お部屋のイメージが一変! ハイドアリフォームのすすめ

天井まで届く背の高い「ハイドア」。 モデルルームや雑誌などでおしゃれな家で見かけるという方も多いのではないでしょうか。ハイセンスで、家の中がスッキリと見えるイメージがあり、どんな家にも合うのではないかと思われるのですが、実際はどうなのでしょうか。 今回の記事では、メリットだけでなく、デメリットもしっかりと理解した上でハイドアを取り入れたリフォームについてご紹介していきましょう。


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空間を広く、おしゃれに見せるハイドア


室内空間に広がりを演出し、すっきりとおしゃれな印象を与えるハイドア。その基本的な知識から、メリットやデメリットを見ていきましょう。

ハイドアとはどのようなもの?

■標準的なドアとハイドアの違
住宅の標準的な開き戸や引き戸などは、高さ約2mのものが主流です。その2mを超えるものをハイドアと呼びます。
そして、ドアの上部と天井の間には約50cmの下がり壁(垂れ壁)がありますが、下がり壁を取っ払って床から天井に達するドアをフルハイドアと言います。およそ2m50cm高です。
ただ、最近では、ハイドアと言えば天井まであるドアというのが一般的なイメージになっていますので、この記事ではハイドア=フルハイドアで進めてまいります。

ハイドアのメリットは?

■空間の広がりと開放感を感じられる
ドアを開けた時、下がり壁で視界を遮られないのですっきりとした開放感があります。
開け放てば、隣の部屋や廊下と繋がっているように見えて空間の広がりを感じられるのです。
■スタイリッシュでインテリア性が高い
下がり壁がない分、縦の線が強調されますので、天井が高く感じられ、目線が上のほうへと広がります。
スタイリッシュで美しいインテリア性を醸し出します。
■搬出入がしやすい
ソファや冷蔵庫などの家具や家電などの搬出入がしやすいのも大切なメリットです。
■棚の最上段にモノを出し入れしやすい
例えばクローゼットがハイドアなら、下がり壁に邪魔されることなく、棚の最上段へのモノの出し入れがしやすいメリットも見逃せません。

ハイドアのデメリットは?

■コスト高になる
メーカーや商品によりますが、標準的なドアに比べると大きい分、ハイドアは割高。標準の倍はみておきましょう。
■反りやすい
長尺ものの木製品だと経年によりどうしても反りが出てきます。ですから木製のハイドアは、湿度の高い洗面脱衣所には適しません。
■開閉が重い
標準的なドアよりも大きくて重量があり、また空気抵抗も加わって、開閉を重く感じるかもしれません。
■音や光が漏れる
枠なしのハイドアの場合だと、すき間から音や光が漏れてくることがあります。

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ハイドアの種類&選び方


基本、ハイドアは標準的なドアと同じようにさまざまな種類があります。しかし、設置場所はどこでもいいというわけではなく、よりハイドアのメリットが生かされる設置場所をお伝えしましょう。

ハイドアの種類

建具には開き方によってさまざまなドアがあります。
引き分け戸、片引き戸、開き戸、中折れ戸、折れ戸、引き込み戸等々。各メーカーではこれらに対応したハイドアを販売しています。
また、すっきり感を強調するために最近では枠を設置しないタイプが増えています。
例えば枠のない「上吊り引戸のハイドア」は、天井部にレールは見えるものの、枠がないので空間が連続して見え、広がりを感じます。
また、枠のない「開き戸のハイドア」なら、広がりと共にシンプルでモダンなイメージも与えます。
もちろん、わざと枠を残して素材感を出すものもあり、センスを感じさせます。

設置場所でハイドアを選ぶ

■玄関ホールや階段ホール
おしゃれでモダンなイメージを放つハイドアを、家に入った時の第一印象に効果的な玄関ホールや階段ホールに設置してみましょう。住まい全体に対する好印象が図れます。
■リビングと隣の部屋の間仕切り
家族が集まるとき、また、お客様を招いたとき、リビングは広々とした寛ぎの空間でありたいもの。リビングと隣の部屋との間仕切りにハイドアを使えば、空間の広がりが感じられ、ゆったりとした雰囲気が出ます。
■クローゼット
メリットのところでも触れましたが、一般にクローゼットには床から1.8mほどの上部には枕棚(まくらだな)という棚があります。標準的な2m高のドアだと枕棚の上にモノは置きづらいですが、ハイドアならラクに置けます。

ハイドアを付ける場所の注意点

■高さがチグハグにならないにように
同じ空間にハイドアと標準サイズのドアが並ぶと違和感が出ます。
例えば部屋に入るドアはハイドアで部屋内のクローゼットが標準サイズの場合や廊下から見てハイドアと標準サイズのドアが並んでいる場合などは、できるだけ揃えたいものです。
■天井の高さが違う場所にメリットは生かせない
もし、部屋の内と外の天井の高さが違う場合、そこにハイドアを採用しても、繋がって見える空間の広がりというハイドアのメリットは感じにくいでしょう。
■圧迫感を与える場合も
狭い部屋だとハイドアの印象が強くなりその背の高さ故に圧迫感を与えるかもしれません。
その場合は、ハイドアと床や壁を同系色や同じ素材にしてみましょう。
■反りを防ぐハイドア
前述したように、ハイドアが木製品だとどうしても経年で反りが出てきます。そこで、内部にスチールパイプを入れて反りを防ぐタイプものや、防湿シートを貼って反りを防ぐタイプも出ています。

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ハイドアを実現するための費用はどのくらい?


標準ドアよりもサイズが大きいですし、壁の工事も必要となってくるハイドア。その基本的なリフォーム費用を見てみましょう。

ハイドアのリフォーム費用は

まず、標準の室内ドアのリフォーム費用だと、例えば「開き戸→開き戸」の場合では意外と簡単な施工です。
■例えば標準ドアの交換リフォームの場合 
既存ドア撤去・廃材処分:1万~3万円
新規ドア本体(枠込み):5万~10万円
取付作業:2万~3万円
壁下地処理及びクロス張り:3万~5万円
合計11万~12万円
施工期間:1日~2日

ハイドアにリフォームする場合、現状が標準ドアだと下がり壁の撤去など周辺の壁に手を加える必要が出てくるため、そうした費用も必要となります。
■ハイドアにするため下がり壁を撤去した場合
既存壁解体撤去・廃材処分:1万~3万円
壁補修工事:5万~15万円
ハイドア本体:10万〜20万円
取付作業:4万~7万円
壁下地処理及びクロス張り:3万~5万円
合計21万~50万円
施工期間:1日~2日

ナサホームの施工事例


■ガラスドアから朝日が差し込む開放的な寝室
北側で薄暗かった寝室に朝日が差し込むようにしたいとのご要望があり、隣接するリビングとの間にガラスのハイドアで仕切ってみました。
ドアを開け放てばリビングと一体の空間となり、まるで高級ホテルの客室のような非日常を味わうことができます。

この施工事例の詳細はこちら

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まとめ

ハイドアだと、家具や家電の搬出入がラクにでき、クローゼットなら収納部分の最上段の出し入れがスムーズという優れた実用性は見逃せません。でもなんといってもその高いインテリア性により、住まいに高級感と開放感をもたらし、暮らしを素敵に彩ります。ハイドアへのリフォームに悩まれることがあるかもしれません。そんな時はぜひナサホームまでご連絡を。最適なハイドアへのリフォームプランを提案させていただきます。