床だけのリフォームでも大きな変化。浴室の床リフォーム

経年劣化によって浴室の床が劣化していたり、劣化が見られなくても汚れが溜まりやすくなっていたり、滑りやすくなったり、寒い時期になると、お風呂の床が冷たく感じられたりといったお悩みを持つ方は意外と多いもの。ただ、お風呂のリフォームというと、中には「お風呂全体を作り替えなくてはいけないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、そんなお風呂の「床」のリフォームに関するお話です。 実は、状況によってはお風呂の床だけを新しくすることもできるんです。その方法について詳しく解説してまいりますのでぜひご覧ください。


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お風呂の床を変えると何が変わる?

冷たい・滑る・不衛生…お風呂の床でお困りではありませんか?

毎日使用するお風呂は、心地よくまた衛生的であってほしいもの。特に床部分は、良い状態で保たれていないと、滑って思わぬ怪我をしたり、浴室内の保温が十分にできずにヒートショックにつながったり、劣化部分から水漏れが起こったりと思わぬ事故につながってしまう恐れもあります。
近年では従来工法のお風呂やユニットバスでも、さまざまな商品が登場してきており、リフォームによって床だけを交換することが可能となってきています。この機会に、お風呂の床のグレードアップリフォームにチャレンジしてみませんか?

浴室の床を変えるとお風呂時間が楽しくなる?

浴室の床だけをリフォームするだけでもお風呂時間は、ぐっと快適なものに。
こちらでは浴室の床をリフォームすることのメリットについてご紹介します。

■安全性がアップ
浴室の床を変えることの最大のメリットはやはり安全性。水や石鹸などを使用する浴室の床は滑りやすくほかの部屋と比べ転倒のリスクが高くなります。近年では滑り止めの加工が施された床材も多く登場してきており、こうした素材に変更することでお風呂時間をより快適に過ごすことができるようになります。

■保温性がアップ
浴室は裸で過ごす場所ですので、床に触れるのももちろん裸足。冬などは裸足に触れる浴衣の床は特に冷たく感じられます。床の下からの冷気をしっかりと断熱してくれる床材へ交換することができれば、足元の冷えや不快さを軽減し、浴室全体の保温性を高めることができます。

■より衛生的に
身を清めるためのお風呂ですから、日々掃除を行い清潔な状況を保ちたいものです。ただし、忙しいご家庭ではついお掃除が滞りがちになることも。お掃除の行き届かないお風呂では、目地部分などに汚れが溜まったりカビが発生することもあります。もちろん、日頃から清掃を行うのは重要ですが、汚れが溜まりにくい床材などを選ぶことで、その手間や頻度を抑えつつ、長いスパンで浴室内の環境を衛生的なまま保つことが可能となります。

浴室の床に使われる素材と選び方

■樹脂素材
ユニットバスなどに使われる床材の中でも最も一般的なものがこの樹脂素材。
従来工法の浴室にもユニットバスにも使用可能です。
耐水性が高く、成形もしやすいので表面の滑り止め加工や水捌けの良さを高めるための形状としやすいのが特徴です。ただし、汚れに関してはやや弱く、またメーカーが定めた規格以外の製品が少ないという点には注意が必要です。

■FRP
浴室の床だけでなくさまざまな建築部品に使用されるFRP。
こちらも従来工法の浴室にもユニットバスともに使用可能です。FRPは繊維強化プラスチックの略称で、上記の樹脂素材よりも高い耐久・耐水性を誇ります。ただし、樹脂素材と比べややコストが掛かってしまうのが難点。

■床シート
床に張るだけのシート材で、従来工法・ユニットバス共に使用が可能です。床材の上にシートを張るだけと簡単な施工でリフォームが完了するのが魅力。ただし、既存の床材が劣化しすぎている場合は、施工そのものができないという欠点があります。

■タイル
従来工法のみに使用できる素材として代表的なものがタイル。タイルの特徴はデザインやテクスチャのバリエーションが豊富で、こだわりのある浴室空間が実現しやすいという点。さらに衝撃にはやや弱いものの、耐水性は樹脂などよりも高く、また目地などをしっかりと処理すれば、高い耐水性を与えることもできます。ただし、選ぶタイルの種類によっては肌触りが非常に冷たく感じられてしまうことも。旧来の磁気質のタイル以外にも、滑り止め加工の施されたものや、コルクタイルのような保温性の高いものも登場してきていますので要望に合わせてリフォーム会社と一緒に検討してみましょう。

■木材
従来工法の場合は木材も床材の候補となります。滑りにくく香りが良く、触った際の冷たさも軽減できるのが木材のメリットですが、もともと木材は水分やカビに弱い素材ですので、こうした欠点を克服するための処理を行っている製品をしっかりと選ばなければなりません。

■石材
高級感を演出するのであれば石材も従来工法の床材となります。ただし、石材は滑りやすく水や汚れがつきやすいというデメリットもあります。また、他の素材と比べてやや高価である点にも注意が必要です。

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家族が安全に暖かく暮らすための浴室床リフォーム

浴室の床は家族のニーズにあわせて選ぼう

浴室の床材を選ぶ際には、その素材の持つ特徴と合わせて浴室を使う家族のニーズも併せて考えてみましょう。

■小さなおこさまのいる家庭
おこさまが一人でお風呂に入れるようになった時に気になるのは、浴室内での事故。
浴室内では歩く、浴槽の壁をまたぐ、座るなどの行為が行われますがこの中でも最も危険なのがまたぐ行為。片足立ちになる際に、転倒しないよう滑り止め加工を施した樹脂やFRP素材を選ぶとより安心な空間が出来上がります。また万一転倒した際にも、床にある程度のクッション性がある素材を選ぶと、怪我の防止につながります。
おこさまのいる家庭では床シートや樹脂素材、FRPを優先的に考え、石材や磁器タイルのような硬質で滑りやすい素材は避けた方が良いでしょう。

■ご高齢の方がいるご家庭
ご高齢の方がいるご家庭でもおこさまのいる家庭と同様、滑りにくい素材を選ぶのが最適。さらに加えて、床に身体が触れた時の冷たさを軽減する素材を選ぶのがおすすめです。この場合も、樹脂やFRPが候補に挙げられますが、近年ではタイル素材にも断熱性や水捌けの良いものが登場してきていますので、これらを選ぶのも良い方法と言えるでしょう。

浴室の床の交換リフォームの手順

お風呂の床のリフォームにはいくつかの方法があります。

■部分的な補修のみの場合
従来工法の浴室であれば部分的にタイルが欠落している場合、ユニットバスであれば物を落とすなどして軽微なひび割れができてしまっているといった場合で、さらにそのひび割タイルなどの場合は割れたりかけたりしたタイルを取り除き、下地を整えた上でタイルを再度張り直し目地を打ち直せば完了です。
樹脂製のユニットバスなどの場合は、エポキシパテやGFRP素材を充填しその上から防水処理を施します。

■お風呂の床を重ね張りする場合
お風呂の床全体をきれいにリフォームする方法の一つ目は、既存の床を残しつつシートやタイルを重ね張りする方法です。
従来工法の場合は、一度既存のタイルの上に下地をつくり、そこにタイルを敷き詰めていきます。その上で、目地の処理やコーキング材の充填を行います。床を撤去して再度つくり直すよりも手軽でコストも安いのが利点ですが、お風呂の床の高さが以前と変わってしまうという難点もあります。
またユニットバスの場合は、防水性のある床シートを既存の床の上から張り付ける方法が一般的で、こちらの場合は費用も比較的抑えられ、施工も簡単。さらに、床シートには滑り止め加工や保温性の高い機能を持つものもあるため、お風呂の床の機能改善を図ることもできます。

■お風呂の床を解体して交換する場合
浴室の床が大部分にわたって破損していたり、耐久年数を大きく過ぎている場合、あるいは破損部分から水が下地に浸透してしまっている場合などは、浴槽の床全体の交換が必要になります。従来工法の浴室であれば、一度床部分を全て取り除きその上から床を張り直します。床下部分の劣化が軽微であれば、浴槽を残して床だけを交換できることもありますが、劣化が進んでいる場合は、浴槽の下地も含めた全体のリフォームが必要となります。なお、ユニットバスの場合は浴室ユニット全体の交換となります。

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お風呂の床を新しくするための費用は?


ここまで浴室の床材の選び方やリフォーム方法についてお話ししてまいりました。
それでは上記でお伝えしたようなリフォームを行う場合どれくらいの費用が必要なのでしょうか。ここでは費用に加え、ナサホームでのリフォームの実例なども合わせてお伝えしてまいります。

床材の費用も含めたリフォーム費用の概算は

■部分的な補修で完了する場合:3〜6万円
■床シート重ね張り:8万円〜(使用する床材のグレード・面積で異なります)
■タイルなどの重ね張り・張り替え:14万円〜(使用する床材のグレード・面積で異なります)

 【参考:床材のみの費用相場】 
・樹脂:5万円〜
・FRP:10万円〜
・床シート:8万円〜
・木材:15万円〜
・タイル:14万円〜
・石材:20万円〜

■ユニットバスの交換:70〜150万円

ナサホームの施工事例

■タイル貼りからカラリ床の掃除がしやすいバスルームへ

タイル貼りからTOTOサザナの1616サイズを設置しました。広々とした空間になり、ゆっくり寛げるバスルームになりました。カラリ床で、翌朝には乾くようになりお掃除も楽になりました。また、浴槽横とシャワー部分に手すりも設置し、浴槽内への出入りがしやすく。タイル貼りは滑りやすかったですが、カラリ床は掃除もしやすく滑りにくいため、より一層安心して入浴を楽しんでいただけます。

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■「ほっカラリ床」と「スッキリドア」で清潔なバスルーム

水はけが良く冷たさを感じにくい「ほっカラリ床」とカビが付きやすいパッキンをなくした「スッキリドア」で清潔なバスルームになりました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

快適で安全な浴室空間を実現するための床リフォーム。
現在お使いの浴室の床が冷たい、滑りやすい、汚れやすという場合はぜひご検討ください。ただし、リフォーム前には床の劣化箇所をしっかりと診断し、適切な方法でリフォームを行うことが重要となります。
ナサホームではこうした現地の確認はもちろん適切な床材選びから、浴室デザイン、施行、アフターファローまでを一貫して行っております。
お困りの際はぜひご相談ください。