防犯も子供の飛び出しにも有用、門扉の新設&リフォームの仕方

敷地と道路を隔て、住まいの顔となる門扉。 その役割は、防犯やプライバシー保護などさまざま。最近では門の開き方やデザインにも多くのバリエーションが生まれてきており、リフォーム時に住まいの印象を変えようと、新しい門扉を選ぶ方も多いようです。 今回は門扉を付けることのメリットやデメリットに始まり、家族に合わせた門扉の選び方などについて解説していきます。


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あなたの住まいに門扉は本当に必要?


一戸建ての住まいに多く見られる門扉。門扉をつけることによりどのようなメリットが生まれるのでしょうか。

門扉を付けることによるメリット

■防犯対策
門扉自体はそれほど高いものではないため、侵入者が簡単に乗り越えられるものです。しかし侵入者の心理的には、人の目がある道路から、家の敷地の境界へ門を乗り越えて侵入することに大きな抵抗を感じます。また、近年ではダイヤルやタッチパネルなどで施錠・解錠でき、簡単に部外者が敷地内には入れないようになっている門扉も登場してきています。

■飛び出しの防止
小さい子供やペットは、周囲の状況を確認せずに玄関先から道路へと飛び出てしまうことがあります。門扉があれば飛び出しを防ぐことができるため、不慮の事故や迷子などを防ぐことができます。

■プライバシー保護
向かいの住まいとの距離が近い場合や、玄関先の道路に人通りが多い時などは、「家の中が覗かれているかも」と不安になることがあります。こうした時には家族のプライバシーを守るためにも門扉は活躍します。
一例では目隠しができる背の高い門扉などを選ぶと、外部からの人の視線を気にせず、家の中や庭などで落ち着いて過ごすことができるようになります。

■家の境界線ができる
門扉は家の敷地と外部を明確に分ける役割を持っているため、近隣の住民や地域の子どもといった、部外者が敷地内へと立ち入るのを効果的に防いでくれます。また、門扉の内側は完全な家族のためのプライベート空間と認識することもできるため、家の外と内の気持ちの切り替えがしやすいという利点もあります。

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門扉の選びかた&リフォームのポイント紹介


リフォームなどで門扉を取り替える、もしくは新設する場合に考慮しておきたいのは、門の開き方の種類や素材について。

門扉のと選び方

■内開き
最も一般的な、住まいの敷地の内側に扉が開くタイプの門扉です。
道路の往来を妨げないというメリットがありまずが、門扉を付ける際には敷地側にスペースを確保しなくてなりません。

■外開き
住まいの敷地から外側に開くタイプの門扉です。
内開きとは違い、敷地内にスペースを取らなくて良いのですが、門扉を開けた際に道路側にいる人や自動車に門扉が接触してしまうことがあります。

■引き戸タイプ
敷地内に門扉が開くスペースが取れないという場合は、スライド式の門扉がおすすめ。車椅子の方がいるご家庭や、ベビーカー・自転車などを出し入れする場合には、この引き戸タイプが使いやすいと言えるでしょう。

■片開き
1枚の扉からなるタイプの門扉です。設置コストは安価ですが、片側しか開かないため、出入りに不便を感じることがあるかもしれません。

■両開き・親子開き
左右2枚の扉双方が開くタイプの門扉です。両方の扉のサイズが同じものを両開き、左右でサイズが違うものを親子開きと呼びます。

■折り戸・アコーディオンドア
折りたたんで開閉できるタイプの門扉です。ドアタイプの門扉と比べて、出入りできる開口部が広いため、敷地内の出入りがしやすいのが魅力。また、門扉の開閉のためのスペースをそれほど用意しなくてもよいのも大きなメリットです。

門扉の素材

■樹脂
樹脂系の素材を使った門扉は、汚れや水濡れに強くメンテナンスがしやすのが特徴。樹脂表面に木目調などのテクスチャを付けることで、デザインの幅も広がります。

■アルミ
軽量で強く、安価で錆びにくいため門扉に使われることが多いのがアルミ素材。
アルミの板などを組み合わせたシャープな印象の門扉や、高級感を演出するアルミの鋳物などバリエーションも豊富です。

■鉄
重厚感と高級感のある鉄製の門扉。欧米からの輸入建材を用いてデザインにこだわる住まいなどに使われることが多く、レンガの門柱や外壁によく映えます。ただし、素材として重くやや錆に弱いので定期的なメンテナンスが必要です。

■木材
天然木素材を用いた門扉は、和風・洋風双方の住まいのデザインにマッチ。
家庭菜園やイングリッシュガーデンなどのある住まいの門扉として使うとのどかで温かみのある表情を見せてくれます。比較的雨などの腐食に弱いのが難点ですが、近年では表面の加工などによって耐久性を高めた製品も増えてきました。

■スチールメッシュ
スチールの細い棒を、格子状に組み合わせた門扉で、価格帯としては門扉の中では最安。プライバシーの保護という意味ではあまり役立ちませんが、小さい子やペットの飛び出しなどを防ぐ際には非常に効果的です。

門扉以外の設備のリフォームが必要になることも

すでに住まいに門扉が設置されており、扉部分だけを交換するのであれば問題はないのですが、リフォームで新たに門扉を取り付けるという場合や、門扉のデザインを大きく変える場合などは、門扉の周辺も併せて門柱・ポスト・インターフォンなどの設置・リフォームをする必要があります。

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門扉のリフォームにかかる費用&実例紹介

設置する門扉の目安

以下では一般的な門扉のリフォーム価格を紹介しています。
ただし、門の種類やサイズ、素材、機能によってリフォームの価格は大きく増減します。また、門柱の設置として20〜50万円ほどの費用が必要となることもあります。まずリフォーム会社と一緒に商品を確認し、デザイン・施工費用などを追加した見積もりを作成してもらうようにしましょう。

■片開き:10〜70万円
■両開き:5~100万円
■引き戸:20~50万円
■折れ戸・アコーディオン:7〜40万円

ナサホームの門扉リフォーム施工事例

■フレンチカントリーの木製調門扉でおしゃれなエクステリア

イングリッシュガーデンのお庭を作りたいという施主様のために、おしゃれなファーム門扉やアイアンの飾りによる、フレンチカントリー調のエクステリアを作成しました。取り付けたファーム門扉はFRP(繊維強化樹脂)という軽くて丈夫な素材で、本物の木製と区別がつかないほどの綺麗な仕上がりです。

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■可愛らしい門扉の外構

アイアン調の可愛らしいアンティーク感のある門扉にリフォーム。併せて自転車置き場となるスペースには、乱形石を配すなどガーデニング好きの奥様にぴったりの可愛いエクステリアを作り出しました。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

デザインや素材のこだわり次第で、価格も大きく異なる門扉。
せっかくリフォームするのであれば、住まいの雰囲気に合わせたものを選びたいものです。関西を中心に数多くの門扉やエクステリアのリフォームを手掛けるナサホームであれば、これまで取り扱ってきた数多くの門扉製品の中から、お客さまのご要望や住まいのデザイン、もちろん予算にもピッタリとマッチするものを提案することが可能です。
「安全でデザイン性に優れた門扉がほしい」。そう思われた際はぜひ私たちにご相談ください!