中古物件をリノベーションするメリット
中古物件を購入してリノベーションする方法には、さまざまなメリットがあげられます。費用などは考慮せず住みたい家を作るのであれば注文住宅という選択肢もありますが、デザイン面はもちろん、ほかの部分も重視したい方は、リノベーションも検討してはいかがでしょうか。
新築物件ではなく中古物件をリノベーションするメリットは、以下の3つがあげられます。
新築物件よりも比較的安価に購入可能
新築物件よりも比較的安く購入できるケースが多いことが、最大のメリットです。中古物件は、一般的に築年数とともに価格が下がっていくケースが多く、タイミングによっては良い物件をお得に購入できるでしょう。場合にもよりますが、都心でも新築物件より2~3割ほど安く手に入れられることがあります。
また、更地に一から建物を建てていく新築物件と違い、リノベーションは今あるものをできるかぎり有効に活用して行うため、以下にあげるような部分の工費削減にもつながります。
・柱・梁など
・壁
・外構(ポーチなど)
・土台・基礎工事
・水道管の引き込みなど
・建物の解体費
・整地費用
一部戸建てのみに当てはまるものもありますが、中古マンションも新築物件と比べて安価で購入・リノベーションできる点は同様です。ただし、築年数や使用状況によっては上記に関わるような大規模な工事が必要となる場合もあるため、物件によっては思いのほか工事費が高くなることもあります。
希望する立地で暮らせる
多くの方が物件購入で重視する点が、立地の良さです。とくに優先されやすい条件は、以下の4つではないでしょうか。
・駅・バス停から徒歩圏内
・近隣に日用品を購入できる商業施設がある
・役所・郵便局・銀行などが近い
・子育てしやすい環境
利便性の高い駅前などの人気とされるエリアはすでに住宅が立ち並んでおり、新駅開業など大々的な都市開発計画でもない限り、上記にあげる好条件の立地を新築物件で手に入れることは困難です。
しかし、中古物件を視野に入れると人気のエリアでも見つかりやすく、より多くの選択肢の中から選べるようになります。
さらに新築物件と違い、すでにある程度完成されたコミュニティが存在するため、引っ越し前にご近所の様子や街の雰囲気をチェックできる点も大きなメリットです。複数の候補があるときは雰囲気の良さなども含めて絞り込めるので、余計なご近所トラブルを未然に防ぎます。
自由度が高いためこだわれる
新築物件の場合、土地代や基礎工事費、地盤改良工事費などデザイン面以外に割かれる費用が多く、内装や設備は妥協しなければならないケースが少なくありません。
一方、中古物件を購入してリノベーションする場合は、物件購入費を差し引いた予算の大半をリノベーション費用にあてられます。そのため、内装や設備にお金をかけることができます。
たとえば以下の点です。
・ライフスタイルに合わせた自由な間取り
・好きなテイストを落とし込んだ内装
・最新性能を搭載した使い勝手の良い設備
新築物件で費用を抑えようとすると、建売などパッケージ化された商品を選ばざるを得ません。そのため自由度は低く、選べるとしても壁紙や外壁の色の場合がほとんどです。
費用の多くを施工やデザイン、材料費にあてられるリノベーションであれば、細かな部分も自由に選べます。壁や天井のデザインはもちろん、場合によっては一般的な住宅とは大きく異なる間取りも実現可能です。
たとえば、カフェのような室内窓で採光をアップさせたり、アウトドア用品を汚れも気にせず保管できる土間スペースを作ったりと、好みやライフスタイルに合わせた家ができあがります。
中古物件をリノベーションする際の費用相場・ローンについて
人気の高い都心の駅前など一部のケースを除けば、中古物件の購入費自体は新築物件よりも安く抑えられます。
ここで注意しなくてはならない点が、リノベーション費用のかけ方です。物件が安く購入できるからといって資金計画を低く見積もりすぎると、実際の見積金額を見て驚くことになるかもしれません。
費用面で失敗しないよう、ある程度の相場はあらかじめ把握しておきましょう。この項目ではリノベーション費用の相場と、あわせて知っておくべきローンについて紹介します。
中古物件をリノベーションする際の費用相場
リノベーションする部分にもよりますが、マンション・戸建てそれぞれの費用相場は以下のとおりです。戸建ての場合、外壁や屋根、外構などの工事も加わると金額が膨れやすくなります。
物件のタイプ | 一般的な費用相場 | こだわりたい場合の費用相場 |
マンション | 500万円から1,000万円程度 | 1,000万円から1,500万円程度 |
戸建て | 1,000万円から1,500万円程度 | 1,500万円から2,000万円程度 |
たとえば、通常より広い住宅で広範囲に希少な木材を使用したフローリングを使用するなど、商品の希少性や施工範囲によっては2,000万円を超えることもあります。
工事を行う場所によっても変動しやすく、リノベーションやリフォームの定番ともいえる箇所の例をあげると、以下のような相場です。
・キッチン…50万円から150万円程度
・トイレ…20万円から50万円程度
・間取り変更…20万円から350万円程度
・外壁や屋根…50万円から350万円程度
輸入品などを取り入れると、さらに高額となります。また、物件に大がかりな修繕が必要な場合は、別途修繕費が加わるため、余裕のある金額で資金計画を立てましょう。
ローン
リノベーション費用も、住宅購入費と同様にローンを組むことができます。リノベーションで利用できるローンは、主に以下の2タイプです。
・リフォームローン(リノベーションローン)
・住宅ローン
すでに所有している住宅をリフォームやリノベーションする場合は、リフォーム・リノベーションにかかる費用のみを対象としたリフォームローン(リノベーションローン)が利用できます。
中古物件を購入してリノベーションも同時に行うのであれば、住宅ローンの借入額にリノベーション費用を上乗せすることができます。リフォームやリノベーションが高額となる場合は、住宅ローンとまとめて借り入れるケースが多く見られます。
リノベーションローンと住宅ローンは、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分が実現したいリノベーションの内容や資金計画に合うほうを選びましょう。
中古物件のリノベーション事例
最後に、中古物件を購入してリノベーションした事例を紹介します。1件目は3階建ての戸建てで、和風の2階部分をアイリッシュバーテイストに変身させた例です。
仲間や家族とゆったり飲むことが好きな方は、思い切って自宅内にバーを思わせる部屋を作ってみてはいかがでしょうか。バーカウンターによく合う色合いのフローリングや、大人の雰囲気を演出する照明など、お酒を楽しむための空間作りに役立っています。
(https://nasahome.co.jp/works/w_total/20170525irishbari)
2件目は、水廻りの配置を変更することにより、生活動線を改善した事例です。もともと1階部分にあった洗面所と浴室を2階に移し、キッチンの配置も変更することで、広々とした空間とスマートな生活動線になるようデザインしました。
主な生活空間を2階にすっきりとまとめ、1階部分はガレージとして活用しています。
(https://nasahome.co.jp/works/w_total/20170311tenementi)
ナサホームなら、このように生活動線への配慮はもちろん、趣味や空間演出を大切にしたリノベーションが可能です。「漠然としたイメージしかない」という方も、お手伝いさせていただきます。
資金計画やローンに関するご相談も可能です。見積もり無料なうえ、不動産のプロによるオンライン相談も受け付けています。相談内容によっては対応店舗が異なる場合もありますが、しっかりとご案内させていただきます。
まとめ
理想の立地や住環境を実現する選択肢のひとつとして、近年は中古物件を購入したうえで自分好みにリノベーションする手法が人気です。中古物件といっても適切な修繕を行いつつリノベーションすることで、新築物件以上の価値を生み出すことがあります。
ただし、無理のない資金計画や物件の特徴を理解したうえでのデザインが必要なため、リノベーション実績が豊富な業者に任せなくてはなりません。
相談したいと思われましたら、ぜひナサホームまでご連絡を。最適なご提案をさせていただきます。