの一つと言えるでしょう。

■優れたメンテナンス性
水だけでなく汚れも弾いてくれるのがフロアタイルの特徴。キッチンなどで、水分や調味料などの食品をこぼしてしまっても、短時間であればフロアタイルが変形・変色することは極めて稀です。また、万一変形したり破損したりしてしまっても、タイル状であるためトラブルの生じた箇所のみを張り替えるだけで、メンテナンスが完了するという手軽さも魅力です。

フロアタイルのデメリット

■施工には少々コツが必要
フロアタイルの施工は比較的簡便なのですが、水廻りなどに配置する場合、タイルの隙間をしっかりと合わせていないと、そこから水分が浸透してしまうことがあります。もちろん、リフォーム会社などではこのデメリットを把握し対処しているため問題はありませんが、DIYでは起こりやすいトラブルとなります。

■防音性はやや低い
フロアタイルは硬質な素材のため、クッションフロアのような音の吸収には期待できません。ただし、近年では防音対策を施したフロアタイルも登場してきていますので、住まいの生活音が気になるという方は、こうした素材を用いると良いでしょう。

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フロアタイルにリフォームしよう

フロアタイルに向いているお部屋

■キッチン
調味料や油、食品を床に落としやすいキッチンはフロアタイルの設置に最も適しているお部屋のひとつ。またフロアタイルはデザインも豊富なため、キッチンの印象を大きく変えたいという場合にも、手軽にデザインリニューアルが可能です。

■廊下・玄関
表面が傷つきにくいフロアタイルは、人が頻繁に行き来する場所への施工も適しています。特に廊下や玄関土間に施工した場合、フローリングのように傷が目立つことなく、また長期間使用し続けたことで劣化してしまっても、素早く張り替えることができます。

■トイレ・脱衣所
キッチンと同じく湿気が多く、床面に水や洗剤などがこぼれやすいトイレや脱衣(ランドリー)などにもフロアタイルは適しています。ただし、デメリットにある通りフロアタイルの継ぎ目から水が浸透することがありますので、水廻りに施工する場合は防水・耐水タイプのボンドを使用する必要があります。

■リビング
コストを抑えておしゃれなリビングを目指すのであれば、リビングの床材をフロアタイルにするという選択肢も有用。フローリングなどと比べても施工費用が安く、またデザインの幅も広がります。また、小さなお子さんのいる住まいで、食べ物や飲み物をこぼしてしまっても簡単に拭き取れるお掃除のしやすさも魅力です。

■和室
畳の和室をフローリングに替えいという場合も、フロアタイルは活躍します。方法としては、既存の畳を撤去し畳のあった箇所に断熱材と根太材、捨て張り材を設置し、その上からフロアタイルを敷き詰めます。根太材や捨て張り材は、畳を撤去した際に生じる、段差解消のために設けられます。

フロアタイルの張り方

■床面の清掃
フロアタイルを設置する前に、まずは施工場所の床面をきれいに清掃しましょう。この時、清掃が不十分だと、後々フロアタイルが浮き上がるなどの施工不良につながってしまうことがあります。

■計測し基準線を引く
施工箇所の縦横の寸法を測り、フロアタイルを張る際のガイドとなる基準線を引いていきます。

■フロアタイルを敷く
まず、基準線の片面にボンドを塗布し、基準線にそって一列ずつフロアタイルを並べていきます。タイルが壁際まで到達したら余分なフロアタイルをカットして、壁際にピッタリと塗装用に敷き詰めます。これを一列ずつ繰り返し、基準線の片面全てに張り終えてから、もう片面も同じように、ボンドの塗布とタイルの敷設を行います。

■仕上げ
フロアタイルの壁際は、特に汚れや水分が入り込みやすい場所です。仕上げとして、この壁際の隙間にコーキング材を充填して目張りをしたら施工完了です。

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フロアタイルのお部屋にリフォームするための費用は?


フロアタイルの施工費用は、施工するお部屋の広さやタイプ、選択したフロアタイルの費用、さらに既存の床材の撤去が必要であるかどうかで大きく変わってきます。
下記では、フロアタイルを張り替える際の、オーソドックスな費用を掲載しておりますので、こちらを参考にしながら、リフォーム会社に見積りを依頼してみましょう。

フロアタイル張り替え費用

キッチンへの施工:1畳あたり1.5万〜2万円
トイレ・洗面所:1畳あたり1.5万〜2万円
玄関・廊下への施工:1畳あたり1.5万〜2万円
リビングへの施工:1畳あたり1万〜1.5万円

フロアタイルのDIY施工には技術が必要

フロアタイルをきれいに敷き詰めるためには、正確な寸法計算と歪まずにタイルを設置できる技術が必要です。これができないと継ぎ目から汚れが中に入り込んでしまい、フロアタイルの寿命を縮めてしまったり、美観が損なわれていたりしまいます。十分な自信がない場合という方は、リフォーム会社に施工を依頼するのが、きれいな床面を実現する近道。また、リフォーム会社では、要望に応じて張り方を工夫し、ヘリンボーン柄をはじめとしたフロアタイルの張り方による、床面デザインも依頼することができます。

機能性フロアタイル

近年では、フロアタイルのデメリットを解消する機能性を備えた製品も数多く登場しています。リビングやキッチンなど、物を手に持って慎重に歩いたり、重いものや硬いものを落下させてしまっやりする恐れがある部屋へは、衝撃吸収&防滑性のあるフロアタイル。同じくキッチンや廊下など、人が行き来することが多い場所の美観を保つなら、ワックスフリーコーティング(ワックス掛け不要)のフロアタイル。他にも摩耗に強い重歩行対応のものなどさまざまな機能がありますので、リフォーム会社に相談しながら最適なものを選ぶようにしましょう。

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まとめ

多彩なデザインが楽しめ、機能にも優れたフロアタイル。リフォーム会社でも1日程度の施工で終わる手軽さが人気ですが、これをDIYで行うのはリスクの高いものです。
フロアタイルの機能選びから、張り方によるデザインへの工夫までもお願いできるリフォーム会社であれば、安心&安全の床面リフォームが実現します。
もちろん、88,000件を超えるリフォーム実績を誇る、ナサホームであれば皆様のご要望に応えるフロアタイルリフォームが可能!素敵で清潔なフロアタイルの床をお求めなら、ナサホームへお気軽にご依頼&ご相談ください。