床の色でお部屋の印象が変わる?
インテリアのカラーコーディネートでは、次の3つの色を決めてバランスよく配置するという考え方があります。
・ベースカラー:床や天井など、お部屋の大きな面積を占める色
・メインカラー:家具やカーテンなどの色
・アクセントカラー:クッションや小物などの色
フローリングの色はベースカラーに該当し、毎日見ても飽きのこない、ベーシックな色を選ぶのが一般的です。床の色の選択肢は壁紙ほど多くはありませんが、面積が広いだけに色のチョイス一つで部屋の印象が大きく変わります。
床の色とお部屋の印象
フローリングの主な色とその効果についてご説明します。
■ベージュ系
お部屋に明るさや暖かさを求める方にはベージュ系がおすすめです。壁、ドア、家具のどの色とも組み合わせやすい特徴があります。
■ダークブラウン系
ダークブラウン系は空間を引き締める効果があり、落ち着いた雰囲気にまとめるのにも向いています。ただ、白っぽい埃が目立ち、お部屋を少し狭く感じさせます。
■ブラウン系
ベージュ系とダークブラウン系の中間色であるブラウン系。白っぽい埃も目立ちにくいという利点があります。木の自然な色に近く、インテリアテイストが定まってなかったり、色選びに迷っていたらおすすめです。
■白系
白系の床は、家具やドアの色など、どんな色とも相性が良く、お部屋を広く見せてくれます。埃が目立ちにくい反面、毛・汚れ、経年劣化による色褪せ・黄ばみなどが目立ちやすいです。
■グレー系
シックな空間を演出したいのならグレー系です。上品で高級感のある家具と合わせやすく、書斎などにおすすめ。埃や水で濡れた跡が目立ちやすいので、こまめな掃除を心がけましょう。
床の色を選ぶためのアドバイス
床はお部屋の中で占める面積が多いので、床の色でお部屋の雰囲気を自由にデザインできるだけでなく、壁紙や家具とのバランスでお部屋全体のテイストが大きく変わります。
床の色の選び方
床の色を選ぶポイントをまとめてみました。
■既存の家具の色やテイストに合わせる
家具の色に近い床色を選ぶと、落ち着きのある空間に仕上がります。でも、家具全体の色が統一されている場合は、それと全く逆の色の床を選ぶとオシャレな雰囲気になります。
■建具の色に合わせる
床の色を建具の色と揃えると、まとまりのある空間を生み出します。一方、ダークブランの建具に白い床など、コントラストをはっきりさせる手法も人気です。
■現状の課題に合わせる
ペットを飼っていて床の傷やペットの毛が目立つ、人の出入りが多いので埃が立ちやすいなど、現状の課題が明確な場合、それをカバーできる色を選びましょう。
傷による塗装の剥がれが一番目立ちやすいのは、ダークブラウンなど濃い色の床です。毛の掃除が大変なときは毛の色と同系色に、埃が目立ちやすい場合はホワイト系の明るい色の床を選ぶのがコツです。
■部屋の広さで決める
部屋の広さによっては、視覚効果を利用した床の色を選ぶのもおすすめ。
白っぽい明るい床は空間を広く見せる効果があり、逆にダークブラウンのような濃い色の床は圧迫感のある印象になるので狭いお部屋には避けたほうがいいでしょう。
色だけでなく材質にもこだわってみよう
床の張り替えリフォームでお部屋のイメージを一新したい場合、床の色はそのまま、材質を変えるという方法もあります。代表的な床材の特徴、メリット・デメリットをご紹介しましょう。
■フローリング
木材を用いた床材。天然木の一枚板を加工して作られた「無垢フローリング」と、合板の表面に天然木の薄板を貼り付けた「複合フローリング」さらに合板に大理石調のシートを貼った「シートフローリング」の3種類があります。
〈メリット〉
・木材ならではの美しさやぬくもりがある
・強度が高い
・お部屋に馴染みやすい
〈デメリット〉
・コストが高い
・メンテナンスに手間がかかる
・無垢材の場合は水に弱い
■クッションフロア
塩化ビニル樹脂で作られたシート状の床材。表面に木目や石目調、タイルなどの柄がプリントされています。柔らかく、クッション性に優れています。
〈メリット〉
・コストが低い
・防水・防汚性が高い
・色柄のバリエーションが豊富
〈デメリット〉
・家具を置くと凹み痕が残る
・質感が他の床材に劣る
・熱に弱い
■フロアタイル
ポリ塩化ビニル製とセラミック製のものが主流。ポリ塩化ビニル製のフロアタイルは合成樹脂でできていて、適度な硬さと耐久性があります。セラミック・磁器質・天然石・ガラスなどの素材で作られたフロアタイルは、マーブル模様や光沢のあるもの、素焼きの雰囲気を生かしたタイプなど、デザイン性の高さがポイントです。
〈メリット〉
・強度があり凹みに強い
・防水・防汚性が高い
・色柄のバリエーションが豊富
〈デメリット〉
・クッション性がない
・熱に弱い
・防音性がない
■カーペット
素材の種類、色のバリエーションが豊富です。素材にはウールやシルク、コットンなどの天然繊維、ナイロン、アクリル、ポリエステルといった化学繊維があります。
〈メリット〉
・肌触りが良い
・遮音性・クッション性が高い
・冬場に暖かい
〈デメリット〉
・水拭きができず掃除やメンテナンスが大変
・水をこぼすと乾くまでに時間がかかる
・ダニが付着・繁殖しやすい
■畳
和室に使う床材の代名詞であり、イグサで作られる床材。正方形の畳やカラー畳、縁のない畳などがあり、モダンな雰囲気に仕上げることもできます。
〈メリット〉
・肌触りが良い
・遮音性・クッション性が高い
・和の趣を感じられる
〈デメリット〉
・掃除やメンテナンスが大変
・バリアフリーに不向き
・ダニが付着・繁殖しやすい
床選びからリフォームまで。素敵な住空間をナサホームと叶えませんか?
床材を張り替える場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。床材の種類や広さ、そして、新しく床材を張り替える「張り替え」工法や、既存の床材の上に新しい床材を重ねる「重ね張り」工法によっても相場が異なります。
床の張り替え費用
フローリング、クッションフロア、フロアタイル、カーペット、畳に替える場合(広さ6畳)の費用の相場を比較してみましょう。
・フローリング:張り替え/109万~2018万円 重ね張り/86万~164万円
・クッションフロア:張り替え/4.5万~10万円 重ね張り/4万~5.5万円
・フロアタイル:張り替え/5.5万~10万円 重ね張り/5万~6.3万円
・カーペット:張り替え/5.3万~12万円 重ね張り/4.5万~6.5万円
・畳:新調する場合/7万~20万円
ナサホームでの床の張り替えリフォーム
一般的にフローリングの耐久年数は10〜20年、合板フローリングは無垢の床材より早く劣化すると言われています。
お住まいのフローリングも、この耐久年数を超えている場合は問題がないかチェックしてみましょう。ナサホームでは、床の張り替えリフォームについて、デザイン、床材、床の色の選び方、住み心地に至るまでご提案します。興味をお持ちの方はお気軽にご相談ください。
参考:ナサホームマガジン
■張り替えだけではもったいない、フローリング床のリフォームのポイント
ナサホームの床の張り替え施工事例
■カーペットからホワイトのフローリングで明るい印象に
廊下、リビング、寝室のカーペットをフローリングに。ホワイトの木目にすることでお部屋の雰囲気を明るくしました。
■幅広フローリング・永大のブラックウォルナット
フローリングの貼り替えにあたり、モダンで高級感のあるイメージをご希望でしたので、幅広の永大ブラックウォルナットをご提案しました。
まとめ
床の色はお部屋の雰囲気を左右する重要なエッセンスのひとつ。子ども部屋を明るい印象にしたい、モダンなイメージで統一した家具に合う床の色を選びたい、というご要望はもちろん、何も決まっていないけれどお部屋の雰囲気を変えたいというご相談まで、ナサホームならお客様にご満足いただけるリフォームプランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。ショールームでお待ちしております。