寒肥とは、字の通り、冬に施す肥料のことです。
寒肥をする理由は、気温が低いため、元気の無い樹木に栄養を与えることだと認識されている方も多いと思います。
厳密に言うと少し違います。
樹木の根は、冬の間ほとんど活動をしません。いわば冬眠状態です。 冬の間、3~4ヶ月間、じっと春の訪れを待っています。 そして、春の訪れと共に根は爆発的に活動を始めます。 その爆発的な活動を始める前に、土の栄養が不十分だと葉に元気がなかったり、実付きが悪くなったりします。 そうならないように、冬に肥料を施し、数ヶ月かけて肥料を土に溶け込ませることを寒肥といいます。