後付けも可能!ダクトレールでおしゃれなお部屋にリフォーム

まるでカフェみたいにおしゃれなリビングや書斎、憧れますよね。せっかくお部屋を綺麗にしたのにどこか垢抜けない……、そんな経験はありませんか?  住まいのイメージを決定づけるのに、意外と大きな役割を果たすのが“照明”です。同じ空間でも照明の種類、位置や数を変えると、お部屋の印象がガラッと変わります。 そこでおすすめしたいのが、スポットライトやペンダントライトを複数設置できる便利なアイテム「ダクトレール」。照明の悩みを解決できるこの“優れモノ”についてご紹介しましょう。


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ダクトレール(ライティングレール)の基礎知識


ダクトレールの一番の魅力は、「照明デザインの幅が広がる」ことです。例えば、お部屋を喫茶店やバーのような空間にしたいと望んで内装を変えても、照明が一般家庭向けのデザインだと、今ひとつ雰囲気が出ません。ダクトレールを使えば、ショップやカフェのようにスタイリッシュな空間を演出することができるのです。

ダクトレールとは

「ダクトレール」とは、照明器具を取り付ける装置のひとつで、複数の電線を安全にまとめ、整理するために用いられるバー状の照明アイテムです。「配線ダクト」、「ライティングレール」とも呼ばれます。
ダクトレールのレールの内側には電流が通っていて、レール内であればどこでも照明を取り付けるためのプラグを設置できるので、照明の数を簡単に増やすことができ、位置も自在に変えることができます。

ダクトレールのメリット&デメリット

とても便利なダクトレールですが、実際に使うとなるとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

【ダクトレールのメリット】
■照明の数を増やせ、場所を移すのが簡単
ダクトレールにはペンダントライトやスポットライトなど、華やかな照明を取り付けられます。複数の照明器具を自由に配置でき、その位置を簡単に変えることができます。

■レールの長さは自由自在
ダクトレールはお部屋に合わせて1m、2m、3mなどと長さを選べます。また、必要な長さにカットすることもできます。

■設置場所も十人十色
ダクトレールは1本でも2本並列でも思い通りに配置できるため、十字型、四角型、L字型、コの字型とバリエーションはさまざま。電気の配線さえ確保できれば壁や柱にも取り付け可能です。

■明るさの調節がしやすい
ダクトレールは、ワット数を超えなければ1つのスイッチから複数のライトをつけることができます。ライトの数や位置を調整すれば、照らしたい場所に光を向けられるため、明るさの調節がしやすいのです。
また、ダクトレールには常に電気が流れているため、スイッチをオンにすると基本的に全て同時点灯する仕組みですが、リモコン対応器具をつければ一つずつオン、オフを切り替えて、好みの明るさに調整することができます。

【ダクトレールのデメリット】
・レール自体のデザインやカラーの選択肢が少ない
・天井に設置されたダクトレールが目立ちやすい
・掃除しにくく、ほこりが溜まりやすい
・設置には資格を有するも場合がある

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ダクトレールを後付けしてみよう


ダクトレールはリフォームで新設することが可能です。ダクトレールには工事が不要なタイプと、工事が必要なタイプがあります。使用する場所や照明器具によって適切なものを選びましょう。

ダクトレールをリフォームで取り付けるには?

ダクトレールには主に三つの種類があり、それぞれ設置方法が異なります。

■直付け型〈電気配線の工事のみ必要〉
天井面にネジで直接設置します。新築の戸建てを建てる際に多く取り入れられる方法です。ネジで天井面に穴を開けるため、賃貸のアパートでは設置が難しいでしょう。配線には有資格者による電気工事が必要です。

■埋め込み型〈工事必須〉
天井に切れ込みを入れ、ダクトレールを埋め込んで設置します。新しく家を建てる際や、持ち家をリフォームするときにおすすめの方法です。賃貸では設置が難しく、有資格者が電気工事を行う必要があります。

■簡易取り付け型〈工事不要〉
既存の引っ掛けシーリング(主に丸型や角型のシーリングライトの接続を専用として使う配線器具)があれば設置できます。取り付けに電気工事士の資格が必要なく、個人で簡単に接続できます。

住まいのデザインを重視するならプロに依頼しよう

ダクトレールは後付けが可能ですが、埋め込み型だとお部屋をよりすっきりとした印象に仕上げることができます。天井がフラットに保たれ、ダクトレールが目立ちにくいためです。
ダクトレールを設置する際、電気工事士の有資格者が配線しなければならないものもあります。DIYで配線工事を行うと、火災などのトラブルが発生する恐れもあるので、リフォーム会社に相談してみることをおすすめします。

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【事例付き】ダクトレールの費用&アレンジアドバイス


実際にダクトレールを取り付けるにはどのくらいの費用が必要なのでしょうか。また、照明器具を取り付ける以外に、どのようなアレンジができるのかをご紹介します。

ダクトレールを取り付ける費用

ダクトレール工事の費用は長さによって異なり、1m単位で決められていることが多いようです。費用の相場は、1mにつきおおよそ0.3万〜2万円となります。
照明器具は別料金として、ダクトレールの材料費込みの工事費が3万〜5万円ほど。埋め込み式の場合はレール代1.8万円~/m、工事費用2万円〜が相場です。
工事費用は、取り付ける範囲、ダクトレールの種類・長さ、電気配線の状態、業者ごとの作業工賃によって異なります。
取り付ける範囲が広くなると費用がかかります。さらに、「埋め込み型」は天井に切れ込みを入れることになるため、「簡易取り付け型」や 「直付け型」と比べて費用が約2倍になることも。配線が近くにない、合わない電源ソケットがついているなど、電気配線の状態によっても追加で費用が発生します。

照明だけじゃない!ダクトレールの活用方法

ダクトレールには照明器具だけでなく、家電アイテムやインテリアなども吊るすことができます。
・スピーカー:頭上から音楽や音声が響くため、迫力のある音色・音声を楽しめる
・シーリングファン:部屋の空気を循環させられ、冷暖房効率を高める
・フック:観葉植物を引っ掛けることができ、部屋をおしゃれで明るい雰囲気にする
・コンセントプラグ:天井にコンセントを増設できる
・プロジェクター:出しっぱなしでも邪魔にならない

ダクトレールに合わせて天井や壁のクロスの張り替えもおすすめ

住まいを設計する段階でダクトレールを設置すると決まっていれば、取り付けは容易ですが、後から設置するには、配線や天井クロスの張り替えといった工事が必要になります。ダクトレールの設置に興味がある方は、同時に天井や壁のクロスの張り替えリフォームも検討してみてはいかがでしょうか。
ダクトレールの色は基本的に白・黒のみ販売されていることが多いため、天井の色がそれ以外の場合はダクトレールが目立ってしまうことがあります。
天井だけでなく、壁や床の色との相性も考えましょう。

ナサホームの施工事例

■長年の夢だったヴィンテージテイストで仕上げたセカンドリビング

戸建住宅を二世帯にする際に、2階にセカンドリビングを新設しました。
ミニキッチン、造作洗面、トイレを2階に新しく設け、気兼ねなく子世代の時間を過ごすことが可能になりました。
内装は長年の夢だったヴィンテージテイストで仕上げ、お気に入りのインテリアで彩りながら理想の空間に仕上げました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

もともとは店舗や舞台で使われていた「ダクトレール」。現在ではレストランやカフェ、インテリアショップなどのおしゃれな空間でよく使用されており、設置すればお店のような洒落た空間演出が可能になります。照明と一緒に植物やスピーカーを取り付けることができれば、さらに彩り豊かな空間になりそうです。
ナサホームでは、お客様のご要望をお伺いし、ぴったりなリフォームプランをご提案します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。