ガスコンロからIHクッキングヒーターへ!交換前に知っておくべきこと

ガスコンロが経年劣化で寿命を迎えそうなら、買い替えを検討するでしょう。毎日使うものなので、次はどんなガスコンロにするか、なるべく慎重に決めたいものですよね。 しかし、これを機にIHクッキングヒーターに替えようかと考える人も多いでしょう。ただ、その際にはIHの特徴をよく理解した上で決めなければなりません。ここではIHクッキングヒーターのメリットやデメリット、費用相場などを解説していきます。


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ガスコンロとIHの比較!かかる費用目安

まずは、ガスコンロとIHの特徴をそれぞれ比較してみましょう。

ガスコンロ

ガスコンロはガスを燃焼させたときに発生する火を使って調理するコンロです。ほとんどの方が実際に使用したことがあるでしょう。現在のガスコンロは、消し忘れなどを防ぐ安全機能や温度調節などの便利な機能がたくさん付いています。しかし、ガスを燃焼させるという仕組みは、どのガスコンロも基本的に同じです。

昔のガスコンロはお手入が大変でしたが、最近ではガラストップ製のガスコンロが増えておりお手入れも手間がかかりません。

また、ガスコンロなら基本的にどんな鍋でも使用できます。IHのように未対応で使えないことはありません。ステンレス製の鍋はもちろんのこと、土鍋なども使えます。炎が見えるので強火か弱火かが視覚的に分かり、火力の調整もしやすいのが特徴です。

ただし、火を使うため、もらい火などの危険をともないます。注意して使用しましょう。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは電磁調理器とも呼ばれる、電気を使用してガスは使わない調理器です。コイルに電流を流すことで熱を発生させて加熱する仕組みで、使える調理器具が限られています。基本的に土鍋などは使えず、鉄製やステンレス製の鍋を使用します。

IHクッキングヒーターは炎を使わないため、もらい火の危険性はありません。加熱していてもいなくても見た目が変わらないことから、モニターで加熱状況を確認できる仕組みになっています。ガラス天板を用いたフルフラットで凹凸がほとんどないため、お手入れがしやすいのが特徴です。

ガスコンロ利用時の費用目安

ガスコンロでは、1kwhと同等のエネルギーを消費した場合に都市ガスで約12.1円のガス代がかかります。LPガスの場合にはガス代がもっと高めで、約21.1円です。

費用面で見れば、LPガスを使用している家庭の方が、都市ガスを使用している家庭よりも、IHへの乗り換えを検討しやすいでしょう。

IHクッキングヒーター利用時の費用目安

IHクッキングヒーターも、ガスコンロと同様に1kwhで比較してみましょう。ただし、電気代は、ガス代と異なり使用する時間帯によって金額が異なります。

朝10時から夕方17時あたりまでなら、約38.6円と高めです。朝7時から10時までだと、約25.9円でもう少し安くなります。深夜時間帯だと大幅に安くなり、23時から翌朝7時あたりまでは約12.2円です。

また、電気代は地域によっても差があります。電力自由化の影響で、契約している電力会社やプランなどによる違いも大きいため、費用は多少変化します。

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ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換する4つのメリット

ガスコンロからIHクッキングヒーターに替えた場合の具体的なメリットを見ていきましょう。

①火災のリスクが低い

ガスコンロの場合、うっかりしていると衣類などに引火してしまう危険性もありますが、IHならそのような心配はありません。そもそも火を使わないため、安全性が高いのです。

機種によっては、安全機能や自動スイッチOFF機能などが付いているものがあります。チャイルドロックが付いているものなら、小さな子供がいる家庭でも安心して使えるでしょう。

②お手入れがしやすい

IHクッキングヒーターは、ガスコンロと違って五徳がありません。天板は平らになっており、拭き掃除の際はかなり楽です。焦げ付きが少なく、油などが飛び散ることも少ないため、ほとんど汚れません。ガスコンロだと小まめに掃除をしていても、汚れが目立ってしまいますが、IHなら綺麗な状態で使えます。また、換気扇に油汚れが付着しにくいのも特徴です。

③火力が強い場合が多い

IHクッキングヒーターは、炎は見えませんがガスコンロと比べて火力が強めのものが多く、加熱が早いのが特徴です。火力を必要とする料理を作るのに向いています。

また、鍋底が接地面に密着して熱が伝わりやすく逃げにくいことから、熱効率が約90パーセントと高めです。

④ガスが充満しない

ガスコンロで使用しているガスそのものは有毒です。ふきこぼれなどで火が消えると、ガス漏れを起こしてしまう危険性があり、そのままにしておくと中毒症状を起こす可能性があります。その点、IHクッキングヒーターは電気による熱であるため、ガス漏れが発生する心配はありません。二酸化炭素が発生しないため、キッチン全体の空気をきれいに保てます。

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IHクッキングヒーターのデメリット

IHクッキングヒーターにもいくつかデメリットがあります。では、どんなデメリットがあるのか具体的に見ていきましょう。

①使用可能な調理器具が限られている

ガスコンロで使用している調理器具のすべてがIHクッキングヒーターでも使えるとは限りません。IHクッキングヒーターには、底が平らで肉厚の調理器具のみ使用できます。また、アルミや耐熱ガラスなど使用できない素材もあり、使える調理器具が限られてしまうのがデメリットのひとつです。鍋やヤカンなどは、IH対応の表示があるかどうかを確認して購入しましょう。

②IHに向かない料理がある

IHは調理器具が天板に接しているときのみ加熱されます。調理器具を持ち上げて振りながら加熱するような使い方はできません。そのため、チャーハンなど一部の中華料理を作るのには向かないでしょう。

ただし、機種によっては調理器具が天板から少し離れても加熱できる場合もあります。

③電磁波が発生する

IHを使って調理しているときには、電磁波が発生します。健康な人にとっては、あまり影響はありませんが、中には気にする人もいるでしょう。また、家族がペースメーカーなどを使用している場合には、機器に影響を及ぼす可能性があります。

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IHクッキングヒーターの設置は専門業者に依頼する

IHのメリットとデメリットを踏まえた上で、ガスコンロからIHへ替えると決めたら、次は専門業者に設置を依頼しましょう。

ガスコンロからIHクッキングヒーターへ替えるときの費用相場

ガスコンロからIHクッキングヒーターに取り替える際には、本体の購入費用と工事費用がかかります。その両方を合計した場合の相場は、20万円から25万円程度です。機種によって本体の購入費用は差が大きく、オールメタルタイプなどの機種は高めの傾向にあります。

業者選びのポイント

業者を選ぶ際には、少しでも出費を抑えられるように複数の業者に見積ってもらう相見積もりで費用を比較するのが望ましいでしょう。

また、単に高いか安いかだけでなく、割引率が高くて安いところもあれば、もともとの料金設定が安めのところや、特定のメーカーの割引に強いところなど、業者ごとに違いがあります。業者の特徴を押さえて、あなたにメリットがあるところを選びましょう。

また、業者の実績も大事です。実績豊富なら、家庭状況やライフスタイルなどをもとに、プロの意見をもらうこともできます。疑問点を解決した上で、安心してIHへの乗り換えができるでしょう。

ナサホームの水廻りリフォーム専門店「みずらぼ」は、IHクッキングヒーターの設置実績が豊富です。キッチンをはじめ、水廻り工事は約20,000件以上の実績があります。もちろん、IHクッキングヒーターの設置工事にも的確なアドバイスで困りごとを解決いたしますので、ぜひお問い合わせください。

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まとめ

IHクッキングヒーターは、ガスコンロと比べると、安全性が高く快適な暮らしを実現できます。また、掃除しやすくガス漏れの心配もありません。使用可能な調理器具が限られるなどのデメリットも、しばらく使っていればすぐに慣れるでしょう。ガスコンロが寿命を迎えそうなら、ぜひIHクッキングヒーターへの買い替えを検討してみてください。