築30年の家を建て替える?リフォームする? どちらが良いのかメリットや費用を交えながら解説

戸建て住宅は築30年くらいになると、あちらこちらと老朽化が目立つ箇所がでてきます。これからも長く快適に住み続けるために、リフォームを検討する方もいるでしょう。 しかし、リフォームだけでなく建て替えという選択肢もあります。こちらの記事では、築30年の家を建て替えるべきかリフォームするべきか考察していきます。


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築30年の家を建て替えるメリット・デメリット

建て替えというのは、現在住んでいる家を取り壊して、基礎部分から新たに住宅を建てることです。築30年の家を建て替える場合について、メリットとデメリットを見ていきましょう。

建て替えるメリット

建て替えをする際には、今まで住んでいた住宅の間取りにとらわれることなく、自由に設計できるのが大きなメリットです。

リビングやトイレ、お風呂場などの配置はもちろんのこと、建材の素材や外観なども自由に決められます。

そのため、土地の広さなどによる制約はあるものの、現在住んでいる家とはまったく違った家にすることが可能です。また、建て替えの場合には、高額であってもローンを組みやすいという傾向もあります。

建て替えるデメリット

建て替えをするには当然のことながら、現在の住宅は解体することが前提となります。現在の住宅に愛着や思い出などがある人にとっては、つらいと感じることもあるでしょう。

また、建て替えはリフォームと比べて施工期間が長いのもデメリットのひとつです。おおむね4~6ヶ月程度はかかってしまいます。

現在の住宅を解体してから、新しい住宅が完成するまでの間は、アパートなどの仮住まいに住むことになるのも、建て替えのデメリットです。引っ越しも必要になるため、改築費用以外にも費用がかさむでしょう。

そして、そもそも建て替えができない場合もあります。建築基準法や条例が整備されたり、改正されたりしたことによって、建て替えられる条件を満たせなくなったことが原因です。

以前は建築基準法による規制が厳しくなかったこともあり、築30年以上の住宅は、現行の建築基準法と照らし合わせると不適合というケースも多く見受けられます。

基本的に建築後に法律が改正された場合には、建築時の法律に適合していれば違法という扱いにはなりません。しかし、建て替えをする場合には、建て替え時の法律が適用されるのです。

また、建て替えられた場合でも建ぺい率の関係で、建て替え後の家が小さくなってしまうこともあります。

建ぺい率は、敷地の面積に対する建物の面積の割合のことです。建築基準法において建ぺい率が規定されており、その建ぺい率を超えないようにしなければなりません。

よって、現在の家が狭い土地の場合、建て替えで同じ面積の家を建築すると違法になってしまう可能性があります。違法建築の多くは、そのような増改築の際に起こっているため注意しましょう。

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築30年の家をリフォームするメリット・デメリット

次にリフォームをする場合についてのメリットとデメリットを説明します。
リフォームは修繕や増築などを行うことを指し、基礎部分を残していれば部分的な改築も含みます。

リフォームするメリット

リフォームをした場合に、現在の住宅を解体せずに済むのがひとつのメリットです。住み慣れた家にそのまま住み続けることができます。家の雰囲気や外観なども、これまでと大きく変わることはありません。

現在の家に対する愛着が強い人は、このメリットを大きく感じられるでしょう。長年の思い出が詰まった家をそのまま新しくすることができます。

施工期間中に仮住まいに引っ越さなくて済む点も、リフォームのメリットです。

施工中でもリフォームをする部分以外は、これまでどおり使えます。多少不便かもしれませんが、そのまま住み続けていても問題ありません。

施工期間も建て替えと比べると短めです。リフォームの工事内容や規模にもよりますが、おおむね1ヶ月もあれば工事が完了します。小規模なリフォームならもっと短い期間で済むでしょう。

また、建築基準法の関係で建て替えが難しい場合でも、リフォームなら対応できることもあります。特に土地が狭い場合には、建て替えよりもリフォームの方が柔軟に施工できるでしょう。

リフォームするデメリット

リフォームでは、今までの家の基礎部分をそのまま使用することから、間取りの変更が思うように行えないこともあります。建物の構造上、柱や壁などの位置は変えられないことも多いです。外観のデザインなども大きくは変更できないでしょう。

また、劣化が激しい場合には費用が高くつくこともあります。工事中に劣化している部分が見つかる場合もあるため、注意が必要です。

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建て替え・リフォームそれぞれの費用相場

建て替えとリフォームのメリット・デメリットを把握した上で、それぞれの費用相場について見ていきましょう。

建て替えの費用相場

建て替えをする場合の費用は、住宅の大きさなどにもよりますが、1,500万円から2,300万円程度がおおよその相場です。多くの場合でまとまった金額のお金が必要になるので、ローンを利用するケースも多いです。

また、住宅の建設費用だけでなく、不動産取得税や登録免許税、固定資産税、都市計画税などの税金もかかります。なかでも固定資産税と都市計画税は、建築時だけでなく建築後も毎年課税されるという点も留意しておきましょう。

リフォームの費用相場

リフォームでかかる費用は、スケルトンリフォームをする場合としない場合で大きく差が出ます。

スケルトンリフォームをしない場合には、比較的安く済むことが多いです。リフォームの内容によっても差がありますが、安い場合で300万円程度と捉えておくと良いでしょう。

これに対して、スケルトンリフォームは費用が高めです。

スケルトンリフォームというのは、内装を取り払った上で行うリフォームのことを指します。リフォームの中でも建て替えに近いものだと捉えて良いでしょう。

そのため工事も大掛かりになります。家の大きさにもよりますが、1,000万円程度はかかることが多いです。内装だけでなく外装も取り払う場合には、さらに高くなります。

しかしながら、リフォームの内容によっては、補助金や減税の対象になる場合もあります。

たとえば耐震リフォームや省エネリフォーム、バリアフリーリフォームなどが、所得税の減税対象です。

補助金に関しては、自治体ごとに内容が異なります。申請をしないと支給を受けられないものが多いため、自分が住んでいる自治体で利用可能な補助金制度がある場合には、必ず申請を済ませておきましょう。

こうした補助金や減税などの制度を利用することで、リフォームにかかる金銭的な負担がかなり軽減されます。

また、リフォームの場合には予算に合わせてリフォーム内容をセレクトすることも可能です。費用面でスケルトンリフォームをするのは厳しいようであれば、小規模なリフォームをするのも良いでしょう。

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リフォームならナサホームへ

築30年の家を建て替えずにリフォームするのであれば、ナサホームへおまかせください。

ナサホームは、リフォームの専門業者で、創業以来約62,000件の施工実績があります。実績多数のため、さまざまなケースに適切なご提案や事例のご紹介をさせていただくことが可能です。

ナサホームでは保証やアフターサポートも充実しています。最長で10年の保証をお付けしているので、万が一不具合が発生した場合でも安心です。

また、見積もりは無料で、納得がいかない場合には、内容を変更した上での見積もりをお出しすることも可能です。要望をお伺いしたうえで、最適なリフォームの提案もいたします。

リフォームを検討しているのであれば、ぜひナサホームにお問い合わせください。

まとめ

築30年の家なら建て替えをするよりも、リフォームがおすすめです。狭い土地で建て替えが難しい場合でも、リフォームなら対応できる場合があります。

リフォームの内容にもよりますが数百万円程度でできるため、金銭的な負担も建て替えほど大きくありません。減税や補助金制度などを利用できることも多いので費用を抑えることができるでしょう。築30年の家をより快適にしたいときは、リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。